伊賀上野が元気になればいいなあ!

上野の城下町、どうなっていくんだろう、、、見守る元気はないけれど、静かに生きていこうと思う(笑)。

だんじり解体

2006-10-31 12:01:04 | おまつり大好き!
昨日は伊賀市情報公開条例に基づいての「情報セキュリティーポリシー」とやらの説明会議に行ってきました。
何かとお騒がせな情報公開問題ですが、地区市民センターや公民館というのはサービス業の一環だと考えていますので、厳しく情報を管理せよと言われても…と悩んでました。皆様にご来館いただいてこそ、の公民館ですからね。我が公民館は、年間延24000人の方の出入りがあります。大事な書類やデータがあるから「事務室に入らないで下さい」とは言えません。でも、多くの方が来てくださるからこそ、情報はしっかり管理せよ!なんですよね。
我が公民館では鍵付ロッカーが『セキュリティエリア』ということになります。


10月27日の「だんじりの裏話」でだんじりの方向転換の仕方で『万力』の説明を簡単にしました。
「だんじりの中に入って操作する」と書きましたが、そのだんじり内の万力を撮影することが出来ましたのでご覧下さい。


実は10月28日(土)にたまたま通りかかりました小玉町だんじり蔵前で、何かものものしく人の動きがあるので何事?と尋ねましたら「今からだんじりを解体する」とのこと。これはめったに見られることではないので早速とカメラに納めました。

先ず、足場を組んで作業をしやすいようにします。


柱や梁など一つずつ目印を付けながらはずします、今度組み立てるときに間違えないように


集議所の中は解体されたパーツだらけ、この中からきっと宝物が出てくるかも、なんて期待しているのは私だけでしょうか。それよりどこか具合の悪いところを探すのが目的でしょう。




ではまた、今日は「会計セミナー」勉強してきます。実はお金の計算が一番苦手なんですけどね。頑張ってきます。


今日は「健康・環境フェスタ」

2006-10-29 07:22:22 | みなさんにおしらせと独り言
ウェルサンピア伊賀屋内テニスコートにて、開催されます。お天気が心配ですが屋内ですので、まあ濡れることはないでしょう。
ただ今からお手伝いに行ってきます。皆様もお時間のある方は「しらさぎバス」に乗ってお越しやす。

昨日は小玉町だんじりの「完全解体」を取材してきました。その模様は明日以降にでも…

30日.31日と連続で会議が入っておりますので更新に自信はありませんが、あしからず。

ではまた

だんじりの裏話

2006-10-27 15:13:11 | おまつり大好き!
だんじりの方向転換はどうやってするのでしょうか?
何となくこうするのかな、と漠然と思っていたのですが、今回やっと写真に撮ることが出来ましたので、見ていただこうかと…

まず、だんじりの前輪を支点として、万力により地車を地面に押し付けます。(この操作はだんじりの中に人が入って操作します。これは小玉町のだんじりですが、中に入って操作していたのは外国人の青年でした)


一番下に光って見える丸いものが「方向万力」というものです。


そうすることによって後輪が浮きます。


後輪が浮いたところで地車を回転させて、前輪を支点として、だんじりの方向を変えるわけです。


こんな説明でお分かりいただけましたか?
もし詳しく説明していただける方がおられましたら、是非教えて下さい。

ではまた。




祭のあとに思う

2006-10-26 13:59:27 | おまつり大好き!
昨日(25日夜)のゴミ清掃に行って感じたこと。

屋台の人たちも随分とゴミへの意識が変わってきたようです。
私が帰り道に拾ったゴミを屋台のおばちゃんに「このゴミも一緒に入れさせて」ってお願いしましたらものの見事に断られました。
なぜかというと「これは、うちが持って帰るゴミやから、かなわん」ということでした。???と一瞬思いましたが、「そうかそうか、自分たちのゴミは自分たちで持ち帰る」という原点がこの言葉に現われているなと感じました。

あとは、若年世代(中高生くらいでしょうか)のゴミへのマナーかな。ジベタリアン(地べたににそのまま座り込んでいる子)が溝ふたやグレーチングの網目からゴミを捨てているのを見たときは、注意をしようと思いましたが勇気が出ませんでした。(注意できなかった自分が情けなかったです)
若い子達が全てこうだとは思っていません。ただ周りの大人たちが子どもの小さい時からゴミに対するマナーを教えてこなかったのかな、とつい考えてしまいます。
(うちの子は自販機で買った飲み物の空缶、いつも家まで持って帰ってきてたよな…なんて遠い昔を思い出しましたが、我が子でなければ注意もできなくなってしまっている自分がここにいる。)

