大日本赤誠会愛知県本部ブログ版”一撃必中”

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日本の最先端:TSUKUBA50年 高エネルギー加速器研究機構 「宇宙誕生の謎」に挑む /茨城

2013年10月07日 14時53分04秒 | 注目すべき話題
地下11メートルに設置された1周3キロのトンネル(幅6〜7メートル、高さ4〜6メートル)に2本のリングが走る。電子とその反物質である陽電子を光速近くに加速して衝突させる高エネルギー加速器研究機構(つくば市大穂)の大型加速器「Bファクトリー」。挑むのは「宇宙誕生の謎」だ。
137億年前、ビックバンで誕生した宇宙は、高密度のエネルギーにあふれ、ペアで生まれた「物質」と「反物質」が合体と消滅を繰り返していた。しかし、今の宇宙に反物質はほとんど存在しない。なぜ反物質はほぼ消えたのか? Bファクトリーはビックバン直後の宇宙を人為的に作り出し、その謎を探っている。

粒子を衝突させると高いエネルギーが生じ、物質(素粒子)が生み出される。Bファクトリーは過去の実験で素粒子とその反物質に性質の違いがあることを証明。それを予言していた小林誠、益川敏英両博士にノーベル物理学賞をもたらした。一方、課題も指摘されている。今年5月、同機構も運営に携わる東海村の大型加速器「J−PARC」(ジェイパーク)が放射能漏れ事故を起こし、対応を批判された。峠暢一(のぶかず)理事は「機構長直属の組織を設け、安全管理体制を新たに構築した。事故情報も地元自治体と共有する」と改善策を説明した上で、Bファクトリーの今後の取り組みについて意気込みを示した。
「物理学の標準理論を超える現象を見つけ、未知の領域にこぎ出したい」

高エネルギー加速器研究機構
つくば市大穂。1955年設立の東大原子核研究所と71年設立の高エネルギー物理学研究所が97年に統合・発足した。素粒子原子核と物質構造科学の二つの研究所を持ち、物質・生命の構造解明に取り組んでいる。Bファクトリーは現在、性能を40倍に高める改造工事を行っており、2015年に運転を再開する予定。

@神の粒子と言われている「ヒッグス粒子」の存在がついに確定されましたが、無限に広がる宇宙になぜ銀河や星があり、我々が存在するのか、その謎を解く鍵が素粒子のヒッグス粒子です。万物に質量を与え、多彩な世界を創造し「神の粒子」と呼ばれる素粒子の発見は、現代物理学の根幹をなす「標準理論」というパズルに残された最後のピースを埋める理論の完成を意味します。