先週木曜日に急遽カンボジアへ行くことになり、
そのまま午後のフライトでシュムリアプに飛びました。
昼間、歩くとカンボジアの経済発展の多少良い面が、
夜歩くと悪い面が目に付きます。
夕食は、妻の実家で食べると、暗闇の中、何を食わされるか、
わかったものではないので、毎晩一人で、
旧市街の「裏パブストリート」(バーストリートの1本川寄り)で食べました。
空いてるお店を選び
(どこの店も味も値段も今はあまり変わりません。
欧米人で賑わっている店には、欧米人が安心して入っていき、
さらに混んでしまいます。)、
道側の席に陣取り、呼び込みの娘たちと白人男性たちの
アメリカンジョーク並みのくだらない会話に耳を傾けているのが好きです。
3日目の夜は月食でした。
欧米人はカメラを向けて騒いでいますが、
カンボジア人は関心ないのかなと思っていたら
多少は興味があるよう。
月を眺めながら歩いてホテルへ向かうと
いつものようにトゥクトゥクの運転手が、入れ替わり立ち代り
いかがわしい店に案内すると、月明かりしかない暗い道で声をかけてきます。
無視して歩いていると、そのうちの一人が
ニエットさんとヤサさんは元気ですか、と娘たちの名前を出してきました。
昼間、別の運転手に、妻は元気かと名前を出して聞かれたが、
それは明るいうちの話。
こんなに暗くて、これほど人が溢れている町で素性がばれるとは。
悪いことはできないな、と思った次第。
(照沼 一人)