今朝はいろんな事業所の方々に早朝より出動していただき、西部地区の人たちと共に銀座通りや本町通りの掃除でした。出勤前の貴重な時間を提供してくださりありがとうございます。お陰さまで予定時間より早く終わったようでした。またまた多くの方の協力に感謝。

今日は祭の後始末で何かと忙しく、を言い訳にこれで失礼致します。
ゴミへの思いなどありましたら、コメント下さい。


24日 祭りの後の風景

2006-10-24 23:35:52 | おまつり大好き!
取り急ぎ報告。
昨日の祭りのリハーサルともいうべき鬼行列の『足揃えの儀』だんじりの『曳き初め』並びに『宵山』も直前の小雨にびっくりしましたが、無事終了いたしました。
さあ、今日は本番。これは後日またゆっくりと、(これは住民自治協のブログですのでそちらを優先しないといけません…)秋の行事の合間を縫って報告いたしましょう。
ただ皆様に早くご報告したいのは、昨晩のゴミ清掃はご苦労様でした、ということ。
昼間、また夜にも祭りに出ていただいたにもかかわらず、夜間の清掃奉仕までしていただきました上野西部地区の皆様ありがとうございました。おかげさまで朝から、気持ちよく本番の巡行ができます。

ところで、だんじりの一番後ろになる町は一番早く出かけなければなりません。『起こし太鼓』とともに目覚めるのでしょうかね。早い町では5時45分頃から鳴り響きます。本番がんばりましょう。


本町通りのダンボール収集、業者の皆様お疲れ様。


やっぱり道に落ちているゴミを一つ一つ拾っていきます。


でも年々マナーは良くなりつつあるのでは…と感じましたが、いかがなものでしょうか?少し前まではあちこちでゴミの山を見かけましたが。


では、また

お祭!

2006-10-24 10:06:44 | おまつり大好き!
昨日の天気が嘘みたいな上天気になりました。
祈りが届いたのでしょうか。

さて、朝から各祭町では準備に大忙しの様子です。

昨晩の宵宮は残念ながら雨で中止になってしまいましたが、その分今日は日差しを浴びて、各だんじりもいっそうきらびやかに見えることでしょう。

鬼町の鬼面展の準備も着々と進んでいるようです。
御幣の組み立ても少し覗いてきましたが、新しい和紙と古い和紙を使ってより重量感のあるものに仕上がることと思います。

2週間にわたってお伝えしました『祭の風景』など参考に、24日の午前中は準備風景を、午後はだんじりの試し曳きを、夜は提灯を灯しての巡行を、そしていよいよ明日の『本祭』を充分にお楽しみ下さい。

では、私も祭町の一員として『祭の中から』祭を楽しむことといたしましょう。

そうそう、忘れてはいけないのがこの上野西部地区の祭町以外の町の方々にも大変お世話をかけます。巡行中の雑踏警備、24日・25日夜のゴミ清掃、26日早朝のゴミ清掃に参加していただきます。本当にご苦労様です。皆様のご協力なくしては『上野天神祭』も無事に終えることが出来ません。最後に警察の方々にもお礼を申し上げて今日はここまで。

全ての方に~~感謝~~

いよいよ祭

2006-10-23 10:15:08 | おまつり大好き!
お天気の心配な祭です。
天気予報では、24日の午後の『足揃えの儀』は何とかお天気になりそうですが、「晴れ!」と祈るしかない。

10月21日にお知らせしました祭のイベントの追加をします。

☆東町
 23日~25日(プリンセスフジヤ店内)
 提灯のミニチュア販売 1個500円

☆鍛冶町
 24日・25日午前中
 記念タオルハンカチ販売 1枚300円
 25日午後自町だんじり通過時
 記念タオルハンカチ無料配布

☆新町
 25日自町だんじり巡行中、祝餅授与

☆伊賀市物産展・じばさんまつり
 23日.24日午前10時~午後8時
 25日   午前10時~午後6時
 本町通り・東町特設店舗にて

☆相生町栄楽館
 23日~25日午後1時~4時
 『だんじりの映える景観大賞パネル展』

以上、ではまた



 

祭関連、新着情報のおしらせ

2006-10-21 08:56:41 | おまつり大好き!
上野中町商店会HP開設いたしました。
(色の変わっているところをクリックしてください。)

