乱・蘭歌

デタラメ短歌の乱歌…?いいえ、蘭歌です。

早春の海

2008-03-20 14:29:42 | 四季雑記
出張で訪れた瀬戸内海。
仕事とはいえ、ちょっとした旅気分を味わいました。

いつか見た夢は列車で海渡る 眼下の碧にデジャブを感ず

帰途は生憎の雨。でも太陽がその上に有ることがわかりました…

雨雲に空包まれても早春の瀬戸内海は ほんのり明るき

雨霧で瀬戸大橋の姿が途中から消え、幻想的でした。

車窓から未来を見れば大橋の行く姿隠す 春の雨霧

桜・風・幻

2005-04-23 21:14:59 | 四季雑記
先日訪れた海津大崎の桜の思い出

親しげに青き湖面に差し伸べる 枝は満開の春を鏤め

思い出の若木の枝垂れ 艶やかに 空より落つる花滝と化し

生と死の狭間で揺れる幻か 葛に続く淡き花色

無人駅 花に憑かれた我一人 花びらのごと風に漂う

2004/10/24 金木犀へのレクイエム

2005-04-13 18:15:34 | 四季雑記
台風で、香る時期短く散ってしまった金木犀へ


橙の夕日集めし小さき花 逆光の中 甘く香りぬ

姿無き香りの主を風に聞き 彷徨える道 金木犀立つ

嵐過ぎ無残に散りし金木犀 香りの標 無くした小径

2004/10/17 触れられぬ君の唇

2005-04-13 18:14:18 | 三上博史
TV番組(R30)での三上さんの対談を見て

眼差に強き閃光見ゆる時 情熱を秘め夢語る君

くわえられし煙草羨み愚かなり 触れられぬ君の唇思い

2004/10/17 下弦の月

2005-04-13 18:13:06 | HYDE
HYDEさん出演映画「下弦の月」よりイメージ

彷徨える魂の君 歌う時 月冴え渡り凍りつく森

妖かしを演じる君は妖かしより なお美しき魔物とみゆる

君が立つ嵐の岬凍る風に 放たれる歌 火のごとくなり

2004/09/05 剛君ライブ大阪最終日にて

2005-04-13 18:09:51 | 堂本剛
大阪公演最終日で剛君が見せた涙…と最高の歌声


歌声が不意に歪んで頬伝う 君の涙が心に刺さる

痛きこと柔らかきことすべてある 君の歌ゆえ我は安らぐ

歌声が夜のしじまで風となり 大海求めて川面を走る

2004/08/28 見舞い

2005-04-13 18:07:12 | 四季雑記
入院した父の見舞い。病院は急な坂の上…疲れ果てて病室に行くと、父の方が元気にしていました。

まだ遠き台風の風心地よく 髪を乱しつ上る坂道

急坂と野分で疲れた我と母 迎える父は病と見えず

病室の窓から見えるパノラマは しばらく父の慰めとなりき

2004/08/20 堂本剛 ソロコンサート

2005-04-13 18:05:57 | 堂本剛
豊かなる 君が歌声に包まれて 母なる海にたゆたう心

柔らかく 傍に寄り添う君の歌 孤独を撫でる碧なる風

2004/08/16 Parasite Eve

2005-04-13 18:04:51 | 三上博史
映画「パラサイト・イブ」涙に濡れる三上様のお顔に母性本能くすぐられました…

演技にて流す涙も美しき 演ずる君の魂がゆえ

虚構なる世界に命持つ君の 眼差の中偽りは無く

2004/08/16 陽炎の中に揺れ沈む街

2005-04-13 17:59:08 | 四季雑記
霄花(ノウゼンカズラ)はオレンジの花が咲く蔓性植物

人気無い交差点にて佇めば 廃虚のごとく風吹き絡まる

朱色なる凌霄花の花見れば 絡みつく蔓 娼婦のごとき
    
枯れ色の一文字セセリ舞い始め 酷暑の中に秋の使者とみゆ