まにあっく懐パチ・懐スロ

古いパチンコ・パチスロ、思い出のパチンコ店を懐古する
(90年代のパチンコ・パチスロ情報がメイン)

パチプロ田山幸憲氏を偲んで

2011-08-25 18:10:55 | 思い出のパチンコ店

「田山幸憲パチプロ日記 before①②」


「田山幸憲パチプロ日記(廉価版)④溝の口編」


故・田山幸憲プロといえば、アラサー以上のパチンコファンならば、一度は名前を聞いたことがあるだろう。


長きに渡り、ガイド誌に自身のパチンコ実戦記を掲載していたジグマプロであり、多くのファンに愛されていたが、10年前の2001年7月4日に闘病の末、逝去された。


奇しくも7月4日は「ナナシー」とも読め、当時田山さんが好んで打っていた豊丸の一般電役「ナナシー」を彷彿とさせる日であった。


田山さんがガイド誌に日記を載せていた頃、まさに私もパチ・スロの世界にドップリ浸かっていた不良大学生であり、ガイドなどの攻略誌も頻繁に購入していたので、氏の存在は良く知っていた。


まぁ、当時は熱心なファンではなかったけれども、90年代の前・後半にかけて、有名人である田山さんのネグラを一度は見学しておこうと思って、池袋の「S楽」、青葉台の「Bスペース」、桜新町の「パチーノH」など、ミーハー気分で遠征したことはある。だが、訪れた店で実際に田山プロの姿を見ることは、一度もなかった。


そんな中で、私が一度も訪れることがなかった店が、溝の口「B」店である。(PSビッグトップ)


私自身、長く川崎の住人であり、溝の口は当時の自宅から電車で25分ほどの近距離にあった。なので、溝の口エリアには何度となくパチ・スロを打ちに出向いたものだ。

しかし、氏がネグラとしたB店に足を踏み入れたことは、ただの一度もなかった。今振り返れば、随分ともったいないことをしたなぁ、と思う(店の横を素通りした事は何度もあったが…)


そんな訳で、今回購入したコミックの「溝の口編」は、私にとって未知のB店内で奮闘する田山さんが生き生きと描かれており、大変興味深く、面白い内容であった。


特に、90年代前半の再開発前の溝の口駅周辺が描写されており、「ああ、そういえば昔のノクチはこんな感じだった」などと、うっすら過去の記憶が蘇ったりして懐かしく思える。


当時、東京の東急・桜新町駅に頻繁に訪れていた関係で(パチ屋ではないがw)、南武線・武蔵溝ノ口駅で下車して、東急・溝の口駅まで歩くことがしばしばあった。その時、南武線と東急の連絡通路として歩いたのが「ショッピングセンター・ヤストモ」という駅前アーケードだったことを、漫画を見て久々に思い出した。


で、このショッピングセンターの出口(東急・溝の口駅前の広場になっていたと記憶する)にあったパチンコ屋(「ツバメ」)の2Fで、パチスロ3号機の「コンチネンタルⅢ」を打ったことまで、ふと思い出してしまった。おそらくこのコミックを読まなければ、死ぬまで思い出すことのなかった事実であろう。


おっと、「溝の口編」についてばかり長々と書いてしまったが、「BEFORE」の方も大変面白い内容で、氏が東大在学中に打っていた手打ち式パチンコ(池袋・山楽時代)が主に描かれている。当時のパチンコ事情や、パチプロ同士の人間関係などが泥臭く描写されていて、非常に興味深いコミックである。


しかし、こうも田山ワールドの面白さに触れてしまうと、本編である「パチプロ日記(全10巻)」の方も読みたくなるのが人情である。しかし、コチラは今現在、かなりの高値で取引されている「レア本」なので、また別の機会に譲りたいと思う。