世川行介放浪日記

日々の雑感。
昔話。
時事問題への言及。
歌謡曲篇。文学篇。
漫談。
たまに女篇。
2年に1度は愛欲篇

インデックス 

2021年07月11日 14時12分53秒 | 99 Weblog

    


  小説『本能寺奇伝』 
 
   彩雲出版 定価1800円(税込み価格1944円)




<彩雲出版 高山智道社長>



 
     直接僕にご意見のある方は、

      以下のメールアドレスに送信ください。

         segawakousuke@gmail.com

      



    会員制ブログ(2016年4月30日~)
    『世川行介備忘録』
    (http://blog.hatena.ne.jp/segawakousuke/)



        旧・会員制ブログ
        『新世川行介放浪日記』
        (http://blog.ap.teacup.com/applet/59635963/login?protect=1&n=%2fapplet%2f59635963%2farchive)

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今日は推奨銘柄Cだったよ。

2017年02月28日 15時24分19秒 | 自選 世川流株式講座


     今日は推奨銘柄Cだったよ。




 世川門下生たちには、毎日「いい相場」だな。
 今日は、世川推奨銘柄Cが、20円高して、
 400円台を取って終わった。


 ずっと安値で拾っていた残九郎君が、
「398円で利食いました。」
 ってメールをくれたので、
「馬鹿やってんじゃじゃないよ。
 ここは売るとこじゃなくて、買う場面なんだよ。」
 怒ってやった。


 まだ若いな。


 で、
 優しい師匠は、教えてやったのである。

「ずっと400円を抜けなかった株が、
 出来高を伴って400円を抜いて来たってことは、
 これは、<何か>なんだよ。
 その<何か>の始まりで、わずかの利幅で利食ったりするんじゃない。
 上に行くのか行かないのか、それを見極めた後で、対処するんだ。
 それで、結果損してもいいんだよ。
 「見極め」の勉強なんだ。
 目先の株価で付和雷同する連中は、みんな破門にした。
 あんたまであいつらの二の舞をするんじゃない。」


 残九郎君の可愛いところは、
 すぐにメールで、
「395円で買い直しました。」
 と書いて来るところだ。
 世川師匠は、微笑みながら、
「OK!」
 と返信したのだった。


 尾張名古屋は403円で、
 まあ、結構な結果だったと思う。


 この銘柄Cという株は、
 日本のどこかに災いが生じると株価が上がるという、
 実に疫病神みたいな職種の銘柄で、
 ここには寧柄名を書きづらいが、
 それだけに面白い株で、
 安値を拾っておけば損をしないので、
 推奨株から外せないで来た。
 困った銘柄だ。




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もうすぐ3月3日だ。

2017年02月28日 10時04分41秒 | 彦根放浪篇


       もうすぐ3月3日だ。




 少し真面目なことを書くと、


 僕は、いま、何人かの読者諸氏に、
 株式市況の流れや株式売買のノウハウを教えたり、
 自分が、「この株は上がるな。」と思った銘柄を奨めたり、
 中には、売買を代行してやったり、
 そういうことをしているのだが、
 これは、
 作文活動ばっかりをやっている自分の生活の単調さに起伏を与えてくれて、
 結構助かっている。


 しかし、
 一番の喜びは、
 自分の才能が自分以外の誰かの役に立っているかもしれない、という喜びだ。

 もうすぐ、23回目の3月3日が来て、
 その日には、
 僕は、また、何らかの感慨をここに書くのだが、
 自分が、あの時の約束を23年間も守ってこれたという事実、
 これは、僕にとって、何よりも嬉しいことだ。


 今は裁判で戦っている青山敏夫にしても、包山春吉・淑子夫婦にしても、
 僕は、この約束を根底においての好意的行動だったが、
 とんでもない阿呆な銭金騒動になって、
 これだけは、苦笑せざるを得ない。


 僕には、23年間の自分の生き様へのプライドと責任があるので、
 二つの裁判は、とことん戦う気になった。
 だから、とことん戦う。


 青山敏夫やナイルスナイルファミリーについて言うと、
 もう、本が一冊書ける分量ぐらいの資料は得た。
 裁判がどうこうだけではなく、
 物書きの立ち位置でも存分に戦わせてもらう気でいる。