HP開設記念イベント開催します。詳しくはHPをご覧ください。

上野天神祭、最新情報おしらせ

各祭町のイベントを紹介いたします。

☆西町
 23~25日、6年ぶりのだんじり巡行一番を記念して、だんじり「花冠」を描いた手ぬぐい約1000本を1本500円で集議所にて販売いたします。

☆中町
 22日、午前10時~午後5時まで、公民館前でだんじり体験乗車会。
 23日、午後6時~9時まで、甘酒の振る舞い。

☆小玉町
 23日、午前11時~午後8時30分まで、二之町通りでだんじり体験乗車会。

☆向島町
 23日、午後7時~8時まで、本町通りでお囃子演奏。

☆魚町
 23日~25日、午前10時~午後5時まで、集議所にてだんじり幕展示。

☆相生町・紺屋町・三之西町
 各集議所にて、県文化財の鬼面展示。

☆徳居町
 鬼蔵にて、地元の人らの手作り面等展示。

スタンプラリーを兼ねてぜひ、来てだ~こ。

『灯りの細道』オープニングイベント報告

2006-10-20 11:05:56 | みなさんにおしらせと独り言
~宮本竹逕書「おくのほそ道」展~


草木染めの和紙に書かれています。落款は見ていただけましたか?(詳しくは9月21日付ブログをお読み下さい)




~幻想的な行灯の光~
それぞれに俳画が描かれています。


~町家みらいセンター玄関先も秋らしく~


~古山からの獅子舞い、元気をもらってみんな健やかに~


~昭和の駄菓子市、昔懐かしい!大人も子供も大喜び~


~夕暮れの万灯篭火入れ式・伊賀市長、伊賀市議会議長をお迎えして~


この他、15日(日)には『匠の館』も開催され、特に「どろだんご作り」は子どもたちに大好評でした。やっぱりどろんこっていいな。

さて、来週は「祭本番」申し訳ありませんが「祭り町」に住む者として、わが町と公民館の往復生活になりますので、更新は多分祭が終ってからになると思われます。また写真を一杯撮って(上手くはないけれど)舞台裏でもご紹介できたらいいな、と考えています。
ではまた。

参考までに
鬼行列の説明のHP教えていただきましたのでリンクいたします。

〔祭の風景』その8

2006-10-19 11:25:18 | おまつり大好き!
いよいよだんじりの紹介もあと2つ。

八番 東町
東町しるし「逆熨斗(さかさのし)」


東町だんじり「桐本(きりもと)」
この町の囃子は通常の二連摺鉦・太鼓・篠笛の他に「三味線・鼓」が入って五楽奏になります。そんな囃子の音を聞いて下さい。


九番 魚町
魚町のだんじり「紫鱗(しりん)」は、傷みが激しくなってきたため、確か平成16年11月頃から17年1月にかけて(詳しい日程を思い出せません)解体・修理されました。
70年前にも修理されていたらしいのですが、今回は江戸時代の「鼻栓(びせん)工法」に戻し、衝撃に強くしているそうです。「鼻栓工法」の説明は私にはできませんが、どなたか教えていただければ…
その時の解体・修理完了のお披露目の時の写真で、だんじりの骨組みを見ていただきましょう。(普段はなかなか見られませんから)
①屋根の取り付け




②お披露目式の前に化粧?をして


③中はこんなかんじです


④さぁ、いよいよ試し曳きへ


⑤二之町通りを西へ


⑥記者さんたちも注目でした


⑦無事試し曳きも終って、これで今年の祭りも(修理から2年経ちましたが)大丈夫!


『祭の風景』最後に

最後に、「祭だ、ワッショイ!」と浮かれてばかりいてはいけないことがあります。
いくら平日とはいえやはり1年で一番人出の多いときです。ということは当然ゴミもたくさん出ます。
本当は『自分のゴミは自分で持ち帰る』のが当たり前なのです。
ところが現実は…祭町の人や各種団体・金融機関の方々の応援を受けて『ゴミ清掃』をしなければなりません。
今年も下記のように人海戦術で行います。

~お時間のある方ご協力よろしくお願いします。~

24日(火)午後9時30分~
25日(水)午後8時30分~
両日とも集合は商工会議所前と天神商店街南口です。
パッカー車等積込補助と可燃物・ダンボール・金属類・ペットボトル等分別していきます。
   
26日(木)午前7時~
百五銀行上野中央支店前集合して恵美須町交差点までと天神商店街南口から西進して西町交差点までゴミ清掃。

10月13日に「広報いが市」を配布した際に、『ゴミは持ち帰りましょう』というチラシが入っていたと思います。このブログを読んでいただいている方は、きっと大丈夫のことと安心しております。が、当たり前のことが当たり前に出来ない人たちが多いのは事実で…

