♪リンロン・リンロン・リンロン
ラ・ラ・ラン・ラン
明るいお部屋にクリスマス!
笑うお部屋にクリスマス!
さあ 来ましたよ~ おめでとう♪
今年のクリスマスも、あわただしく訪れ、たくさんの喜びや感動を残して過ぎていきそうです。
幼い園児たちが幼稚園のクリスマスを1回、2回と経験を重ねて、大好きなお母さんへの思いの一つ一つを心に刻みながら、一所懸命に作ったプレゼントをお母さんによろこんでいただき、そして忙しいお母さんやお父さんの温かいご協力で、ほんとうに心のこもった愛らしいペンダントや縫いぐるみを満面の笑顔に頬ずりし、胸に抱きしめる姿は何にも代えがたい宝玉の輝きでした。幼稚園全体が喜びにあふれましたね。
幼稚園の先生になってから、数え切れないほど眼にしてきた光景ですが、私にとってはこの上もない至福のよろこびのとき。
みんなでつくりあげ、盛り上がったページェントはもとより、そら、ことりクラスの可愛いリズムバンドも、みんな上出来でした。
おばあさん、お母さん方のうたごえはとても優しく、おじいさん、お父さん方の「あわてん坊のサンタクロース」は素敵で頼もしい響きでしたね。
かぜクラスのうた「むかしむかし」は可愛くて大好き。
ハンドベル演奏はさすがひかりクラス。
私たちの中条聖心幼稚園の素晴らしいクリスマスを忘れないで、この輝きと喜びが、永遠に子どもたちとご一家の内・外に満ち溢れますようにと願って止みません。
幼き日の思い出を少し
私の小学生時代は、太平洋戦争たけなわでした。母の着物や帯が大家族を支える食料に変わるのが常でした。
あるクリスマスイヴことです。毎年するように姉たちと私、弟が寝たふりをして息を止め、お布団の中でじーっと待っていると、両親の足音です。いっそう身動きもせず、首をすくめていると、両親の忍び足、母はいつものように、風呂敷に包んだものを、父は星のついた大きな箱をそっと枕元に置き
「メリークリスマス! せいこちゃん かわいがってね」
とささやいて去っていきました。
ふすまの閉まる音を聞くと、それっと跳び起きてプレゼントに跳びつき、大騒ぎの始まりです。
父の箱には可愛い人形が、母の風呂敷の中身は、昨年まで、母が好んで着ていた和服と帯を作り直した人形の晴れ着とおふとんとお手玉でした。
うす目をあけて、こっそり見た母は優しくてうれしそう、でも好きな着物とお別れのためでしょうか、チョッピリ寂しさものぞかせた笑顔に見えました。
そーっとプレゼントを置いていった母の様子は、70年近く経った今も決して忘れることのない母と私だけの大事な思い出です。
何故か、姉たちや弟のプレゼントは、全く記憶にありません。
神さまがたった独り子イエス・キリストを人々の幸せとよろこびのためにこの世に贈ってくださった日が「クリスマス」=「降誕際」。 「感謝」の他に言葉を知りません。
これからずーっと伸びてゆく私の愛する園児一人一人の前途に神さまの祝福と平安を願っています。
恥ずかしがりやで静かな○○ちゃんも。
ちょっぴり元気良すぎて時々友達を困らせている○○くんも。
自分のことを放っていらぬ手出しをして、いやがられてしまう○○さん。
エスケープの得意な子、するりと上手に先生の眼を抜ける天才児(?)
食べ過ぎて大丈夫?とお代わりし過ぎてハラハラさせるぼくとわたし。
もう少し食べてほしいんだけどこっそり好物のおまけをしてしまいたくなる○○ちゃん。
その実、私の作り方が良かったのかな?なんて自己満足してみたり。
突拍子もない大声を出すので、つい負けずに
「○○ちゃん、どうしてそんなに大きい声で話すの!」
とつい負けずに怒鳴ってしまう自分にあきれてみたり。
いつの間にか、置き忘れやど忘れで毎日が多忙、とんでもない失敗の話題が絶えないおばあちゃんになってしまいましたが、もう1~2度はご一緒にクリスマスを迎えられるかしらと、かってな望みを描いています。
皆さま、お元気で良い新年をお迎えください。ご家族に神さまのお守りを祈りつつ。
中条聖心幼稚園
主任教諭 高橋 精子