 まあ、あんな連中はこっちに置いて、


 僕は、この64年間、
 特に、この22年間は、
 誰一人にも「幸福感」を与えることなく、
 国民をきびしく管理支配しようという<官僚社会主義国家>へ向かおうとするこの国に対して、
 「それには従えない。」と思い、
 自分が希求した<野垂れ死にをも許される自由>、
 それだけを一番として生きてきた。


 あれから、22年が過ぎた。


 たとえ、経済的なものに限定されているとはいえ、
 今、
 自分が、自分の才能が、少しでも人さまの役に立っているかもしれないという思いは、
 ぐうたらを生きてきた僕の心に、春の陽の温かさを与えてくれる。
 もっともっと東京株式市場を研究して、
 読者諸氏に確度の高い予測を提示し、
 もっともっと彼らの笑顔が見たい。

 心から、そう思う。





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ナイルスナイル青山敏夫ちゃんから、長~い準備書面が届いたよ。

2017年02月27日 19時34分30秒 | 「ナイルスナイル」オーナー青山敏夫との裁判闘争


   ナイルスナイル青山敏夫ちゃんから、
   長~い準備書面が届いたよ。




 オール電化の台所って、ホント、助かるな。

 僕は、今日は、
 改稿作業と、株式売買の指導と代行で、
 朝から結構忙しい半日を過ごしたため、 
 かなり眼が疲れ、
 午後3時に、駆け足の日記を書き終わるなり、
 ソファに倒れて眠った。


 眠ったのはいいが、
 どうも、僕は、
 眠る前に、
 コーヒーでも飲んで、何かお腹に入れようと、
 鍋とヤカンにスイッチを入れていたらしい。

 1時間半ほど眠って、
 姉の電話でたたき起こされ、
 それから室内であれこれしていて、
 フッと、電化のコンロを見たら、
「う~ん?」
 鍋の汁がなっていて、
「もしや!」
 とヤカンを振ったら、
 ヤカンの中は水が空っぽ。
 なのに、
 火事にはなっていない。

「フ~…、」

 心からの安堵のため息を漏らしたのであった。
 ありがとう。オール電化流し台。


 毎日毎日、一日が、矢のように、とまでは言わないが、駆け足で過ぎ、
 あっという間に夜が来る。
 結構忙しい僕だ。


 次回の対ナイルスナイル・ファミリー総帥青山敏夫戦の準備、
 一段落ついたかと思っていたら、
 青山敏夫君、
 出す物がなくなって、
 今度は僕とのメールのやり取りなどを何十枚も提出してきたのだそうで、
 それをとりあえずは点検しなくてはならなくなった。
 今日明日は、それに時間を取られそう。


 いま、ちょっと、
 届いたばかりの先方の次回の長~い準備書面を流し読みしたが、
 この人たちは、本当に面白い人たちだな。
 勝つためなら、あれもこれもと、何でもくっつけてくる。
 その論理が、どこで通用する論理なのか、僕は知らないが、
 裁判所もさることながら、
 僕は全てオープンでやってやるから、
 ネット利用者諸氏の「社会常識」の眼で判断してもらおうではないか。


 何でも好きに出して来たらいい。全部事実を答えてやろう。
 忙しくて、つい放ったらかしにしてきたが、
 この日記での詳しい話は、数日後に、丁寧に書くから、待っていておくれ。


 とにかく、この彼、
 僕の指導指示下で得た野村証券での利益1400万円の記録を、
 どうしても公表したくなく、
 しかも、
 公表を余儀なくされても、
 それが「僕の力」であったことを認めたくないらしい。

