せっけい日和

MKデザインスタジオ一級建築士事務所柿本美樹枝のブログです。設計者として、生活者として、多用な視点で綴っています。

「くまもと型復興住宅」配置計画中!!

2017年04月24日 | くまもと型復興住宅


夏日もある今日この頃。
あっという間に、春が過ぎていく予感です。

暖かくなってくると、人も生き物も動き出しますね。
現調もしやすい季節となりました。

春雨の合間、晴れの日に
無事に現調できた敷地の配置案を練っています。

「五木葉枯らし木材活用で家族が元気になる住まい」の
復興住宅の案が、ちゃんと南向き玄関のままで
ぴったりと入るではありませんか!

素晴らしい!

ご要望のヒアリングを伺ってみても、
ベースの案で、うまくいきそうです。

「実は、ガイドブックでこの案が気になっていたんです。」と奥様。

まさに神の計らい!?
別の場所で、偶然にも私とお会いしたご家族からのご指名です。

奥様の直感は当たっていたのですね〜。
以前のお住いの跡地にピタッと入るとは。

もう少し、アレンジが必要かもしれませんが
まずは、うまくいきそうで、ホッとしています。

おかげさまで、私たちの案は
お問い合わせも多くいただいております。

実際には、敷地条件、ご予算、ご家族構成など
様々な条件を折り合いつけながらの計画になります。

工事時期など、ご要望に沿えないこともあるかもしれません。

それでも、熊本の工務店さんと力を合わせ
一軒、一軒、真心込めて取り組んで参りたいと思います。

現地調査、打合せ、ヒアリング、設計を
「木の住まいで暮らしを考える会」の
女子部(笑)で分担しながらの作業です。

ミセスからマダムからまで、在籍しております。
どの女子に会えるかは、お楽しみに!
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穀雨に現場を想う

2017年04月20日 | A06設計監理_熊本県M邸古民家再生New



穀雨の今日は、熊本復興進捗をお届けします。

H28年熊本地震から1年が経ち、、、
再建中の皆さん、お疲れの出ませんように!

伝統的な建物の修復現場が、一歩一歩進んでいます。
先日も熊本は大雨、土砂災害傾向も発令。

その前は「菜種梅雨」が続きと
工事の進捗も思ったようには行きません。

それでも、土づくりから
左官工事を職人さんが頑張ってくれています。
ありがたいです。


藁は、現地で採れたもの。
監督さん自ら、切って混ぜ込んだ土です。

写真は、練り込む前の赤土


(工事の進捗写真は施工者さん撮影)

年度の切り替わりで、アップできなかった
工事監理のブログをまとめてここにはない写真も
HPに掲載しました。

http://www.mk-ds.jp/newworks/2017/04/2017-3.html

今後は、動画も掲載予定です。お楽しみに!

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実績がないと建築ができない時代

2017年04月17日 | ものづくり
月曜日早々から、あまり嬉しくないニュース。

本当に悔しい!
アイデァや知恵や思いや技術があっても、、、、

建築づくりに参加できない時代なのだ。

参加したかったコンペの審査前に連絡がある。
「条件に満たない。。。」と。

今回、私と友人の共同体で応募した。

それぞれが互いの実績や条件をカバーしあえたからだ。

応募要項に、共同体がダメとはない。
しかし、ダメだったようだ。

私が、建築家を目指した若い頃は、
個人の住宅設計から、コンペのウィナーになって、
公共建築を手がけていく
というサクセスストーリーがあった。

今はない。

コンペの参加資格が、「実績」だからだ。

そうなると、どうしても、大御所の先生かゼネコンになる。

以前は、参加資格の実績に、勤め先での担当物件も実績になった。
今は、その会社や組織でしか評価されない。

小さな仕事から大きな仕事へのチャンスは、
本当に限られて来る。

建築のものづくりを、思想を何か違う形で
表現しないとならないのかもしれない

(バーチャルでつくっている集団もあります。アートとして)
と、数年も前から模索している。

その話を、知人にすると、公的なものは諦めて
個人のクライアントを探すしかないのでは?

