東日本実業団対抗駅伝に向けて、コモディイイダ陸上競技部広報担当が会沢監督へインタビューを行いました。
広報「いよいよ11月3日まであと僅かとなりましたが、率直に今のチーム状態はどうですか?」
会沢「そうですね。あと10日となりました。一言で言えば『上々』です!」
広報「それは頼もしい状況ですね。もう少し具体的にはどう上々なのでしょうか?」
会沢「数字的なことで言えば、まず、選手層が昨年まではリザーブと呼べる選手がいない状況でしたが、仮にアクシデントがあっても力の変わらない選手がしっかり3人補欠としているということ。さらに、全員の今季の5000、10000mの記録がチーム史上最速であり、かつ、それがこの1ヶ月以内の記録であるということです。」
広報「それは確かに『上々』ですね。なんだか私自身もワクワクしてきました。他の意識しているチームと比べてもタイムは良いのでしょうか?」
会沢「いや、実は今年3月から意識しているチームの記録は全て集計してきましたが、タイムで言うと昨年同様17番手といったところです。しかし、タイムの短縮幅は当社が一番かもしれません。もともとが良くないので短縮幅が簡単に大きくなるとも言えますが。」
広報「そうでしたか。では『上々』と言っても、失礼ですが、周りはもっと良いということでしょうか?」
会沢「まあ、確かにそうですね。しかし、いつのタイムか?という部分まで突き詰めていくと、充分に戦えるタイムだと思っています。他社も駅伝前は必ず調子を上げてきますから、間違っても油断はできませんし、うちは誰もブレーキしないことが必須条件ですけどね。ただ、昨年まではうちがベストな状態で、更に他社がベストでない状態があって初めて感じるニューイヤーへの手応えだったように思います。つまりは、他力本願でした。しかし、今年は皆がしっかり力を出しきれれば大丈夫だと思っています。楽観視している訳ではなく、そう思っています。」
広報「なるほどですね。また、少しワクワクしてきました。でも全員がベストな状態にするのはかなり難しいことですよね?」
会沢「はい。確かにそうです。当社は学生時代につくった自己記録を伸ばしている選手はもちろんいますが越えていない選手もいます。他社は実業団で大きく力をつけた選手がほとんど。私に育成力がないとも言えますが、プロのように時間と環境のある学生時代の記録を仕事をしながら更新するというのは、並大抵のことではありません。でも、近づけることはベストを更新するよりは、難しいことではありません。もちろんベストを狙うつもりでいるのは確かですが。」
広報「はい」
会沢「ベストに近い状態にもっていけば必ずいけると信じている訳ですから、これからあと10日でどうするかだけです。」
広報「秘策があるということでしょうか?」
会沢「詳しくは言えませんが『あります』。あと10日というよりは、10月16日の高島平を終えたところから秘策は始まっています。」
広報「気になりますね」
会沢「ここは、さすがにお話はまだ控えさせて頂きますが、やましいことは当たり前ですが一切ないですよ(笑)。何年も前からやりたかったことをやらせてもらえたということです。」
広報「ますます気になりますね。」
会沢「当日の走りが想定通りいけたら、お話しますね。」
広報「話は変わりますが、鍵となる選手は誰になりますか?」
会沢「うちはエースがいないので、全員が鍵となりますが、やはり、1区~3区でニューイヤー駅伝の射程圏内に入れるかどうかは大きいです。あえて名前をあげるとすれば、ここへ来て、一気に何か壁を破ったような強さがでてきたルーキーの松枝啓太選手でしょうか。持ちタイムは5000メートル14分14秒ですが、最近の練習状況を見ると、過去エースとして在籍していた選手と比べても、見たことがないくらいのタイムですべての練習を平然とこなしています。八幡平駅伝で五郎谷選手がまさか?の区間賞を獲得したように『まさか』をなしえる力と勢いを感じています。」
広報「何区で起用するのでしょうか?」
会沢「さすがに言えませんよ(笑)。なんせ鍵ですから!」
広報「10月16日からの秘策、鍵の松枝選手・・・気になりますね。長い時間お付き合い頂き、誠にありがとうございました。駅伝頑張ってください。」
会沢「こちらこそ。時間を割いていただき、光栄に存じます。駅伝頑張ります。ありがとうございました」
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