 ところが、

 最近は、主張に変化が出て来て、
「その利益は契約外だ。」
 と言い出している。

 主張の後退。
 なかなか興味深い変化だな。


 しかし、
 残念ながら、
 逆立ちしたって、僕ほどの株さばきは、お前さんにゃできゃしないよ。
 腕が違いすぎる。


 青山敏夫。

 あれこれ言い訳、大変だろうが、
 がんばれ。





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良い相場であった。

2017年02月27日 15時26分16秒 | 株式市況雑感篇
 

     良い相場であった。



 午前中、
 ブロードバンドタワーが下げて来た時、
「深く下げたら必ずリバウンドがある。
 300円を割ったら、2円刻みで買い下がれ!」
 298円から、288円まで、皆に買い注文を出させた。

 しかし、
 買えたのは298円だけだった。
 下げ渋りを見せている。
「値を戻すぞ。」


 後場から戻してきた。


「リバウンドで戻ってきたんだから、欲張らずに売れ!
 300円の株で10円幅が取れたら御の字だ。」
 ということで、
 306円から308円までで売り指値をさせた。

 もちろん、全部売れた。
 そして終値は305円。


 日経平均は176円も安かったが、
 まことに結構なブロードバンドタワーだったな。




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信用の売り残は、貴重なシグナルだ。

2017年02月27日 09時16分51秒 | 自選 世川流株式講座
 

   信用の売り残は、貴重なシグナルだ。




 世川推奨銘柄から解除したブロードバンドタワーが、
 思ったとおり、
 朝っぱらから売り物に押され、
 今朝は 300円まで下げて始まって、
 いま299円だ。
 高値332円から1割の下げ。
 まあ、ここまでの下げはあるわな。
 高値を買っている人には酷な言い方になるが、
 僕は、
 最悪、300円割れまではある、と思っていたので、
 今日のこの下げには驚かない。


 みんな、現物取引しかできない株(=現物銘柄)の下げの恐ろしさを知らないけど、
 「現物銘柄」というのは、常に一方通行で行くから、
 上げ下げが極端で、
 高値を掴むと地獄行きになる。
 と、昔から相場が決まっている。
 慾の皮の突っ張った投資家は、
 いつも、これに足を救われて、地獄に行く。
 愛弟子残九郎君も、いい勉強になっただろう。


 庶民投資家が、株式投資で儲けたかったら、
 銭カネを計算して欲張らず、
 相場の流れに柔軟に、そして機敏に対応することだ。


 株式取引に不慣れな人のために、もう一度言っておくと、
 たとえ、現物で株式投資をしている人でも、
 所有銘柄の信用取組の現状を常に点検しておかねばならないというのは、
 こうした意味からなのだ。
 空売り残の少ない銘柄だと、
 下げ局面で買い戻しに来る人が少ないから、
 下げ局面で、現物取引しかできない株(=現物銘柄)と同じような場所に立たせられ、
 指をくわえて、激しい下げを眺めなていなくてはならなくなる。

 株式売買にとって、
 信用の空売り残は、貴重なシグナルだ。





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楽しいニュースばっかりだな。

2017年02月27日 08時10分41秒 | 日々のニュースに


     楽しいニュースばっかりだな。 



 午前5時過ぎに起きた。

 夜明けのコーヒーを飲みながらの「寝起きの一曲」は、
 松崎しげるの『おもいで』。 
 ここ数日は、こればっかりだ。

   
   住む家も 今は見知らぬ人の名で
   おもいでも ここでプツリと切れる
   たしかあのあたり 広い花園だった…、


 初めてこの歌を聴いた、40年以上前の山口市の街並みが浮かんできて、
 なかなかいい。

 僕は、ザビエル教会下の、一の坂川のたもとに4年間住んでいたのだが、
 夏には蛍が飛び交っていたあの川べり、
 今ごろはどうなっているのだろう。


 カーテンの隙間から彦根の朝空を覗くと、
 今日の彦根は太陽が眩しいくらいだ。
 朝の散歩でもすれば健康にいいのだろうが、
 そんな気には、全然ならない。
 煙草をふかしながら、いくつかのディスプレイの画面をあれこれ眺めるだけだ。


