[神主神気浴記]

田舎町の神職が感得したご神気の事、ご相談をいただく除災招福の霊法の事、見聞きした伝へなどを、ほぼ不定期でお話します。

七五三と吉数信仰

2006-10-09 | わざわいよけ
 11月15日は七五三です。今月あたりから休日に神社の付近を通りますと、きっと千歳あめを持った子供たちを見かけることでしょう。
 さて、七五三の祝いと言うのは、七五三が目出度いのではなくて、家族皆で祝って目出度くする吉数信仰なのです。古きわが国の風習では、七歳にしてその社会の一員として生存権が認められ、氏子入りしました。それまでは罪も咎められず、喪に服することもなかったのです。子供が成長して、自分たちの共同体の一員として参加できることを祝い、神にその由を告げ祈ったのです。今でも小学校に入学する歳を考えてみればお分かりでしょう。
 この児童成長の儀式ではむしろ十三詣での方がよく知られていた風習です。十三詣で?? 皆さんの大方はご存じないかもしれませんね。それはご家族が変質されたのかもしれません。子供の歳祝いとして、子供の成長の節々で厄災を祓い又は抵抗力をつけておこうという「家族力」なのです。十三詣でといえば既に中学生です。いまさら親と一緒に神社参り・・?普段は制服のスカートをウエストで何度も折り返して超ミニにして穿いてる子がご神前に額ずき、両親やあるいはお爺ちゃんやお婆ちゃんたちも参加された中で畏まる姿を拝見すると、そのご家族の力が見えてまいります。
 七五三にしろ十三にしろ、奇数が目出度い数であり、子供の成長変化の歳でもあるので、吉数信仰を応用して子に自覚させ、自立心を養わせ、親も子離れ・過保護を戒めたのです。
 この吉数信仰を私たちの日常でもいろいろ応用して使うことが出来ます。その効果は「集約、集中」で、これを通して福運へ通じ、吉運を凝縮させたり、呼び寄せたりする効果があるようです。日常の中で意識して奇数を使う。ご自分の命数の内奇数をお使いになってその効果を確かめては如何でしょうか。
 なお、この吉数信仰については、当ブログの「魔よけ」を参考になさってください。


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