晴晴ブログ

このブログは私の見たり・聞いたり・感じたりした事柄を忌憚なく書き記したものです。

「ブタ積み崩し」で起きる事態

2016-10-15 13:59:35 | 日記
日銀の国債保有残高が10月7日時点で400兆3092億円となり、初めて400兆円を突破したと報じられていますが、現在、国債発行残高約1100兆円のうち4割にも達しているのです。
日銀は2013年4月、2%の物価安定目標の実現を目指し、大規模な長期国債の買い入れを柱とする量的・質的金融緩和を導入しました。導入当初は保有残高を年間50兆円増加させるとしていたものを、14年10月の追加緩和で80兆円ペースに拡大しています。
当時の国債保有残高は130兆円程度が、3年半にわたる積極的な金融緩和で約3倍に膨らんでおり、2016年10月時点では物価上昇目標は達成されず、「クロダバズーカ砲」は空砲だったようです。
このままいけば、2018年末にも買える国債が枯渇するとの見方が出ており、日銀による異次元緩和も限界に近ずき、意味がない金融緩和となってきていると言えます。

2013年4月、国内に出回っています日銀券(通貨)は83兆円。それが現在は94兆円で11兆円しか増えておらず、世の中に出回るカネは、この3年ほとんど増えていません。お金が出ていかないのは「ブタ積み」が障害になっているからです。

黒田緩和が始まる直前2012年4月は58兆円だった当座預金の残高が、現在300兆円を超え242兆円も増加しています。通常はこの「ブタ積み」には利息は付かず、それが0.1%の高利が付くようになっており、残高が300兆円を突破しているのです。このような中、今年2月にもうこれ以上ブタ積みは増やさせないとして「罰金」を取ると日銀が表明していますが、その表明後も「ブタ積み」が増えています。
この300兆円の「ブタ積み」を減らすのであれば現在付与しています0.1%を廃止して、反対に0.1%の罰金を付与するとすればよいのです。

銀行が「ブタ積み」にするのは、融資する先がない、また景気が悪く資金需要がない。もう一つの理由は金利です。当座預金には年率0.1%ほどの金利が付く。日銀に預けておけば、わずかだが金利が付く。0.1%でも「ゼロ金利時代」の現状では、悪い金利ではありません。1兆円のブタ積みは年間10億円の利息を生みます。

今年9月の金融政策決定会合では、金融政策の軸足をそれまでの「量」から「金利」に転換する枠組みに変更しましたが、長期国債の買い入れは年間80兆円増加させることを決めています。
一方、毎月、兆円単位のカネが銀行に注がれており、銀行にとって貸出に回して利ザヤを稼ぐのが本来の銀行の商売です。
「ブタ積み崩し」で貸出拡大を迫られる銀行では「リスクを取れ」と言われるようになります。慣れないリスクを銀行員がとった時、何が起きたのでしょうか。
30数年前起きたバブル経済は「銀行のリスクテイク」から起きたのです。
銀行が動かなければ、収益悪化が進みます。耐えきれず融資拡大を無理に進めれば、資金は投機に流れる事になります。資金需要があるのは株や債権などの博打場です。

「異次元の金融緩和」とは、やったことのないモーレツな金融緩和。

低金利が長く続くと、必ずいびつな金融が起こる、というのがこれまでの経験だった筈ですが・・・。



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