 ネットニュースを見た。


 24歳も年上のバツ2女国会議員と結婚した20代の秘書がいるそうで、
 まあ、人の嗜好はそれぞれだから、
 僕などがあれこれ言う筋合いではないが、
「俺には、この青年の心理、わからないな。」
 率直に、そう思った。
 安倍晋三首相まで祝福動画を贈ったそうだから、
 きっと慶事なのだろうけども、
「24歳違いかよ。」
 どう考えても、僕には理解できない。


 「平成」の後の元号が話題になり始めているらしい。

 さっき、「~備忘録」にも書いたが、
 僕は、「平成」という元号が大嫌いだった。

 あの元号を決定した内閣は、野田佳彦と双璧の暗愚宰相だった竹下登の内閣で、
 元号を発表した官房長官は小渕恵三だった。
 竹下派の派閥名称は「経世(けいせい)会」で、
 「けいせい」と「へいせい」、
 いかにも、モロッって感じを受け、
 どうも、あの元号は好きになれなかった。
 今度はどんな元号になるのだろう?


 福岡県飯塚市では、
「私は、今後、絶対に賭けマージャンはやりません!」
 それを言った候補者が、新市長に当選したそうだ。
 いかにものどかで、いい話だな。

 賭けマージャンなんか、絶対にするなよ!
 あんなものは人間のクズのすることだからな。
 ねえ。世川行介さん。


 と書いている間に、8時になった。
 東京株式市場、各銘柄の売り買いの気配値が出始めた。
 世川推奨銘柄、だいたい読みどおりの気配値だ。
 今日は、身動きできなくなっている愛弟子残九郎君に救いの手を伸ばしてやろう。
 ああしてこうして、ああするんだぞ。
 わかったね。


 ということで。





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明日からの株式市場に。

2017年02月26日 20時33分47秒 | 近況報告篇
 

     明日からの株式市場に。 



 この土日に、ナイルスナイル・ファミリーの総帥青山敏夫、
 あの彼との裁判に関する文章を書いて掲載するつもりだったが、
 午前中、拙作『百人町暮色』の推敲を始めたら、すっかり夢中になって、
 2万字分の推敲に、午後6時過ぎまでかかり、
 2万字分の文章の推敲というのは、かなりの量で、
 すっかり疲れた。

 今からは、『五右衛門奇伝』の改稿作業をやらなくてはならず、
 青山敏夫篇は、少し先に延ばす。


 明日からの東京株式市場について書いておくと、
 これは、僕個人の、
 まったく根拠のない勘なのだが、
 今週の東京株式市場は、
 銘柄によっては、結構弾力性を見せる相場になるのではないだろうか?


 ニューヨーク市場が、
 十日間も十一日間も、新値取りの連日上昇をしているのに、
 いくら円高傾向だとは言っても、
 隷属国のくせして、
 ピクリともしない不感症女みたいな東京市場には、
 皆、もうそろそろ飽きてきているだろう。

 先週金曜日の終わり間際の株価の動きを見ていて、そう思った。


 まあ、
 「何でもかんでも」というのではなく、
 あくまでも、「銘柄によっては」というただし書き付きだということは忘れないでほしいけどね。

 世川推奨銘柄Sあたりは、
 明日から動きそうな、
 そんな気がしている。


 <僕の神さま>。

 どうか。明日からは、
 愛弟子残九郎君が、楽しそうにメールを送って来る相場にしてやってくださいませ。


 それにしても、
 ここのところ、ずっと、
 パソコン打ち終わるなり、ソファにドタン。
 数時間して、起き上がって、またパソコン。
 そんな生活を送っているのだが、
 これは、
 ネットカフェ時代のまったくの再現で、
 もう、幸福ったらありゃしない。
 いくつの歳までこんな生活が続けられるのかわからないが、
 神さまが許してくれるなら、
 死ぬまでこうしていたいな。


 もう、ひと眠りするまでは、
 丁寧な文章を書く気力は残っていないので、
 ここいらで、ごめん。





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太田光ってのは、何をやってる芸人なんだ?

2017年02月26日 15時43分05秒 | 日々のニュースに
 

  太田光ってのは、何をやってる芸人なんだ?




