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キングオブジャングル1(パチスロ4号機)にハマった日々

2017-04-12 17:49:54 | パチスロ4号機

15年以上前の2001年、短期間だが「キングオブジャングル1」という
スロ4号機を追った時期がある。今回は、それを振り返ろうと思う。



(キングオブジャングル1 4号機、2000年12月登場)


★払い出し表




本来なら、メインタイトルを「キングオブジャングル1(テクノコーシン)
にハマった日々」にしたかったが、私が15年前付き合ったのは、本来の
ゲーム性とは一線を画する「裏モノ」だ。「メーカーとBモノは無関係」の
立場をとる都合上、今回は機種名のみで回顧させて頂く。ご了承の程を。

(註)テクノコーシンは旧・興進産業。後にラスター⇒破産。



ひっくり返ったキングオブジャングル1を打ったのは、当時のメモによれば
2001年10~11月の約2か月。勝負地は「溝〇口」。諸事情により店名は
明かせないが、傍に昭和然としたマーケットが存在、と記しておこう。
(一部伏字にした。以下同じ)

このホール(便宜上、「X店」とする)は、当時ノーマルらしからぬ挙動を
示す台を少なからず置いていて、「赤〇の剣」「ス〇ィッキー5」のBモノを
初打ちしたのもX店だった。「ゴ〇ック」「ユ〇コーンSP」の連仕様も設置。


元々、溝〇口にはパイオニアのビスカス系沖スロ、即ちシオサイ30、ハイハイ
シオサイ30、ハナハナ30、キングキャッスル30、1シオラー30といった辺りを
触りに、某大手チェーンの地階に通っていた。件のX店は、そのチェーンとは
無関係だが、同様に沖スロを多数設置。ただ、X店の沖スロはバリバリに裏化
しており、迂闊に座ると大怪我した。なので、大抵はシマの様子を見て回り、
試し打ち程度で帰っていた(イベントはバリバリ出していたが、それ以外は
死臭が漂うほどシマ全体がガラガラだった記憶も…)。


そんな感じでX店に足を踏み入れる事があったが、ある日25φのシマに行くと
「赤光〇剣」が妙に香ばしい挙動を示しており、しかもデータランプを見ると、
1000越えの大ハマリがほぼ皆無。「とっつき易いBモノ」と勝手に推測して、
つい座ってしまったのだった。その赤光の初打ちで「そこそこ」の勝ちを拾うも、
以降は鳴かず飛ばずの展開が多くなって、「別の刺激が欲しい…」と思い始める
(ならば、露骨にチューンナップされた沖のシマに直行しても良かった訳だが)。


すると、赤光のすぐ手前にキングオブジャングル1が1シマ8台ほど並んでおり、
コチラも露骨な連チャンの挙動を示していた。データランプも「1ツブの嵐」。
ワンチャンス3000枚程度なら軽々と出ていた(実際、万枚オーバーも狙えた)。
しかも、筐体がやたら香ばしく、「打ってみろ、打ってみろ」と当方を盛んに
誘っている。その誘惑に負けてしまい、何の予備知識もないまま打ち始めるが、
当たり前のようにスコーンと3万ほどヤラれてしまう。


ただ、周りの挙動を見る限り、このキングオブジャングル1は「小役連続前兆」と
容易に判断できた。ボーナスが入る直前、チェリーやスイカが連続で落ちるのだ。
出方も香ばしければ、前兆まで香ばしい…何と味わい深い台であろうか。


この機種には、通常時の演出として「アイラインナビ」という小役予告が存在。
リール間のカラーLED(2列三段なので左右で6個)が、レバーオン後にBGMと
共にピカピカ光って成立役をナビ(但し、小役成立で必ず発生する訳ではない)。
まぁ、これは当時のテクノコーシンの主たる特性の一つだった(スターゲートX、
ビッグボーダー、銀河伝説、月夜の鷹姫など)。おっと、あくまで「アイライン
ナビ」の話であり、X店の裏キングオブジャングル1自体は、メーカーと無関係だ。


(アイラインナビ…上段の青いランプがスイカ、中段の赤ランプがオレンジ、
下段の黄緑ランプがチェリーとリプレイに対応。レバーオン後に各色LEDが
光って、対応役を狙って外れればボーナス確定。)


普段はオレンジ対応の中段赤LEDこそ頻繁に光るが、その上のスイカ対応の青い
LEDは、あまり光ってはくれない。また、下段の黄緑LEDもしばしば作動するが、
大抵リプレイで、チェリー成立で光る機会は少なかった。


即ち、この裏キングオブジャングル1では、普段アイラインナビが発動しても、
ほとんど「オレンジorリプレイ」で、スイカとチェリーはレア役扱いだった。
因みに、ノーマルも通常時のスイカ確率が1/63、チェリー確率が約1/205で
(メーカー発表値)、やはり頻繁に出る役ではない。なお、X店の連仕様は
メイン小役のオレンジが露骨にカットされて、コイン持ちが極端に悪かった。


