ドイツ全土に広がりを見せるMoschMoschに行きました。日本料理店のスタッフの人が皆、口をそろえて、「ラーメンなら、MoschMoschです」と言っていました。ただ、その後続けて、「味はまぁ、あの、その…」という感じでしたが…。
しかし、MoschMoschは僕の宿題店でもありました。フランクフルトで行こうと思ってたのですが、ケルン店に向かうことにしました。
いやー。メニューを見てびっくり。なんですか。これは。確かにRAMEN専門店です。Donburi(丼)もあります。さらに夏限定メニューもあります。かなり気合い入ってますね。ラーメンの名前も面白い。っていうか、何のラーメンなのか分からない。「曙」「朝の陽」を意味するMorgensonneって、一体…。さらに「幸福感」という名前のラーメンもあります。これが人気なんだそうです。キムチ味噌ラーメンらしいです。さらに「春の目覚め」って、一体どんなラーメンなんだ? さらにびっくりしたのが、「心の静けさ」というラーメン(苦笑)。Seelenruhe、心の安寧、魂の静けさ、そういう名前のラーメンまでありました。さらに、「飛翔」かな。Hoehenflugなるラーメンも。さらに、カツカレー丼までもがありました。いやー、こりゃ、なんとも。。。
さんざん悩んだ末に、Morgensonneを注文しました。(うーん、失敗だったかな)
こちらのラーメン、いやー、ぶっちゃけ激●味でした。とてもスープを飲めない。異国情緒たっぷりですよ。でも! これを批判はできない。このラーメンは、こっちで生まれ、こっちで育ち、こっちで広まったラーメンですからね。いわゆる「ご当地発祥ラーメン」なんです。脂っこさなし、塩分超控えめ、どっちかというと薄いスープそのもの。スープとして飲むなら、これはこれでありかも。ただ、これでラーメンを食べろというのは、ちょっときつい。そんな感じでした。でも、スープはなかなか。牛コンソメスープを使ってますからね。Rinderbruehe。いわゆる牛ラーメンなんです。
チャーシュー?は鶏の胸肉。これがきれいで、美味しくて、やわやわで、たっぷりで、申し分ありませんでした。ほうれん草、カイワレ大根、ニンジンなんかも入っていて、ヘルシーでさっぱりしています。
こっちのラーメンは、どっちかというとジャンクフードというよりは、健康志向の強いヘルシーな麺料理として成長しているように思います。こっちにはファットなジャンクフードがいっぱいありますからね。ラーメンにまで、ファットさは求めていないのでしょう。
こりゃ、面白い経験をしました。ドイツのラーメンは、MoschMoschから始まる?!と言っても過言じゃないかもしれない。ただし、日本のラーメンフリークが食べて、どうこう言うラーメンじゃないかな、とも思います。あくまでもこっちの人間向けに作られたラーメンということで。でもね、そういうラーメンこそが、真のご当地ラーメンだと思いません? こっちの地ラーメンと呼んでもいいかもしれない。このお店がさらに店舗拡大したら、これがドイツのラーメンになっちゃいますね。っていうか、そうなりつつあるようにも思います。
店員さんも気さくで楽しめました。「日本のラーメンと全然違う!」というと、少し不安そうな表情で、「だめでしたか?」と答えてくれました。僕が「いや、違うというだけで、とてもユニークなラーメンだった。とても興味深い」と言うと、笑顔で「よかった」とつぶやいていました。まぁ、まさか僕がラーメンフリークだとは、普通思いませんよね。
自家製のジンジャエールがおすすめってことで飲んでみました。こりゃ、旨い!
なんか、今後自家製ジンジャエールにはまりそう・・・
「モシュモシュはフレッシュなキッチン付の日本のヌードルバーです」だと。