 朝から作文にかまけていたら、
 途中で1時間ほど仮眠はとったが、
 あっという間に、午後2時になった。
 最近の僕の土日は、本当に早く過ぎる。


「煙草と黒烏龍茶がなくなったな。」
 ということで、
 髭ボーボーの顔だったが、「まあいいか。」と、
 明日出す分の生ごみを今のうちから集積所の箱の中に投げ込んだ後、
 駅前のコンビニまで出かけた。


 庭兼駐車場には、引越車が来ていた。
 僕の斜め下に誰か引っ越して来たらしい。


 今日の彦根市は快晴というほどでもないが、
 青空が薄く見えている。
 風はそれほど冷たくない。
 コンビニで煙草と黒烏龍茶を買った後、
 彦根でたった一人のお友だちである「本のがんこ堂」の店長と、数分間のおしゃべりをして、
 『カムイ外伝』を一冊もらい、
 それから、また家路に向かった。


 煙草をくわえて、ネットニュースを見たが、
 今日は日曜日だから、さしたるニュースはなかった。


 ただ、

 太田光とかいう芸人が、村上春樹の作品をNHKでこき下ろしたそうで、
 その記事を読んでみたが、
 この芸人、
 何をしている芸人なのか僕は知らないけれど、
 とんでもなく不勉強な馬鹿のようだ。
 村上春樹に、
「読者サービスをしろ。」
 などと、芸能精神を迫っていて、
「こいつ、まともな思考力の男か?」
 笑った。
 村上春樹を引き合いに出して、自分を売りたいのだろう。
 蓮舫並みの低級戦術だな。


 <表現>の何たるかをわからない阿呆のイチャモン話なんぞには関心がないので、
 途中で読むのをやめた。
 こんな発言をまともに放映するようになっちゃ、NHKもお仕舞いだ。


 低級阿呆な記事を目にしたら、後を読む気がしなくなって、 
 ニュース散策はやめたが、
 あんな馬鹿話につき合っていたら、僕にまであの男の馬鹿がうつりそうな気がして、
 数十分、歌謡曲で病原菌を追い払った。
 で、今は、すっきり。
 今から、また、作文に向かうのだ。


 今となっては、何と呼んでいいのかわからない僕の大鍋の中で、
 ほうれん草と水菜だけが浮かんでいる。
 さっきも、豚肉を加え、白だしとみりんを少し足したのだが、
 ホント、この鍋、何鍋と呼んだらいいのだろう?




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歌星伝 6

2017年02月26日 09時53分54秒 | 不定期連載小説 流星伝
不定期連載小説  流星伝1



      歌星伝 6
 


           

 札幌に着いた。
「おい。飲み屋に直行だ!」
 福住哲弥とSは、宿にも寄らず、札幌の歓楽街すすきのに直行した。
 汽車の中で朝から飲んでいるが、場所が変わるといくらでも呑めた。
 まだ春の匂いのないすすきので、大酒をあおりながら安キャバレーの女たちをからかって騒いだ。
 途中から、札幌では老舗のレコード店「玉光堂」の店主である宮武某が加わった。


 よく呑んだ。明日にショーがあることなど忘れるほど呑んだ。
 したたかに酔っぱらった何軒目かの店で、
 酔って気さくさを増した宮武が、福住に声をかけてきた。
「福住さん。
 知床旅情、やりませんか。」


「知床旅情?」
「そうです。森繁久弥の『知床旅情』ですよ。
 あれはいい歌です。
 私は、知床に行って、遊覧船に乗って海を見ていると、思わずあの歌が口から出るんです。
 知床にピッタリの歌です。
 レコードにしたら、絶対に売れます。
 あれをレコードにしましょうよ。」
 福住は宮武を見た。
 宮武は真顔だった。
 宮武は根っからの道産子だ。北海道の歌を世に出すことに彼なりの思い入れがあるのだろう。


「ふむ。知床旅情ね…。」
 福住は考え込んだ。
 森繁久弥自作自演の『知床旅情』は、福住も知っていた。
 それほどのヒットはしなかったが、知る人ぞ知るという佳曲だ。
 レコード化するのは悪くない。