但し、普段出づらいスイカやチェリーが「連続」で落ちると、ボーナス前兆に。
この時は、レバーオンする度に、上段青LEDや下段の黄緑LEDが当たり前の如く
立て続けに光った。この露骨な「煽り」が、脳に突き刺さる程の衝撃だったのだ。
無論、単発だとガセも普通にあったた為、続けてスイカやチェリーが落ちないと
安心できなかった(定番のスイカ2連、チェリ4連Verだったハズ)。そういえば、
当時のテクノコーシンの台は、このテの「小役前兆モノ」が多かったと記憶する
(無論、メーカーとは無関係なカバン屋辺りの仕業と考えるが…)。温泉天国の
小役連続前兆モノ、デジタルカウボーイのリプ連Ver、バイパーの8枚役Ver、
チェリー連Verなどなど。バイパーに関しては、設置店の少ない当時にあって
向ケ丘遊〇の某店や富山の〇郎丸・某店にあった激荒バイパーに遭遇したのは、
我ながら幸運だったと思っている。


なお、本機はレバオン時のスタート音が複数(4種類)あって、一番派手な
「ジャングルスタート音」が鳴れば、ボーナス期待度も高いとされていた。
だが、小役前兆の裏キングオブジャングル1は、連続前兆が絡まない局面の
SPスタート音など、サッパリアツくなかった。無論、連続前兆後に出れば
激アツだが、あくまで小役連続前兆が主で、SP音は「脇役」という感じだ。


連続小役の降臨後、リーチ目でボーナスを察知する事もあったが、コチラも
本機の大きな特徴である「ジャングルルーレット」が作動するケースも多い
(前兆後、いきなりボーナスに繋がるケースの他に、10数プレイ回してから
ボーナスが来る事もあった)。リール窓左の動物ランプ(下から魚、鳥、蛇、
ワニ、サーベルタイガーの順に5つ並ぶ)が全リール停止後に作動して、下から
順番にランプが消えていって、一番上のサーベルタイガーまで消灯すると、
「全消灯」でボーナス確定。この時、リール窓右の告知ランプ(サルランプ)が
必ず点灯(告知ランプは、ボーナス成立後、毎G1/2で点灯する。但し、成立後に
ジャングルルーレットに発展した時は、100%点灯)。リーチ目も豊富だったが、
制御がやや独特で、不自然な「スベリ」も多発。鉄板一確目の「JUNGLE・青7・
JUNGLE」も狙って必ず止まる訳ではなく、リーチ目より先にルーレット演出で
ボーナスが確定する事も珍しくない。ルーレットは、通常時約1/50で出現するが、
小役前兆が絡まないとハズレ濃厚なので、正直ウザい(自力キャンセルも不可)。
一方、連続前兆の後のルーレット発生は、ほぼボーナスの「追認演出」となり、
激アツアクションと化した。


(ジャングルルーレット…通常時はチャンス演出、ビッグ後はPAT抽選(後述)で活躍)


(愛らしい、桃色サルの告知ランプい。上の小役ナビランプはビッグ中に活躍(後述))


以下、本機の主なリーチ目(大量リーチ目のうち、ほんの一握りを抜粋)。

 
 







なお、月夜の鷹姫で搭載した告知ランプの「タイマー機能」も引き継いでいた(最長
14秒後に発動(点灯))。また、告知ランプの点灯と同時に筐体全体がフラッシュ
した場合は、ビッグが確定。但し、筐体フラッシュがなくても、ビッグの可能性は
多分にあった。


X店の裏キングオブジャングル1は、初当りビッグ、レギュラーどちらからでも
「状態」に突入(ビッグ経由が多かった印象も残るが)。台毎に「B24-R7」と
ビッグに大きく偏ったり、「B20-R17」とレギュラーが増えたりと、展開には
バラつきもあった。好調台であれば初当りが連チャンに繋がり易く、不調台は
中ハマリ、大ハマリでの単発当りが続く。但し、単発6回目に引いた初当りから、
いきなり10連以上の爆連をカマす逆転劇もあった。無論、アツく追いすぎると、
スコーンと800、900、1000越えのドハマリに捕まったりした。800越えの台も
平気で捨ててあったから、仮天や天井などは一切無かったハズ。コインの悪さも
相まって、ハマり始めると吸い込みは強烈だった。


それほど荒い台だったから、状態中はボーナスの連打、連打でまさに天国。速攻の
1桁(1G連もアリ)で次のビッグが来たり、10~50ゲーム回してから当ったりと
一定の幅はあったが、いったん連チャンが始まると「どこまで続くの?」と逆に
不安を覚えるほど、ボーナスの波がグイグイ押し寄せたりした。但し、あっさり
2連、3連で終わってしまうケースもあり、結局は台の(裏)設定と本人のヒキの
問題だったと思う。


