労働者のこだま(国内政治)

政治・経済問題を扱っています。筆者は主に横井邦彦です。

河村たかし市長と共産党名古屋市議団の不思議な関係

2009-11-12 00:44:24 | Weblog
 現在、河村たかし名古屋市長が凍結している陽子線治療施設に対して、凍結解除を求める7万人の署名が提出され、これを受けて名古屋市議会では自・公・民の三会派が凍結解除の請願を採択するように決議したが、どういうわけか共産党だけは凍結に賛成している。

 最近の共産党の名古屋市議団はこの“どういうわけか”、ということばかりである。例えば、河村たかし氏の10%減税についても、共産党の市議団はどういうわけか、賛成(!)である。

 もちろん、彼らは、この減税案が一律であるために、一部の金持ち優遇であることも、所得の少ない人は数千円にも満たないことも承知であり、この減税のために、教育や福祉や子育てといった公共サービスが切り捨てられようとしていることも承知であり、市の職員の賃金が切り下げられようとしていることも承知である。

 だったら反対すべきであろうというのは誰でも考えることなのだが、それでも賛成というのだから共産党はどうなっているのか、という話になってくる。

 自分たちは健全な野党で、いいことはいいといい、悪いことは悪いというのであるというのがその理由だそうだが、減税はいいことだがその内容ややり方が悪いというのであれば、それは賛成すべきことがらではなく、反対すべきことがらなのではないだろうか?

 世の中には、いい減税と悪い減税があるが、悪い減税も減税なのだからいい減税なのだという論理はだれも分からない。

 もちろん、こういう共産党の煮え切らない態度の背後には、名古屋市の市職労が全労連系(共産党系)であることも無関係ではない。

 つまり、共産党は自分たちの最大拠点である名古屋市職員組合を河村たかし市長に人質としてとられており、解雇とか賃下げとか、その他いろいろな脅し文句でしっかりと脅されているのである。

 しかし、河村たかし名古屋市長の議会改革が行われれば、名古屋市議会から共産党の議員は一人もいなくなる可能性が高いのである。

 それに、ヤクザ・チンピラの類のゴロツキ政治家に恫喝されて、縮み上がっているなどというのでは、日本共産党の名前が泣かないか?

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