では、連載にお付き合いいただき有難うございました。

昨晩は上野西部地区住民自治協議会の第2回運営委員会が開催されました。
今後の予定等話し合われましたので、期日の決定しているもの限定でお知らせいたします。

☆人権文化担い手塾モデル地域補助事業アンケート

☆11月11日(土)午後2時~「岡本栄氏講演会」
 於:崇廣中学校 崇廣ホール

☆11月25日(土)「防災研修会」(講師:中山隆義氏)
 於:上野西部地区市民センター

☆11月26日 伊賀上野シティマラソン沿道警備

☆12月 2日(土)おもちつき大会
 於:上野西部地区市民センター

詳しくはチラシ等発行しますのでお見逃しなく。
またこのブログでもお知らせいたします。

『祭の風景』その7

2006-10-18 11:16:48 | おまつり大好き!
今日のだんじりのご紹介は、なんてえらそうなことは言えません。
だんじり町に住んでいない私にとって、写真でお見せすることぐらいしかできないのがとても残念です。この町のことなら解るよ、という方がおられましたら是非ご協力をお願いいたします。(コメントに書き込んでいただければ有難いです、もちろん間違いも指摘して下さい)傍らに「上野天神祭 総合調査報告書」を置いて、勉強しながらですが、一朝一夕には理解できません。あしからず。

五番 新町
新町しるし「白楽天(はくらくてん)


新町だんじり「薙刀鉾(なぎなたぼこ)」



六番 向島町
向島町の前幕は『四季農耕図』です。
特に優秀とか、じっくりご覧下さい。


やっぱり祭にはお酒がつきもの、でも飲酒運転は絶対しないで下さい。
車でお越しの方は、たとえ「ふるまい酒」でも飲んではいけません。
「献酒」は神様のもの。


向島町だんじり「鉄英剣鉾(てつえいけんぼこ)」
向島のだんじりにもやっぱり「見張り番」が乗ってくださってます、気をつけて下さい。


七番 小玉町

小玉町では毎年だんじりの体験乗車ができます。昨年は幼稚園児たちが「初体験」を喜んでいました。


スタンプラリーも当番でします。伊賀上野観光協会発行の観光情報紙「いがぐり」第19号秋号では「秋ははらはら」という特集でお祭のことがたくさん載っています。この「いがぐり」の中に「スタンプラリー帳」があります。まちなかのお店や上野西部公民館にも置いてありますので、お持ち帰り下さい。(もちろん無料です)


ではまた、明日。
午後と夜の会議、行ってきま~す。


『祭の風景』その6

2006-10-17 11:19:40 | おまつり大好き!
祭町の長老様からご指摘を受けました。
『上野天神秋祭』というのは正式な名前ではない、とのこと。人名を間違えて伝えているようなものだから、ちゃんとした名前を掲載するように、とのことでした。
『国指定重要無形民俗文化財 上野天神祭』が正しい名前ですので、ここに謹んでお詫びと訂正をいたします。

今日は三番 福居町

福居町のしるし「三明幟山(さんめいのぼりやま)」が町内を練り歩いて祭をしらせます。


スタンプラリーの準備も着々と…多くのお客様に来ていただきたいものです。


四番 中町

中町の楼車の屋根は一番高いのでいつも全体を見守る大工さんが乗っています。今年もだんじりをよろしく。(こうして写真で見ると、電線や交通標識って祭には不似合いなものですね)
23日午後5時から中町集議所前で“あまざけ”のふるまいがあります、おいでやす。


中町だんじりの獅子頭、ちょっと見上げて見て下さい。(24日夜の巡行にて)

幻想的な提灯の灯り


24日の巡行にて

まだまだこれは練習です。
ではまた。



『祭の風景』その5

2006-10-16 12:08:10 | おまつり大好き!
今年の上野天神秋祭のだんじりの巡行順は、9月30日のブログでお知らせしましたように、西・鍛冶・福居・中・新・向島・小玉・東・魚町の順。
今週はだんじり町の祭の風景を巡行順にご紹介します。

一番 西町

牛に老梅図の後幕は西町です。


西町のしるし「羯鼓(かっこ)」


「花冠」全景、いつでも巡行できるように飾りつけができました。



二番 鍛冶町

鍛冶町だんじり「二東(にとう)」の前幕。
昨年新調復元されただんじりの前幕です。昨年の天神祭りで披露されました。
純金の糸や絹を使って刺繍がされ、立体感があり、象の目の部分にはガラスがはめ込まれています。白い象に唐子(中国唐風の姿をした子供)がたわむれる荘重な絵柄です。是非、間近にご覧になってください。