連チャン中、とりわけ面白かったのは、これまた本機の特性だったPAT(パラレル
アシストタイム)を、「状態」に巧く絡めていた点だ。PATは、当時流行りの「RT」※
(リプレイタイム…ビッグ後にリプレイ確率が大幅アップ。コインを極力減らさずBR
抽選を受けられる)の一態様で、ビッグボーダーから引き継いだ機能。。ビッグ後の
ジャングルルーレット抽選で当選後、突入する流れになっていた(但し、PAT当否は
ビッグ当選で既に決まっていたハズ)。ノーマルでは、高設定ほどPATに入り易く※※、
しかも本機のPATは次のビッグまで続いた為(PAT中にREGを引くと、消化後にPAT
再開。なお、先行機ビッグボーダーのPATは、ビッグ後100Gorビッグ成立で終了)、
「合法的な連チャン」を実現する機能として注目された(同時期、ネット「ブラック
ジャック777」も、「合法的な貯金連チャン機」として脚光を浴びた)。

※当時、RTはメーカーによって名称も様々だった。岡崎産業はEG(エキストラゲーム)、
ネットはLT(ラッキータイム)、エマはSG(サービスゲーム)、バンガードはRCT
(リプレイチャンスタイム)など。当初はビッグ後の一定ゲーム消化orビッグ当選で
RTが終わる「ゲーム数上限型」が主流だったが、本機で初めて「次回ビッグまで」の
疑似連チャンが実現。なお、先行機のサミー「キャッツアイ」も最大2000G継続する
仕様で、「ほぼ次回ビッグまで」を選択する事があったが、キャッツは普段3択となる
12枚役もナビする「AR」(ATとRT)の元祖。本機のようなRT機とは「別物」だろう。

※※ノーマルのPAT当選率(設定差が存在)
設定1~3…1/21.3 設定4…1/17.1 設定5…1/9.5 設定6…1/6.9


(ジャングルルーレットを使ったビッグ後PAT抽選演出は、通常時の
ような「ランプ消灯演出」とは反対に、下から順に1個づつ点灯する、
「点灯演出」であった。一番上のサーベルタイガーまで点灯すれば、
PAT突入。当選すると、リール窓下の7セグに「F-F」と表示される。)


X店の裏キングオブジャングル1も、ビッグ後にPAT抽選演出が発生したが、不思議な事に
PATに当選すると、その後必ず連チャンに繋がった。早い話が「PAT当選=連チャン確定
だったのだ。ノーマルでも次回ビッグまでPAT継続とはなるが、BR抽選自体は通常確率の
為、普通に300、400…とゲーム数が増えたりもした。一方、裏キングオブジャングルでは、
PAT突入後は1ケタ連や早めのゲーム数での連チャンしかなく、PATに入って状態を抜けて、
長々とPATが続くケースは全く無かった。内部仕様は謎だが、恐らく連チャンモード選択時
のみ、PAT当選となる仕組みだったのではないか。兎も角も、連チャン中にPAT当選ならば
次回の連チャンも約束されて一安心だった。


なお、ビッグ中も小役がカットされていた感じで、獲得枚数はせいぜい370枚程度。
(ノーマルはハズシ実行で400枚オーバーも普通に狙える仕様)。キッチリハズせば
多少は増えたと思うが、自分の場合、裏モノでハズすのは「ハズしても状態を抜けない」
と確信している時のみで、裏キングオブジャングル1ではその確信が持てなかったから、
ハズシはしなかった(もう少し長期間付き合っていれば、何か結論が出たハズだが…)。
なお、ビッグ中のメイン小役はオレンジ(10枚)で、「青7・オレンジ・オレンジ」
(ビッグ中のみ、15枚)も出る事はあった。レバーオン時、成立役をリール窓右上の
「ナビランプ」で指示。オレンジ点灯時は、適当打ちで問題はない。特殊15枚役の
点灯時のみ、左リールに青7を上段か枠上辺りに狙い、中・右は適当打ちで良い。一方、
ナビ非点灯時はリプレイ(ジャックイン)orハズレ。当然、そのまま入れる。なお、
スイカとチェリーは、ビッグ中全くといって良いほど出なかった為、狙わなかった。


(小役ナビランプは、オレンジと特殊15枚の2つ)


この裏キングオブジャングル1と2か月ほど付き合って、トータル収支は
大幅なプラスで終了。ただ、最後の方で調子に乗って、「単発の壁さえ
乗り越えれば、きっと激しい連が来る」と思い込み、不調にも拘わらず
深追いしたら8万くらい溶かしてしまった。その荒波ぶりに流石に怖く
なって、自然とシマから遠のいてしまった感じだ(いつしか、シマも
ガラガラになってしまった)。後に、同じX店で「スティ〇キー5」の
Bモノにも手を出したものの、キングオブジャングル1や赤光〇剣ほど、
アツく打ち込む事は無かった。


まぁ、自分のスロ歴からすると短い付き合いではあったが、その香ばしい
挙動に心を激しく揺さぶられた、まさに「記憶に刺さる」一台だ。X店の
裏キングオブジャングル1に、あらためて感謝したい。



★参考:キングオブジャングル1(ノーマル)のボーナス確率表



※兄弟機に「キングオブジャングル2」も存在(筐体が緑だったかな…)。




(「キングオブジャングル1にハマった日々」の項、了)