さて、どっかの明王さまが乗り移るマンガを思い出した第79回は、
タイトル:「魔」の世界
著者:那谷敏郎
出版社:講談社学術文庫
であります。
なや、と聴くと「ごろう」と呼びたくなるひとは私だけではあるまい(爆)
さておき、古今東西、さまざまな国や伝承で「魔」に属するとされる、いわゆる妖怪、魔物の類を解説した本。
初っぱなから「ナッツ(精霊)の国で」という題名でビルマ(現ミャンマー)の「魔」の話から入る。
ミャンマー!?
いきなりこれですかい。
だいたい「魔」というと、いわゆる悪魔。
ファンタジーだとだいたいヨーロッパ……キリスト教絡みを想像するかもしれないし、少し知ってるといろんな神話(ギリシャ、エジプト、インド、中国などなど)が出てくるかもしれない。
でも、初っぱなからミャンマーの「魔」から始まって、ミャンマーでは、ある政府要人が訪日する際、このナッツに「方角が悪い」と言われて、何の用事もないのに別の国に行ってから日本に来た、と言う話もある。
平安時代は「方違え」と言って、陰陽道で方角が悪いからいったん別の方角に行って、参内する、ってのがあったけど、未だにそれをやってる、と言う話も載っている。
魔を題材にした話だからと言って、いわゆる辞典のような感じじゃない。
魔を題材にしながら、その国の風俗や他の国の魔との関連性などなど、その国の説話や伝奇などの紹介をしながら、紹介していくもの。
学術文庫だから、って肩肘張って読むようなものじゃない。
タイトルで買ったものだったけど、かなり当たりだと思う。
すらすら読めておもしろかったし、いろんな国の「魔」……ホントの悪魔や精霊、龍などなど、いろんな発見もある。
ファンタジーが好きで、東洋の文化が好きで、いろいろ神話や伝説の類は読んだことがあるけど、それでもこれはおもしろい。
高い金を出して買う勝ちはあると思うよ。
これは学術文庫の中ではけっこうおすすめ。
本はあんまり……ってひとでも、魔が象徴する異文化の香りに浴することができると思う。
(おぉ、ひさびさのべた褒め(笑))
タイトル:「魔」の世界
著者:那谷敏郎
出版社:講談社学術文庫
であります。
なや、と聴くと「ごろう」と呼びたくなるひとは私だけではあるまい(爆)
さておき、古今東西、さまざまな国や伝承で「魔」に属するとされる、いわゆる妖怪、魔物の類を解説した本。
初っぱなから「ナッツ(精霊)の国で」という題名でビルマ(現ミャンマー)の「魔」の話から入る。
ミャンマー!?
いきなりこれですかい。
だいたい「魔」というと、いわゆる悪魔。
ファンタジーだとだいたいヨーロッパ……キリスト教絡みを想像するかもしれないし、少し知ってるといろんな神話(ギリシャ、エジプト、インド、中国などなど)が出てくるかもしれない。
でも、初っぱなからミャンマーの「魔」から始まって、ミャンマーでは、ある政府要人が訪日する際、このナッツに「方角が悪い」と言われて、何の用事もないのに別の国に行ってから日本に来た、と言う話もある。
平安時代は「方違え」と言って、陰陽道で方角が悪いからいったん別の方角に行って、参内する、ってのがあったけど、未だにそれをやってる、と言う話も載っている。
魔を題材にした話だからと言って、いわゆる辞典のような感じじゃない。
魔を題材にしながら、その国の風俗や他の国の魔との関連性などなど、その国の説話や伝奇などの紹介をしながら、紹介していくもの。
学術文庫だから、って肩肘張って読むようなものじゃない。
タイトルで買ったものだったけど、かなり当たりだと思う。
すらすら読めておもしろかったし、いろんな国の「魔」……ホントの悪魔や精霊、龍などなど、いろんな発見もある。
ファンタジーが好きで、東洋の文化が好きで、いろいろ神話や伝説の類は読んだことがあるけど、それでもこれはおもしろい。
高い金を出して買う勝ちはあると思うよ。
これは学術文庫の中ではけっこうおすすめ。
本はあんまり……ってひとでも、魔が象徴する異文化の香りに浴することができると思う。
(おぉ、ひさびさのべた褒め(笑))