できることを、できる人が、できるかたちで

京都精華大学教員・住友剛のブログ。
関西圏中心に、教育や子ども・若者に関する情報発信を主に行います。

亡くなった子どもの最後の願い、ことばを聴きとるための調査・検証作業

2017-12-08 10:27:55 | 受験・学校

さっき仕上がった、来週月曜日の講演レジュメの「まとめ」の部分に書いたこと。

それが下記の4点です。

今回の対象者は、私の暮らす地元・西宮市の養護教諭さんのほぼ全員。で、一応、「学校事故対応に関する指針」の解説と、これを使って西宮市の養護教諭さんたちに何ができるかを考えていただくかが、講演の趣旨。

でも、以下に書いている4点は、川西市子どもの人権オンブズパーソンに居た頃から自分がずっと考えてきたことだし、今もなお考えている・やりつづけていることだし・・・。

そして、自分が学校における子どもの事故・事件防止等々について考えていることの「核心」をまとめたら、こんな感じになると思う。

(1)「学力向上」も「進路の保障」も「いらない」と言う気はさらさらない。でも、それは子どもたちの命、安全が守られ、安心して過ごせる学校があってのこと。

(2)「学力向上」に「力のある学校」よりも・・・。子どもの命を守り、安心して過ごせる環境づくりに「センスのいい学校」になることをまずは目指してほしい。

(3)また、その点に関する学校関係者の大きな勘違いから、昨今、学校をめぐる諸問題が数多く発生しているように思われる。

(4)昨今起きている子どもたちの事故・事件は、おとなたち(特に学校関係者)のさまざまな勘違いを「命がけで抗議・指摘しているもの」だと思っていただきたい。
 だからこそ、亡くなった子どもの最後の願い、訴えをていねいに聴き取る・読み解く。そこからわかったことをおとなたちに伝える。そのための調査・検証作業だと、私は常々考えている。


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