一枚の葉

私の好きな画伯・小倉遊亀さんの言葉です。

「一枚の葉が手に入れば宇宙全体が手に入る」

外来種

2017-08-05 08:14:09 | 雑記


      近頃、おそれられているのはヒアリ。
      強い毒をもち、刺されると命にもかかわる。
      このヒアリの発見がどんどん広がっている
      というから恐怖である。
      
      もともと南米原産のヒアリは海外からの輸入物質
      にまぎれ込んでやってきたらしい。

      ひところ話題になった噛みつきガメや珍魚など、
      外来種が急速に繁殖して、日本の生き物の生態系
      をこわしている。
      日本ではそれら外来種の天敵がいないので、
      やつらは従来のコイやフナなどを喰いつくして
      増える一方なのだそうだ。

      ところが、所変われば外来種も変わる。

      今の季節、野山を歩くと、クズがいたるところに
      はびこっている。
      秋の七草の一種で、根がくず粉や漢方薬として
      万葉集の時代から使われてきた。
      
      このクズがアメリカでは最悪の害草の一つなのだ
      という。
      英語名もクズ(Kudzu)。

      アメリカに導入されたのは19世紀後半。
      土壌の流出防止などのために植えられた。
      当初は「奇跡のツル植物」としてもてはやされた
      が、現在は繁殖力が旺盛で、在来の植物をおびやか  
      す侵略者だと位置づけられているというから、
      驚く。

      たしかに、クズのあの、あずき色の花はきれいで、
      私は大好きなのだが、
      あれが庭に入ってきて、庭全体をおおってしまったら、
      ヒチコックの「鳥」なみに怖い。

      なぜ、そうなるのか。

      もともと原産地の生態系ではさまざまな生物が一緒に
      進化してきたので、天敵も競争相手もいる。
      どれも独り勝ちできない。
      ところが、ある生物が別の生態系に侵入すると、
      競争相手もなく、独り勝ちするのだという。

      先日、TVでやっていたが、
      印旛沼や東京の西の方の池を席巻する、噛みつきカメ
      などはいい例だろう。

      つまり、
      天敵も競争相手もいる環境がバランスがとれて、
      好ましいということか。

      実は、新聞の情報によると、
      外来種と在来種の線引きも難しいらしい。

      童謡にも歌われるスズメは、
      稲作の伝来とともに大陸から日本列島に渡ってきた。
  
      モンシロチョウは奈良時代、菜の花が日本に普及した
      ときに、一緒にやってきた。

      いまや、スズメもモンシロチョウも我々の生活にとけ
      こんで、外来種だという人はいない。

      現代のように、居ながらにして外国の物が手に入る時代
      には外来種の問題も特別なことではなく、
      日常的なものになるということか。

      人間も世界中を飛びまわる時代である。
      そもそも「人類」こそが外来種だといえるかもしれない。


      ※ 朝のウォーキングの際、見かけるクズの花


      
      
            
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