こんにちは。川崎です。
『中国景観村落』の3つ目は、雲南省大理白自治族州雲竜県の西部にある諾村です。
雲南省からは唯一、15の中国景観村落に選ばれた村です。
諾村は、雲南省西北部に残された最古の村と知られ、『千年白族村』とも呼ばれます。
明清時代の民居建物が60軒残り、樹齢百年以上の古木も200本以上あります。
昨年人気の出た茶馬古道沿いの街としても知られています。
資料によれば、雲南の塩業は秦漢時代に出現したようです。
村の入り口には古塩井が今もあり、塩の道として栄えた製塩業が現在も続けられています。
最近は各家庭でこの塩を使った手作りハムがつくられています。
また、完全な山地白族の原文化を留める村としても有名です。
白族[ペー族]とは、チベット系の言葉を話す少数民族で、
185万人ほどがミャンマーにまで広く分布して暮らしています。
未婚女性が頭に巻き付ける白い羽根飾りが特徴的で、漢字名の由来となっています。
米を主食にしたり、ワサビを食用にするなど、日本人と共通する文化も見られます。
10世紀から13世紀にかけて、白族は雲南に「大理国」という独立国を建てました。
その王族が有名な「段一族」で、「神雕侠侶(しんちょうきょうりょ)」や
「射雕英雄伝(しゃちょうえいゆうでん)」など中国武侠ドラマでもお馴染みです。
大理にある「大理映画城」は神雕侠侶のロケ・セットです。
週末から福建省へ行ってきます。
福建省の中国景観村落・塔下村につきましては帰国後、ご報告いたします。
(川崎 大地)