とのアドバイスがあった。そうなのかもしれない。
方向性を同じに出来る人と出会う場へ
自分を連れて行かないとならない。

実際に、私は、そのような流れで仕事を
いただいていると言っても過言ではないのだ。

ありがたいことに、行動や活動、そしてWebでの想いの
共感から、お話をいただいている。

それでも、チャレンジしたい建築がある。
想いがある。

この情熱の行き場は、、、どうにもならない。

以前も、ちょっとした実績の違いを、
「要項にないから」とはねつけられたことがある。

その経験から、友人とタッグを組んだのに。。。
ダメとも書いていないのに、、、だめなんだなぁ。。。

何度も言うが、だから悔しい!
土俵にも載せてもらえないのだ。

実績が欲しい。。。誰でもそう思う。

アトリエ設計事務所が、
会社の統廃合で、実績を買う時代である。

お金で解決するの?と思わなくもない。
世知辛くなったものだ。

小さいパイを大きなパイで奪い合うのだから
仕方のないことなのだろうか。。。

今の時代にあった生き方と職能を考えるときに
来ているのだろう。

建築家は、AI時代でもなくならない職能のようだが、、、
果たして、どのように社会貢献すべきか。

私たちの同世代の課題である。
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平成28年熊本地震から1年、建築士の職能を振り返る

2017年04月14日 | 熊本便り


今日で、前震から丸1年。

1年経ってみても、
あの時の恐怖はまだ身体に染み付いているようです。

前震と本震。

そして度重なる余震。

熊本県民を、驚かせた
まさか!の地震、前震。

生きた心地がしなかった大揺れの本震。

そして、心休まることのない
日々何度も起こる余震。

睡眠不足、、、、

恐怖や不安で、心身の安らがない日々

断水で日常生活が思うように営まれず

道路や橋は通行止めが多数の大渋滞。

壊れた石垣、崩壊した痛々しい住まいなどを見て
いたたまれなくなる気持ち。

↓車窓からの阿蘇方面の土砂崩れ


↓なまこ壁が崩落した蔵


↓ずれた柱がかろうじて建物を支えている状況にもよく出くわしました


人生の中でも、このような体験と感情を味わったことは
今後の人生にどのような影響を与えていくのか。。。。

体験した私たちにできることは何か
社会への貢献と役割を改めて、考えてみます。

↓日本民家再生協会の先輩建築士とバレキ撤去のボランティア参加


地震の時に、これほどにも建築士が頼りにされるとは!

職能を選んだ自分を恨んでもみたり、
誇りにも思ってみたり。

建築士の出番は、公には

余震の中、危険も伴う
「応急判定」に始まり、
「罹災証明」の行政への技術的サポート
「被災度区分判定」など公的施設等のチェック
「住まいるコール」で無料相談に乗ったりと、

専門的な職能が求められながら、
無償サービスも期待されて

続く住宅相談。
その多くを無料で行いました。
それは、私の周りの建築士もそうです。

↓応急処置で手当を待つ住まい


↓床下にもよく潜りました



そして、今度は、復興住宅や被災した方に寄り添い
通常では考えられない破格値の設計料で新築を請け負ったり
しています。

「士業」の中でも
社会貢献の気持ちが強い職能でもあるのでしょうね。

住まいを守る=長い目で生命を守る

医師のように今日、明日の命に直結する処置はできないけれど
末長く命や家族、財産を守る職能。

そして、住む家を無くした方々の心情に寄り添うと、
家というもの、建物というものの役割はただの器ではない
ということを改めて感じ、
より強く自分たちの職能の役割の大きさを噛みしめました。

住まいを考えるシンポジウムや復興会議もあちらこちらで開催されました。


地震後、まずは状況把握、調査にヒアリングやアドバイス、
計画案の提示、金額の算段、、、
そのような流れで、駆け抜けた1年でした。

そういう点では、1年経ってやっと、
本来の建築士の設計力の出番はこれから!
と感じています。

これからも、被災した方々に寄り添いながらも
真の意味での「創造的復興」に尽力して参ります。

最後になりましたが、ご近所から、遠方から、海外から
地震直後に駆けつけてくださった方々、
支援物資を送ってくださった方々

熊本復興支援に今でもご協力くださっている方々
心よりお礼申し上げます!