鍛冶町しるし「月鉾(つきほこ)」


三之町通り巡行中の鍛冶町だんじり「二東」



『祭の風景』その4

2006-10-13 11:31:17 | おまつり大好き!
徳居町の鬼行列は単独で「印」と「太鼓台」をもっています。鎮西八郎為朝(源為朝)が鬼退治を終え、悠々と凱旋する姿が勇ましく見えます。徳居町の面の多くは「旧上野市指定有形文化財」となっています。

これは徳居町の「印・太鼓台」の準備風景。


徳居町鬼蔵展、準備中。


次は「足揃えの儀」の様子のごく一部(実際は総勢100体ほどの鬼と、それぞれの鬼に警護がつきます。距離にして100m.は続く行列です)


行列がスタートする直前、法螺貝を吹いて「行列」を知らせます。
微妙に音程をつけつつ、ひたすらロングトーンで吹きます。
ここで法螺を吹いている人達は、元(現役もいますが)ホルン吹きばかりです。
町内に響き渡る法螺の音、これが合図です。
そして行列が出発します。

昨日わらじを履いていた鬼(行道面:四天王:三之西町所有)です。
「さぁ、どの子を泣かそうか」と睨みをきかせています。


鬼さんに見つめられると「いい子になるんだよ」


鬼町に育った子でもやっぱり「鬼」はこわ~い


来週はいよいよ「だんじり町」の風景。
あと1週間ですべて紹介できるでしょうか、ちょっと心配。

つづく

『祭の風景』その3

2006-10-12 08:47:56 | おまつり大好き!
鬼行列のしんがりの方に『ひょろつき鬼』が来ますね。酔っ払っているようなおどけた足取りで行列の最後をしめくくりますが、実はあれは立派な「演技」です。熟練の技を必要とします。
なぜなら、背に背負っている荷物が重すぎてひょろつく鬼、疲労困憊してこれ以上前に進めないとひょろつく鬼など、いろいろです。だから決してお酒を飲んでひょろついているわけでなく、鬼役の人はいかにも「重そうに」「本当に疲れているように」演技しているのです。
この演技も代々親から子へ、子から孫へと引き継がれていきます。同じ「ひょろつく」のでも『重い』のと『疲れた』のでは「ひょろつき方」が違うのです。そこら辺の「演技」をとくとご覧あれ。
この「ひょろつき鬼」のもうひとつの役目に後に続くだんじりのために道をひらいていく役割もあります。皆が鬼を怖がって「道を空けてくれたら」しめたものです。
「ひょろつき鬼」の写真は動きが激しくて私には撮れませんのであしからず。

鬼行列の順番に一部ご紹介。

例えば「真蛇:悪鬼(しんじゃ:あっき)」という標記があったとします。
ここで少し説明しますと、『真蛇』というのは(お殿様から拝受した時の)能面の名前、『悪鬼』というのは行列の際の鬼の名前、というふうに解釈して下さい。

せっかくですから「悪鬼」を紹介します。

この面は今は新調されましたが、昔から使っていた面は「藩主(三代藤堂高久か?)より賜った」ということです。額が少し狭く、口内の舌が見えるので「蛇」と判定されました。

上野天神秋祭に使用される鬼面はいろいろな製作年代の面(おもて)があります。
製作年代を大きく分けますと、紺屋町の「小面:八天(こおもて:はってん)」は桃山時代のもの。
相生町の「猩々:八天(しょうじょう:はってん)」、三之西町の「小飛出・小面・泥眼(ことびて・こおもて・でいがん):八天」と「賢徳(けんとく):小鬼」、紺屋町の「阿古父尉:役の行者(あこぶじょう:えんのぎょうじゃ)」などは江戸時代初期のもの。
相生・紺屋・三之西町に分けて持っている「行道面:四天(ぎょうどうめん:してん)」も江戸時代初期。その天冠(てんかん:頭の上にかぶっているもの)の金具の形式は、17世紀のものと判別されています。
この金具のことを調査してくださったのは、9月2日に「講演」してくださった『久保智康先生(9月15日のブログにご紹介)』
これら3つの鬼町を三鬼(さんき)といいますが、この三鬼の鬼面のほとんどは三重県指定有形文化財となっています。

阿古父尉:役の行者


三之西町:鬼面展準備終了


さあ、今から鬼行列だ!わらじを履いて、いざ行かん。
24日「足揃えの儀」


つづく、明日は「徳居町」の予定