できることを、できる人が、できるかたちで

京都精華大学教員・住友剛のブログ。
関西圏中心に、教育や子ども・若者に関する情報発信を主に行います。

今朝の朝日新聞の特集記事「小さな命」に私のコメントがでました。

2017-04-26 20:20:15 | 受験・学校

教え子の死、上手に叱る温かさがあれば…… 悔やむ担任 (朝日新聞デジタル2017年4月26日)

http://digital.asahi.com/articles/ASK4P4VTGK4PUUPI006.html


今日(2017年4月26日)の朝日新聞での上記配信記事に、私のコメントがほんの数行だけですが出ています。4年ほど前に『「指導死」』(高文研)という本を書きましたが、あの本の内容に関する記事ですね。

この朝日新聞の特集(連載)「小さな命」シリーズのどこかで私のコメントを使うということで、東京からわざわざ関西まで記者さんが出てこられて、取材を受けたのが、たしか先月のことだったかと。

それから1か月ちょっとたって、今回の特集(連載)の最終回で私のコメントが出た形になります。

東京から取材に来られたことでもわかるとおり、とってもていねいな取材対応をされる記者さんでした。そういう方からの取材というのは、ほんとうにこちらとしても、心地よいものです。

ちなみに時々、学校での子どもの事故・事件に関して「電話でコメントを」というテレビ局や新聞社の方が居られるのですが、私はそういう取材依頼をすべて「対面でお話させていただくのが原則ですから」と、お断りしております。この場をお借りして、はっきりとお伝えしておきます。

ほんとうにいい記事を書きたいという新聞・雑誌の記者さんや、いい番組をつくりたいというテレビ局の方は、なんとか時間をつくってでも、私のところへ会いに来ます。あるいは、私が関東や九州、北海道や東北、四国など、それぞれの記者さん・テレビ局の方に近い地域まで出向いた折をつかまえて、そこで取材をされたりします。そして、実際に関西地域限定ですが、テレビやラジオで生番組に出たこともありますし・・・。

学校での子どもの事故・事件について、本当に新聞各社がいい記事を書いたり、テレビ局各社がいい番組をつくったりすることには、私はできるだけの協力はさせていただきたいと思っています。

でも、たとえばある日突然、どこからか誰かが電話をかけてきて、「電話でコメント撮りをして、翌日の番組で流す」的な形で取材がすすむなんてケース、「どこで誰がどんな風に私のコメントつかうの?」と思ったら、こわいじゃないですか。よく似たことは新聞社の方にもあるわけですが・・・。(でも、たまに情報番組などを見ていると、そういう出演のされ方している方が居たりするので、こちらはびっくりしています。すごい度胸だなあ・・・と)

それに、たとえば大学で講義や演習(ゼミ)、会議や学生面談等々の時間帯に、いきなり「電話で取材させてください」とか、「あした番組に出られますか?」と電話で報道各社の方が言ってこられても・・・。「それはさすがに、むりですわ」と言うしかないわけです、こちらも。

なんか、そういう取材依頼の仕方って、嫌なんですよね。だからこそ、上記のとおり「対面でお話させていただくのが原則ですから」といって、お断りしているのが実情です。

そして、くり返しになりますが、本当にいい記事を書いてくださる記者さんたちは、わざわざ私のいるところまで足を運んでこられます。それはたとえ九州や四国の記者さんでも、関東や東北、北海道の記者さんでも、そうなのです。また、そうやって一度、ていねいに取材対応された記者さんであれば、「次回は電話で・・・」という話にも、「わかりました」と言えるんですよね、こちらも。

なので、この記事の紹介を兼ねて、私からの取材対応の原則、このブログで書いておきます。

<追記>

あと、学校事故・事件研究に関する一部の研究者や専門職の方のなかには、それで何か、注意喚起ができればと思い、積極的にメディアに自分が登場することをもって「よし」とされる方も居られるかと思います。

ですが、私は基本的に「自分にメディアでの注目が集まること=その分、誰かが学校で亡くなったり、深く傷ついたりしていること。また、事後対応がうまくいっていないケースが多いこと」だと思っています。

なので、あまりメディアでの注目が集まりすぎるのも、ほんと、困った事態だなあ・・・って思うこともあります。

私のような立場で研究・実践をしている人が、この日本社会においてゼロであっては困ると思うのですが、と同時に、過剰に注目されるような状況も「どうなの?」と思ったりもします。なので、こんな感じでお願いしたいです・・・。

「世の中の片隅で、ひっそり、細々と研究や実践をしているので、何かあったら声をかけてください。でも、できるだけ、私たちを静かに、そっとしておいてください」


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