夜長姫と耳男

忌野清志郎を愛し、路上生活者支援NPO・TENOHASIの事務局長にして特別支援学級教員Sの日記

モンゴルの風

2006年07月08日 | Weblog
 今日は2回目のプール。見学が多かったけど、他の子ははしゃぎながら入る。しかし、その後に作業という、信じられないハードな時間割。午前中は基本的に椅子に座っている時間がない。でもみんながんばりました。体力もついてきたねえ。ぱちぱち。
 放課後はひたすら1学期の評価を書き、下書き完成。書くのは3人だけだけど、項目が多い上に全て文章で評価しなくてはいけないので、はじめて書く方はとまどいが多い。こんな苦労するくらいなら、各行事ごとに課題設定・指導と観察の記録を必ず書いておこう。そして普段でも一覧表に記録をしておくべきだ。
 そして「できることとできないこと」だけを見るのではなく、生徒自身がその課題に対してどんな意識を持っているのか、モチベーションを持っているのかを確認したい。

 定時に学校を出て、ポレポレ東中野へ。5:40からの「プージェー」最終回上映に滑り込む。「あしがらさん」以来の満員で、最前列しか座れない。案の定画面酔いした。
 「グレートジャーニー」を達成した関野吉晴がモンゴルで出会った少女のドキュメンタリー。3回にわたってそのゲルを訪れた関野が、変わりゆくモンゴル遊牧民の過酷な状況を定点観測でレポートする。馬ドロボウにあった一家。父は首都に出稼ぎに行ったきり音信不通。落馬でけがをした母親のために救急車を呼んだが何日間もこなくて(!)自力で担ぎ込んだ街の病院では貧困のため診療を拒否され、母は息を引き取る。雪害で草が食べられず目の前で血の涙を流しながら馬が息を引き取った。・・・
 そんな状況の中で、大人に決してこびない誇り高い遊牧の子は成長していく。子ヤギに乳を与えるために母山羊を捕まえるときの生き生きした表情。学校に初登校した緊張した面持ち。そして、日本語の通訳になりたいと言っていた彼女の、早すぎる事故死。
 全編がモンゴルの草原の美しさと、遊牧一筋で生きてきた祖母が「この子には勉強させて街の暮らしをさせてやりたい」といわなければならない痛切さに満ちている。
 とにかくモンゴル好きとしては、画面を見ているだけで、草原の風に吹かれている爽快感。 
 なのに、連日の夜更かしで、何度もうとうとした。もったいない。この前の元ちとせと一緒。金曜に遊びに行くのは考え物だ。

 お目当てのトークショーは関野と花田元モンゴル大使。
関野:昔、遊牧民は国家に保護されてもっと生活は楽だった。でも多くの人は、昔に戻りたくないという。(なぜ?いつも疑問だった・・・)
 昔、家畜は国家のもので、遊牧民はその管理人だった。今は、生活は苦しくても自分の家畜がある。(でも苦しいんでしょ)
 話は変わるけれども、アマゾンのある部族は、とても平等な生活をしている。でも私有財産制。所有意識はとても高い。ヤシ実1個に至るまで「これは俺の物」と言う意識が強い。なのに平等になるのは、「モノ離れ」がいい。これは大事な「自分のもの」だ。大事にするし、他人には奪われたくない。けどそれを必要としている人には快くあげる。そして自分でコントロールできないモノまで所有しようとはしない。(ナルホド。自分の大事な財産だから、大切な仲間にあげようと思うのか・・)
 どうも家畜も実がなる木も「みんなのモノ」だと誰も大事にしなくて管理が手抜きになるみたいだ。「自分のモノ」だとそれは動機付けになるらしい。今は生活が苦しいけど、自分の自由にできる家畜がいる。だから戻りたくはない・・・こういう意識だろう。(人間にとって「自分」とか「自分のもの」というのは、生きる意欲まで引き出してしまうほどすごいものなんだね・・・人は私有財産制のもとで元気になるのか? だから社会主義は崩壊した? でも、私有財産制のもとでも平等な社会を創るヒントがここにあるというべきか?)
 もうひとつ、戻りたくないという理由は、言論の自由がなく、ちょっとでも本音を言うと密告されたりするような時代には、いくら生活が楽だったとしても戻りたくないと言うことのようだ。終戦直後の日本に似ている。生活は大変だけど、自由にモノが言えるうれしさ。(自由も人間の元気を引き出すか・・)
 
 花田さんは、草原の私有化に反対の運動を展開した人だという。モンゴル語専攻の生粋のモンゴルフリーク。「外交とは、子供たちのために、世界各国に日本の友人を作る仕事。国民一人一人が外国に友達を作って、外交官になってほしい」という話をしていた。
牧畜はやめて街で生活しようという若者が増えているというのは映画を見てわかったが、今はゲルにも鍵をかける、と言うのがショック。

 東中野の「カレーリーフ」でマトンカレーとプーリー(計1300円)。おいしい。
 しかし、インドカレーは大好きだけど、どこの店に行ってもこのくらいのとられる。どうしてこんなに高いのだろう?。晩飯に1300円は、一人で普段の夜に食べる外食としてはかなり贅沢な部類に入る(僕の場合は)。でも出てくるのは大きくもない鉢に入ったカレーと、薄っぺらいプーリーでだ。本格インドカレーは、そこそこ大衆的な店の料理としては、単価あたりのカロリーが最も低い部類にはいるのではないか?

 楽しく家に帰り、色々仕事をしようと思ったが、メールを書いただけでダウン。明日は炊き出しだ。
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プージェー (栄太(えいだ)の映画日記)
2006年7月7日(金)、映画「プージェー」をポレポレ東中野に観に行った。 ポレポレ東中野での公開の最終日だった。 【プージェー】 上映時間: 110分 製作: 2006年 日本 URL: http://puujee.info/index.htm 探検