さんたろう日記

 90歳、会津坂下町に住む「山太郎」さんたろうです。コンデジ持って残りの日々を楽しもうと思っている爺いです。

まほろば街道の道しるべ雪に埋もれて

2017-02-23 | 日記
いましたけど山沿いの道はどこか春めいていました




まほろば街道は古くは塔寺から南に「はったん道」と呼ばれていた会津盆地西部山沿いの重要な裏街道と塔寺から北へ「湯殿道」と呼ばれる会津西部と柳津方面の奥会津の人たちの湯殿山参りの信仰の道が平成になって統合され片側一車線の立派な舗装道路になりまほろば街道と呼ばれるようになったと聞いております。

まほろば街道には南から法用寺・中田観音弘安寺・立木観音恵隆寺・心清水八幡宮・上宇内瑠璃光寺などの国の重要文化財の社寺が並んでいて、車の往来も少ない山沿いの静かな道ですので私の好きな散策の道のひとつなんです。そうそう有名な春日八郎の記念館もあるんです。

会津も少しばかり春めいて来ましたので思い立って町立温泉の糸桜里の湯の入口の見明から南へのかつて「湯殿道」と呼ばれていた道を散策してみました。

道路脇の雑木林も雪原の中でみるとちょっと趣きがあるように思えて楽しくまります。



山沿いの深い雪は和らいで春めいていました。



この道脇の雪原に二筋のけものの足跡が山際の林の中に続いているのを見つけました。どうやらカモシカの母と子の足跡のようでした。

足跡のひとつは力強く飛び跳ねて林の中に消えていました。私は母カモシカの足跡だと思いました。



その脇に少し離れて小さく細い足跡が林の中に続いていました。



なんだろうと近寄って見ると割れたひづめの跡らしいものがありました。私は母カモしかを追う子どものカモシカの足跡だ思いました。



それは昨年の秋、糸桜里の湯の裏の炭焼き小屋前の広場で親子のカモシカを見ていたからです。カモシカは前に1度別な山で会っていますけど、そのときはしばらく不思議そうにこちらを見つめてゆっくりと山に消えて行きました。糸桜里の湯の裏で見たカモシカは子連れだったからなんでしょうね私の姿を見る急いで林のなかに姿を消しました。

私にとっては姿は見えませんでしたけど足跡で3度目のカモシカとの出会いでした。嬉しかったんです。

80年ほど昔私は小立岩といわれる山深い小さな聚落に暮らしていました。集落には「またぎ」と呼ばれる銃猟の仲間集団があってツキノワグマやノウサギやムササビを銃猟していました。当時はそれらの動物の毛皮や熊の胆嚢を乾燥させた「熊の胆」(くまのい・ゆうたん)が非常な高価で売られていたんです。「熊の胆」は重さで金と等価と子どもの頃聞いていました。もちろん肉もたべました。年に1頭か2頭獲れて肉は集落の家々に配られました。私も子どもの頃食べたことがありますけどすばらしくおいしかった思い出があります。

その頃私は、カモシカは特別天然記念物で深山に住み登山家とかまたぎの人たちだけがたまに出会うことの出来る非常に珍しい動物である。もちろん銃猟などは厳しく禁じられている。でも「クラシシ」(険しい岩場に住む動物の意味です)はカモシカではないから見つけたら銃猟してよいと子どもの頃の私は聞いていました。

しかし少し大きくなってクラシシはカモシカの別名であってまたぎ仲間の間の秘密の言い伝えであることを知りました。でもカモシカは深山の岩場に住む非常に個体の少ない動物で銃猟することなど全く出来なかったと聞いていました。

そんな貴重な特別天然記念物のカモシカが今はこんな町のすぐ近くの里山に見ることができる嬉しいと思うんです。でも待てよとも思うんです。子どもの頃身近にいっぱいいたノウサギとイタチは激減しました。ノウサギは野兎病が流行して数を減らしイタチは水田の大がかりな基盤整備で住み家と餌場を失い激減しました。

逆にかつては個体数が少なく里の近くではほとんど目にすることの出来なかった動物のタヌキ・ツキノワグマ・カモシカ・ニホんサルが個体を増やし近くの里山やもっと近くの町中にまで姿を現すようになりました。ツキノワグマは人を襲い傷つけます、ニホンサルは我が物顔で農作物を荒らします。これは戦後深山のブナの林が乱伐されて熊や猿の餌場がなくなったからという方もいます。でも私はそればかりではなくて熊やカモシカや猿を銃猟する人が減っったことも原因じゃないのかなとも思います。熊やカモシカや猿が個体を増やしそして人間を恐れなくなったのも原因じゃなかろうかとも思うんです。喜んでばかりはいられませんね。町に現れた熊を麻酔銃で眠らせて檻にいれて山に運び放す、放した場所が問題になって隣接の町の間で争いになるような今の体制ではこの解決にはならない気がします。

熊や猿やカモシカにどう対処するか根本的に考えなければならない時期にきているような気がします。猿除けに張った高電圧の裸電線に間違って人間が触れて怪我をしたり亡くなったり、猿追いに花火を打ち鳴らすような対策ではどもならない気がします。

でもそんなこといってもまほろば街道でカモシカを見たのは嬉しくてたまらない私でなんです。おかしいですね。
ジャンル:
ウェブログ
コメント (2)   この記事についてブログを書く
この記事をはてなブックマークに追加
« 吹雪く春もまた良し今日の散歩道 | トップ | あるく歩くあるく 歩きます »
最近の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
雪原の足跡 (sasanoha7920)
2017-02-25 22:48:28
深く広い雪原にカモシカの足跡が点々と・・野兎であったり、時にはイタチも・・、真冬に動物たちが雪面のキャンパスに生き生きと躍動する姿を想像すると気持ちがワクワクしてきます。全ての過去を消し去って今真っ白い冬の自然に感動しています。このような一面の雪景色は疎開先の草津町で、大人になって仕事で白馬村で、いずれも周りは人間ばかりで長靴の足跡ばかり(スキーはやらないので)。厳粛、静寂、吹き抜ける風の音に耳が冴える・・大小カモシカ親子が雪原を逞しく駆け消えて行きました・・・
sasanaha 7920さん (さんたろう)
2017-02-26 18:59:43
嬉しいコメントありがとうございます。

私のように雪国の小さな町に住んでいますと大きな都会にたまに出たりする目くるめく思いになってしまいます。

昨年孫娘の結婚式に息子夫婦に連れられて東京駅に着いてビックラコ、こんな広い構内を良くもまあ衝突もしないで人ひと人の群れが交差しながら脇目もふらず急いでいる。すごいと思いビックラコ・・・

田舎の駅じゃ切符は改札口の箱に投げ込んで駅を出ればいいんですけど、東京駅では自動改札の機械に切符を入れるとさっと通してくれるけど間違った切符を入れるとガシャリンコと出口がしまってしまって息子が助け舟をだしてくれるまで爺いはおろおろ・・

お上り爺いは必死に息子について歩きました。私は都会が嫌いです。やっぱりカモシカ親子の足跡が森に消える山沿いの道が楽しいんです。

コメントを投稿

日記」カテゴリの最新記事