麗ギャルズ（三星、デジパチ）

1995年（平成7年）に三星から登場した現金機デジパチ「麗ギャルズ」（ギャルズ16）

★大当り確率：1/233、出玉：約2000個（賞球：6＆13）

★時短機能（ボーナスゲーム）搭載（次回大当りまで、時短突入率：1/3）

★同社の液晶デジパチ「ギャルズ13AA」（1994年）の後継機。

 

この時期のデジパチは、どうも「お色気路線」に走ったモノが多い。ざっと思いつくだけでも、CRフィーバービーチ、CRフィーバーリノSP、フィーバーファイター、フィーバー忍NIN絵巻SP、CRレディースナイパー2、エキサイトレディ2、エキサイトクリスタル3、スターライトクイーン、美女大集合、ドリームガールズ、ダンスダンス2…といった具合である。CRはともかく、露骨な連チャンが認められない現金機では、出玉よりビジュアルで客を惹きつけようとした事は疑いない。

 

前身機「ギャルズ13AA」も、一応は液晶画面のお色気がウリだった。しかし、女性キャラの荒っぽいビジュアルなど、デザイン的には正直言って「手抜き」の匂いがプンプンした。

一方、麗ギャルズの場合、本格的な美少女キャラを前面に出し、かなり作り込まれた感がある。機種名の「麗」という文字も、恐らくは「前作と全く違う美麗さ」をアピールする為だろう。

前作の「お絵書き」キャラとは違い、完成度の高い女性キャラ（全16種類）。デジタル停止順は、中→左→右と変則的だった。

 

本機のリーチアクションは、ノーマル、高速、全回転の3種類。

高速リーチは、ノーマルからの発展形で、右デジタルが一旦停止した後、高速回転で再始動する。大当りか前後一コマで停止するのでアツく見えるが、それ程信頼度は高くない。

一方、信頼度の高い全回転リーチは、文字通り3つのデジタルが同時にスクロールする。但し、全ての絵柄は揃っておらず、部分的に絵柄が3つ並んでいる。揃っている絵柄は、リーチの途中で保留ランプに表示される。例えば、保留ランプに「15、1、5、3、9」と出た場合、いずれかの絵柄で最終的に停止すれば、大当りとなる。この全回転パターンは、全部で5種類。

 

また、リーチ時に「うふーん」や「サービス！」といったギャルの声が流れる「音声予告」があり、特に後者は、ほぼ大当り確定の激熱パターンである。さらに、デジタル回転時に背景が赤くなる「予告フラッシュ」や、デジタル停止時にギャルが目をつぶる「瞬きアクション」などもあった。

 

大当り時の画面。この時の音声が、「大当りです。」と妙に丁寧な言い回しだったのが、印象深い。

 

大当り中は、ギャルとの楽しい「野球拳」勝負が繰り広げられる。プレイヤーが勝つ毎にギャルが服を脱ぎ、5回以上勝てば勝利=時短（ボーナスゲーム）突入となる。「ギャルズ13」の時は単なる演出だったが、麗ギャルズでは、時短突入を示唆する重要なイベントとなっていた。ギャルの中には、中〇生とか高〇生という設定もあった気がするが…まぁ、気のせいであろう。

 

なお、時短突入するかどうかは、内部的には既に大当り時に決定されている。本機は、中デジタルのみ「16種類の数字」×「赤・青・紫の3色」という48通りの絵柄が存在し、どの色で当ったかによって、時短突入の判別が可能。

具体的には、「赤い1、7、9、11、14、15」、「青い2、3、4、10、13、16」、「紫の5、6、8、12」の16パターンで当れば、時短確定となる。大当り絵柄は48種類だから、時短突入＆継続率は1/3だ。 

 

時短中は、小デジ確率が1/10から9/10にアップ。玉を減らさずに次の大当りが期待できる。さらに、止打ちによって出玉を増やす事が出来た。台枠ランプの点滅で打ち出しのタイミングを取る事が出来たので、手順はそれ程複雑ではない。

1/233と確率が良さげな為、時短中の大ハマりは多くないが、200回転で約200個程度の玉増えが期待できた。運良く800回以上の大ハマりでも喰らえば、時短中にモリモリ玉が増えてウハウハであった。