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周りとの関わりの中で、親も育ち、子も育つ

2017年04月13日 | ワーク・ライフ・バランス


4月最初のブログとなりました。

月曜日更新を3回もサボって!?しまいました。
毎週チェックいただいている方、申し訳有りません。

もう、山ほど出来事があり、何をチョイスして書くべきか迷うほどです。
仕事の方は、HPに順次アップしていきます。

こちらは、「感謝日記」としての役割が大きいので
少し、プライベートのことを書かせて頂きますね。

この春、子どもの進学と引越し、
まだまだダンボールは片付きませんが
私も大きく生活スタイルが変わりました。

これまで、熊本で付き添っていた母も元気になり
横浜での生活をメインとすることに。

もちろん、熊本でのお仕事も続いておりますので
行き来はしょっちゅうです。月毎の移動予定です。

今後は、熊本での打合せ可能日を、
引き続き、HPのニュースページでお知らせしていきます。

今日のブログテーマは、「仕事する母も子どもも、周りに支えられ」です。

横浜に戻ってきて、、、地域の方やママ友に
「お帰りなさい」と言ってもらえる有難さ。
「待ってたよ」と声をかけてくださる方。

嬉しいなぁ。。。。

覚えてもらえているということが、
こんなにも感激だったとは!

すっかり、ご無沙汰して、
お顔を拝見しても、名前が出ない方も中にはおられ
ドキドキしてしまったり。

子どもも同じらしく、声かけてもらって、
何を話していいか分からなかった
と、学校から帰ってくることも。

久しぶりに仕事でやりとりする方も
「お元気そうで何より」と言って頂けたり。

しばらくぶりに連絡する私に、
そんなお声かけをしてくださる思いやりが温かく。。。

冬に逆戻り⁈ という花冷えの寒さも続いた天気でも、
心はホカホカとなった4月の初めなのでした。

振り返ってみますと、これまで、、、、

親のケアや、子どもの学校役員や地域の行事に時間を割けば
仕事が遅れ、取り戻すのに、徹夜!?状態になることも

仕事に時間をかけ過ぎれば、
子どもの機嫌はぐずぐずとなり
言葉も荒くなり、、、と、手を煩わせます。

ちょうど良い折り合い。案分を探ってきた12年。

同世代が、どんどん実績を作っていくのを横で見れば
仕事をもっと頑張るべきなのじゃないかと焦ったり、

温かな家庭、親子で仲の良い家族に出会えば
もっと私も家族と向き合う時間が必要なのではないか
その方が幸せになれるのではないか?
と自分の生き方を見つめてみたり、、、

そんなことも時にはありました。

私は、私、これで良い!
と思える瞬間は実は、そう多くありません。
常に、迷い、戸惑い、試行錯誤なのです。

それでも、こうして温かく迎えていただけることで
私の生き方、うんうん、間違ってなかったよ===
と思えるのです。

自分を取り巻く環境に馴染んでいく。
与えられた役割を丁寧に生きていく。


そういったことが、Happy Lifeに繋がっているのですね!

熊本では、お別れの時に早朝、担任の先生、近所の同級生に見送られた我が子。
愛されて、見守られて来たね〜と、親が感激し、、、

横浜では、学童や保育園の先生までが「⚪︎⚪︎ちゃん、おめでとう」と
名前を覚えていてくださったことに、感激し、、、

心の涙腺が緩みっぱなしでした。

今、必死になって子育て奮闘中の、ワーキングマザーのみなさま

大丈夫です。
子どもは一人で育っていきません。

周りとの関わりの中で、親も育ち、子も育つのです。
今なら、言えます、笑。

春、うらら
やるべきことと、やりたいことが目白押しの新年度。

新しい出会い、懐かしい出会いにワクワクしながら
張り切って参りましょう!
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