はい。
久しぶりに、『駅前ラーメン』に戻ってきました!
このお店、すごい魅力的なんですよね。なんだろ、博多にいるような?!
屋台のような、店舗のような。再開発がすすむ千葉駅前で唯一残された昭和な場所?!
あるいは、新宿の思い出横丁のような?!?!
なかなか若い子たちには敷居が高いお店だと思いますが。。。
でも、このお店のラーメンが、なかなか渋いんですよねー。
音楽的には、SIONの香りのするお店的な?!?
さて、メニューです。
変わりないですねー。全然、変わってない。
値段も変わってない。もちろん雰囲気や世界観も全然変わってない。
きっと、これからも変わらない。良くも悪くも、ずっと変わらないお店。
でも、それでいいお店。
今回は、チャーシューメン+ネギ増しを注文しました。
見てください! このヴィジュアル。
そそるでしょ?! そそるでしょ!?
美しいでしょ?!
お店自体は、この界隈では間違いなく「きたなシュラン」レベルなんですけど、、、
ここのラーメン、何気に、すごい個性的ですよ。
たっぷりの背脂をスープになじませた甘みのあるストレートな醤油ラーメン。
あっさりとしたラーメンなんだけど、甘みがあって、どこか攻撃的。でも、優しい味わいで。
屋台時代を含めると、もう20年以上のキャリアをもつ店主さん。
だから、全くのブレも迷いも感じられません。
「これが、俺のラーメンだからさ」、という声が聞こえてきそうです。
そして、特記すべきはメンマ。この界隈では最高レベルに美味しいです。
チャーシューはぼそぼそとしたタイプ。スープのダシで煮込んだお肉かな、と。
今のラーメン店のチャーシューとは異なる、昭和なチャーシューになっています。
麺のゆで加減も抜群で、どこか「匠」な感じさえします。
そして、こちらが、とんこつラーメン。
こちらも、本当に美しいですよね!!!!
味は、、、ふふふ、食べてみて、実際に感じてください。
***
駅前ラーメン。
きっと、ラーメンフリークや若い人からすれば、最も縁の遠いお店のように思います。
でも、ここには、間違いなく「伝統」があります。
否定できない歴史の重さがあります。そして、人間の生きる悲哀があります。
暗い悲哀じゃないんです。なんか、力のある悲哀がこのお店にはあるんです。
千葉には、もうこういうお店はほとんど残っていないんじゃないかな?!
食べ物って、どの食べ物にも、それぞれの長い歴史があるんですよね。
そういうのを、ダイレクトに感じられるのが、このお店かな、と。
イマドキのラーメンに疑問を持ち始めたフリークさんなんかにおススメのお店かな、と。
流行りのお店やら、美食家に絶賛されるお店やらは、たしかに美味しい。
でも、それだけが、食べ物の全てじゃない。
僕らは、食べて生きている。食べないことは、すなわち死を意味する。
僕らは食べる存在であり、食べる以上、動物なんです。
その、動物的な存在である「自分」を感じるような瞬間もまた大切じゃないかな、と。
人間も、所詮は動物。食べて生きるしかない。
そういうベーシックなものが、このお店にはあるのかな、と。