できることを、できる人が、できるかたちで

京都精華大学教員・住友剛のブログ。
関西圏中心に、教育や子ども・若者に関する情報発信を主に行います。

最近、とてもうれしかったこと。

2007-02-24 19:11:38 | ネット上でのバッシング考

あしたからしばらくの間、「休養」を兼ねた旅行のために家を留守にするので、このブログの更新ができません。その前に、この数日間でいくつか、うれしいことがあったので、書いておきます。

まず、20日(火)の青館連の集会で、大阪府下(もちろん大阪市内含む)各地の青少年会館の職員の人、青少年会館で活動中のNPOの方や利用者・地域住民の人など、いろんな立場の人と、今回の大阪市立青少年会館の条例「廃止」問題について意見交換ができたこと。また、集まってくれた多くの方が、今の大阪市の現状に「このままではいけない」と感じたり、「他の地域でも起こりうる問題だ」という危機感を持ってくれたこと。そして、その思いをもって、今後、いろんな場面で情報発信をしたり、活動を展開してくれそうだという見通しが持てたこと。このことが、私にとってはとてもうれしかったです。

それから、詳しくはここでは書きませんが、例えば大阪市の職員の方で、私のこのブログを見て、いろんなことを感じて、ある雑誌にご自身の名前を出して意見を書いてくださったこと(もちろん、おふたりの方がいらっしゃるのですが、そのおふたりの書かれた内容は基本的に私も納得できるものです)。こんな風に、いろんなところから「この間の大阪市の青少年施策のあり方は、なんか、おかしいのではないか?」という声があがってきたことに、私はとても勇気付けられました。

他にも、20日の集会以後、いろんな方から「ごくろうさま」等々、電子メールなどで、あるいは、直接お会いして、心温まる言葉をかけていただいています。また、大阪府下のいくつかの地域の方から、この大阪市の青少年会館条例「廃止」をめぐる諸問題や、あるいは、今後の青少年施策のあり方について、講演の依頼なども入ってくるようになりました。

正直なところ、「地対財特法期限後の事業等の調査・監理委員会」が「まとめ」を出した去年8月以降、「とにかく、こんな物事の決め方はおかしいし、内容も問題だらけだから、言えるだけのことを言っておかないといけない」と思って、このブログで情報発信を続けてきました。そんななかで、この2週間くらいは、本業の仕事の忙しさもあって、「正直、ちょっと疲れたなぁ、休みたいなぁ」という思いもありました。

でも、この数日間のいろんな方からいただいたメールや、はげましやねぎらいの言葉、それから、「自分たちでも何かやってみよう」という動きなどを知って、「この間、とにかく、こんなやり方はおかしいと、くりかえしくりかえし言い続けてきて本当によかった」ということを実感しました。「やっぱり、この世の中には、信じるに値する人々がまだまだいる!」ということを、私自身がこの数日間で、あらためて学んだように思います。

そんなわけで、このブログにいろんなことを書き続けたことをきっかけに、もともとは大阪市の青少年会館条例「廃止」の問題が入り口になっていますが、今はそこからさらに幅を広げて、大阪市や大阪府、さらには近畿圏、いや日本全国のレベルで、青少年施策のことを一生懸命考えようと思う人が、少しずつ、私の目にもわかるようになってきました。これが、今、私にはなによりもうれしいことです。そして、今後も、こんな風に、青少年施策のことを一生懸命考えようと思う人とつながりをつくって、いっしょにいろんなことを論じ、考え、行動をしていきたいと思います。

だから、そんな各地の住民やNPO関係者、行政職員、研究者などがいる限り、私、このブログでメッセージを発するのをやめません。また、私は、こういう自分にとってこころから「大事だ」と思える人たちとともに、いっしょに「よりよい青少年施策をつくっていく」ということを、やめようという気はありません。

ただ、ここからは「長期戦」になると思うので、適度に「休養」をとってエネルギーを蓄えたり、「知恵」をつけるためにもいろんな本を読んで勉強もしたり、誰かの意見も聞いたり、「なかまをふやす」ためにあちこち出回って講演したり、宴会したりして、ゆっくり、じっくりと、じわじわと、実力を養っていきたいって思います。

というような次第で、あしたから数日間のようにしばらく「休養」をとる日がありますが、その間は、各地で地道な取り組みをすすめている人の動きを信じていますので、「休養」明けまで待っていてくださいね。また、何をやってほしいのかというお願いは、それぞれ、別ルートで流しているので、それもまた、よろしくお願いします(笑)


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