日本キリスト教団 聖峰教会

苦しい心が少し楽になるために、聖書、詩、名言を紹介します。

心を解き放って

2015年02月06日 | 今月の御言葉・いのり・メッセージ
自分の愛が神に根ざしたものか
自分に根ざしたものかを確かめるには
1日を振り返る時、
自分の内なる感情や心の動きについて自問してみればよい。
「私は今日、だれのために喜び、怒り、悲しみ、楽しんだだろう。
私のやったことで誰が恵みを受けただろう。」

ジェラード・ヒューズの言葉より


聖書のことば

カインは激しく怒って顔を伏せた。
主はカインに言われた。
「どうして怒るのか。どうして顔を伏せるのか。
もしお前が正しいのなら、顔を上げられるはずではないか。
正しくないなら、罪は戸口で待ち伏せており、お前を求める。
お前はそれを支配せねばならない。」

創世記4章5~7節


 2月となり寒さも一番厳しい時ですが、暦では節分が終わり、立春を迎えました。節分は季節を分けると書きますが、この時に邪気が現れてくると言われ、その邪気を追い払うために「鬼は外!」といって豆まきをしたり、家の門口に鰯の頭を刺した柊の枝を付けて鬼を払ったりする風習があります。

 寒さが続くこの時期は窓を閉ざし、防寒着で身を包み、心もかたくなになりがちです。小さな子供たちも外で遊ぶ機会が少なくなり、お母さんと家で一日中過ごす毎日だと思います。そのような時、お母さんもちょっとしたことでイライラして子どもを叱ることが多くなってしまいます。

 私たちの内にこもったイライラや怒りを追い出す必要もあります。節分の豆まきはそんな鬱憤を追い出すよい機会かもしれません。でも、今、ご家庭で豆まきをされたというお家はどのくらいあるのでしょうか?「恵方巻き」を食べることの方が一般的になっているような気がします。

 節分の日、幼児サークルで子どもたちとお母さんたちといっしょに、タオルを使って投げっこしたり、歌ったり体を動かして遊びました。子どもたちもニコニコ。お母さんもニコニコ。子どもたちがかわいい笑顔を見せてくれると、こちらも心から嬉しくなり、心がやわらき、あたたかくなりました。

 内にこもっている怒りや悲しみを抱えたまま顔を伏せていないで、窓をあけて、心を解き放つことが必要だと思います。心は自然の中で、人との出会いや会話の中で解き放たれます。立春です。春を探して出て行きましょう。