まにあっく懐パチ・懐スロ

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ちんじゃら(大一、デジパチ)

2012-03-05 01:27:39 | 現金機デジパチ

1995年(平成7年)に大一商会から登場した現金機デジパチ「ちんじゃら」

 

★大当り確率:1/233、平均出玉:2000個(賞球:6&9&13)

★大当り絵柄:0~9、777(スリーセブン)、$箱、打ち止め、$$箱、無定量(全15種類)

★1,3,5,7,9の奇数で当ると、次回までの確変(小デジタル)に突入(突入率&継続率:1/3)


 

フルスペックCR機「CRちんじゃらV」(確変突入率1/3&2回ループ)に比べると、設置は少なめだったと思う。

ただ、波荒のCRよりもマイルドな現金機を好んだ私には、コチラの方が思い入れは強い。CR版の最低設定3だと、確率は「1/463」と激悪だった訳で…。

 

液晶画面で繰り広げられるリーチアクションも、かなり完成度が高かったと思う。

実機の遊技場面をモチーフにしており、デジタルだがアナログ感に溢れていた。

通常時、液晶ではカバのヤクモノが口を開閉させている。リーチが掛かると、このヤクモノに玉が拾われて、口の中のVゾーンに入賞する。

すると、4つ穴の回転盤が回る画面へと切り替わる。一発台の名機「ジャスティ」を思わせる回転盤だが、穴の数は4つだ。

この4つ穴は色分けされていて、「V」と書かれた黄色の穴に入賞すると、大当りとなる。

一方、二つある赤い穴はハズレで、青い穴に入賞するとスーパーリーチに発展する。

玉は、上段の一つ穴クルーンをクルクルと回った後、落下して回転盤のいずれかの穴に入る。ジャスティを知る者には、何とも言えない演出だ。落下する玉が、2個に増える事も。

 

さて、青穴に入賞するとスーパーリーチに発展する。これには、信頼度の異なる2種類のリーチが存在した。いずれも、「スーパーコンビ」を彷彿とさせる三つ穴クルーンが活躍する。

回転体の次はクルーン…「これでもか」という程、打ち手の心理を巧みにとらえた演出だ。

スーパーリーチの詳細は、以下の通り。

①モグラクルーンリーチ…通常の三つ穴クルーンを玉が回転。大抵は、コチラの演出が選択され、当然ながら信頼度は低い。手前のV穴に落ちると大当り、奥の二つの穴はハズレ。モグラがハズレ穴から顔を出し、玉を下から押し上げる「逆転パターン」もあるが、大当り確定ではない。このモグラがきっかけで、後にCR権利物「花のもぐら組V」が開発された…かどうかは不明。

②スーパークルーンリーチ…モグラクルーンとは異なり、手前のV穴が極端に大きい豪華なクルーンが出現。見た目にも、内部的にも信頼度の高いリーチアクションである。当然、出現頻度は低いが、CR機と比べればお目にかかる回数も多かった。

 

一方、大当り中は、大一の連チャンハネモノ「ゴリコップ」の大当り画面が延々と流れた。

あのゴリラには、一体何枚の100円玉や500円玉を投じた事か…。まぁ、見返りも大きかったが、ハネモノの皮を被った爆裂権利物だった。内部的にも、「ダイナマイト」ソックリなプログラムだったし…。


という訳で、17年前の現金機「ちんじゃら」を振り返ってみた。

マイルドなスペックとはいえ、調子が良ければ確変ループでドル箱をガンガン重ねる展開になる。その一方で、確率の数倍ハマって単発で終了する最悪のパターンも体験した。

まぁ、釘の甘い台をひたすら回してハマる事も少なくなかったが…

そんな時でも、「適度」に凝ったリーチ演出には、存分に楽しませて貰った。たとえ外れても、スーパークルーンの巨大なV穴を拝めただけで、何だか得した気分になったものだ。

むやみやたらに演出を派手にするのではなく、打ち手の「ツボ」を突く面白さを、とことん追求する。これは、時代は違えども変わる事のない、パチンコの「本質」ではないだろうか。