さんたろう日記

95歳、会津坂下町に住む「山太郎」さんたろうです。コンデジで楽しみながら残りの日々静かに生きようと思っています。

それぞれの日をそれぞれの思いで生きてます 嬉しくて

2017-11-01 | 日記
今日はばばちゃんに新鮮で太くて大きな大根がお隣のYさんから届きました



Yさんのお宅は広い圃場での稲作とたくさんの肥育牛の飼育をなさっております。ですからいつも頂いている野菜は牛糞の肥料がいっぱい入った畑で栽培されていてその上奥様の野菜作りがお上手なのでとても美味しいのです。

それに今日は小さいことなんですけど私にとってはとても大きな嬉しいことがありました。

前にも書きましたように私の家では、偏屈で独りを好み社交性が全く欠如した困った爺いの私と、全く正反対で外向的で温かい心の通う友達いっぱいの肝っ玉ばばちゃんの二人が暮らしております。したがって家の外交的なことや金銭的なやりくりの一切のことはばばちゃんがやってくれております。たとえば家の小さな庭の手入れやまわりの雪囲いなどはばばちゃんがみんなお隣のSさんに頼んでやって貰っているんです。私はばちゃんからの報告をただ「ハイハイ」と上の空で聞くだけなんです。ほとほと家のことのすべてがそうなんです。

ばばちゃんが「茶の間の炬燵は昔の型で小さくてデーサービスや福祉関係の方たちがお出でになったとき小さくて不便なので、大型でテーブル型の炬燵に買い換えたい」というので私はダイユウ8(量販店)に行って手頃な炬燵を見つけ購入手続きをしました。配達をお願いしたいんですけどとお願いしたんですけど、ダイユウ8では配達は出来ないけど無料で軽トラを貸し出しするから自分で運んで欲しいというのです。私は8月で運転免許証は返納しています。軽トラの運転は出来ません困ってしまいました。

ばばちゃんに言えばばばちゃんはなんのこともなくお隣のSさんに「軽トラで運んでもらえませんか」と頼むんですけどちょうどその日はデーサービスの日で留守でなんです。Sさんとは親しくして頂いている方なんでお頼みするのはなんでもないことなんですけど偏屈な私です一度もそんなお願いなどしたことがないんです。ですから困ってしまいました。

でもどうにもなりません、[清水の舞台から飛び降りる気持ちで」とよくいいますね。私はそんな気持ちで思い切ってSさんに電話しました。そしたらSさんはすぐに軽トラでやってきてさっさと荷物をつんで明るくよもやま話をしながら家まで炬燵の梱包を運んでくださいました。ありがとうございましたと言う間もなくSさんは荷物をさっさと家の中に運んで荷ほどきをして私なら説明書と首引きで1時間30分もかかるだろう組み立てを30分もかからず組み立て茶の間にセットして「今日はちょっと仕事があるんで」とお礼を言う間もなく帰ってしまわれました。

これはとても有り難いことなんです。でもこれはそんなことにとどまらない私にとって大きなできごとでした。偏屈な私の心に大きな風穴があいたのです。心をこめて人様にお願いすればこんなに嬉しくやって下さる。そしてその方と温かい心が通じあうことが出来る。おかしなこだわりを捨ててまわりの人と素直に話し合えばたくさん人と心が通じ合うことが出来る。それを体験して私の偏屈な人格が少しばかりいい方に変わるきっかけになったような気がするんです。普通の人なら何でもない小さいことかもしれません、でも私にとっては大きな出来事でした、Yさん、Sさん、本当に有り難うございました。とても意味のある今日の一日でした。私も少しずつ変わらなければと思う一日でした。Sさん本当にありがとうございました。