まにあっく懐パチ・懐スロ

古いパチンコ・パチスロ、思い出のパチンコ店を懐古する
(90年代のパチンコ・パチスロ情報がメイン)

ダービー3(京楽・デジパチ)

2011-08-22 11:00:21 | 現金機デジパチ

我が家には、たった一台だけ、古いパチンコの実機がある。


倉庫に何十台も保管しているようなマニアの方には到底及ぶべくもないが、一応私も「レトロパチンコ機オーナー」ということになる。


で、その台であるが、1991年(平成3年)に京楽から出たデジパチ「ダービー3」という機種だ。




連チャン性などはないノーマルデジパチだが、ドットデジタルやリーチアクション(「リーチ!」「ラッキー大当り、ヤッタネ」という音声も出る)に独特の味があって、当時好んで打った台である。デジタル停止時の電子サウンドが、どことなくラジオの「試験電波放送」をほうふつとさせる(あくまで個人的な意見だが…)。


本機の元祖は、1990年登場の「ダービー」(旧要件デジパチ=おまけチャッカー機)だ。初心者時代に滅茶苦茶ハマった大好物である。初の「デモ画面」搭載機であり、ドットデジタルで馬が走る様子を巧く表現していた。デジタル停止から3分間台を放置すると、デモ画面に切り替わる。

(ダービー3のデモ画面)

当時、このデモ画面に関する「ある噂」が流れた。「ハマリ中に3分間台を放置し、デモ画面に切り替えると、大当り確率がアップする」というものである。これは「ボンカレー攻略法」と呼ばれ、ダービーファンの間で有名であった。当然、根拠のない「ガセネタ」だったのだが、一部地域では、デモ画面にする事で実際に大当り確率が上がる「裏モノ」の存在も囁かれた。


さて、本機は元祖「ダービー」の後継機にあたり、大当り時最大16ラウンド継続の新要件デジパチである。京楽が1991年に新要件機第一弾として登場させた。デジタル図柄やリーチアクション、人工音声などは元祖を踏襲しているが、大当り時のファンファーレは一新され、大当り中BGMも「カルメン」からオリジナル曲に変更された。

(大当り中の画面)


当時、ダービー3を打っていたのは、向ヶ丘遊園の「ギンザホール」というパチ屋であった。



少々本題からそれたが、ダービー3の特徴として、デジタル連続回転中に限って、右デジタルに移行法則が存在した。


具体的には、保留玉が点灯している場合に限り、右デジタルが前回の出目+4~6コマ進んで停止する、という法則があったのだ。


例えば、前回の右出目が「3」だった場合は、連続回転中であれば次回の右デジタルは「7」「8」「9」のいずれかで停止するという訳だ。これは、リーチ時であっても変わらない。


ただし、大当りする場合には、この法則が崩れる。連続回転中にリーチとなり、右デジが移行法則によって停止するはずの図柄を超えた時点で、大当たりが確定した。

(例)
3のリーチが掛かった場合、前回の右出目が「4」なら、通常は4~6コマ移行法則に従い、「8」「9」「蹄鉄」でリーチは外れる。
一方、このリーチ中に右デジが「8」「9」「蹄鉄」を通過すれば、デジタルはほぼ大当りする。
「ほぼ」としたのは、右デジタルが稀にロングで15~18コマ進む場合があり、リーチ直後に「8」「9」「蹄鉄」を通過した後、さらに一周して「8」「9」「蹄鉄」で停止する可能性は残っているからだ。


こういった「プチ攻略法」(とはいっても、別段得になるようなことはないのだが・・・)を発見することも、当時のデジパチの楽しみの一つだった。人知れず喜びを感じる…という類の自己満足である。


当時の京楽は、このダービー3の他にも「ニュートランプカード2」「サファリ3」「ウルトラ麻雀」「居酒屋」など、意図的な連チャン性はないが、打っていて楽しめるドットデジパチが数多く活躍した。もちろん、これらの台にもデジタルの移行法則が存在したが、機種ごとに微妙に異なっており、いずれ折を見て紹介していく。