     知床の岬にハマナスの咲く頃
     思い出しておくれ 俺たちのことを
     呑んで騒いで丘にのぼれば
     はるか国後に白夜は明ける


(北島三郎の『函館の女』以来、北海道をうたった歌で大ヒットした歌はない。
 タイミング的にはいい頃合かもしれない。)
 そう思った。
「だけど、誰に歌わせるんですか?」
 Sが訊いた。
「あの歌が似合う男は、ポリドールにはいませんよ。
 あの手の歌は、歌手の選択を間違えると、ただの文部省唱歌になってしまう。案外難しいですよ」
「そうか、歌い手か。」
 Sの言葉に、言い出しっぺの宮武も少し考え込んだ顔になった。
(知床旅情がうたえる男ねえ。)
 福住は心の中でそう呟いた。
 たしかに、
 芸達者で鳴らした森繁久弥の持ち歌をうたうとなると、相当の実力派歌手を選ばなければならない。
 今のポリドールレコードに、それに見合った男性歌手は思い当たらない。
 その時、何故か、ふと、西田佐知子の言葉を思い出した。

 あれは何年前だったろうか。
 加藤登紀子のことを、
「福住さん。
 私にはわかるわ。
 あの娘(こ)、売れるわよ。あの娘には実力がある。
 ただ、いい歌さえ与えれば、ネ。」
 そう言って、微笑んだ。

 西田佐知子は奇妙な女だった。
 ある日、白盤(テスト盤)を持ってきて、こう言った。
「ちょっと。
 この歌を聴いてよ。
 この歌は売れるわよ。」
 間もなくして、その歌、いしだゆみの『ブルーライトヨコハマ』は大ヒットした。

 彼女は言ったものだ。
「私、人の歌は、売れるか売れないか、すぐわかるのよ。
 自分の歌はわからないけどね。」


(待てよ。)
 福住は心の中で立ち止まった。
(森繁久弥がうたった歌だからといって、
 何も、次にうたう人間が必ず男でなくちゃならんというわけじゃない。
 男唄を女がうたったって別にいいじゃないか。)
 そう思った。
 そう思い始めたら、詩情あふれた『知床旅情』をうたえるのは、加藤登紀子しかいない、という気になってきた。


「加藤登紀子にやらせる。」
 福住は声にした。
「あの歌がうたえるのは、加藤登紀子しかいない。」
「加藤登紀子にですか?」
 Sが驚きの表情になった。
「ああ、あの娘はセックスを感じさせない女だ。男唄が似合う女だ。
 知床旅情はあの娘にうたわせたら、大ヒット間違いなしだ。
 男唄を女の加藤登紀子がうたうんだ。
 これで、加藤登紀子は大化けする。」
 福住は断言した。

(60年安保闘争の時、一世を風靡したのは、
 五十嵐さん(ポリドールレコード邦楽部門の祖)が手がけた西田佐知子の『アカシヤの雨がやむとき』だった。
 あれから十年。
 七〇年安保の記念の歌は、俺の手がける加藤登紀子の『知床旅情』にして見せてやる。)
 そう思った。


      別れの日は来た ラウスの村にも
      君は出ていく 峠を越えて
      忘れちゃいやだよ 
      気まぐれカラスさん
      私を泣かすな 白いかもめよ


 福住の読みは的中した。
 女性歌手加藤登紀子のうたう男唄には、独特の哀愁があった。
 秋から冬にかけて、『知床旅情』は日本全国に浸透していき、
 昭和四五年の忘年会の酒に酔っ払った男たちが、肩組んで夜の街路を歩きながら、
「知床の岬にー はまなすーの咲く頃 思い出しておくれ 俺たちーのことを」
 と合唱した。

 百五十八万枚の大ヒットだった。


 一方で、
 その年、つまり昭和四五年の夏、
 なかにし礼と組んで出した菅原洋一の野心作『今日でお別れ』が、若い女性たちの心の琴線を振るわせ、大ヒットしていた。
 売り上げ枚数一二〇万枚。
 福住は、菅原洋一に、かつてミルバがうたったなかにし礼作詞の『愛のフィナーレ』をリメイクさせ、


     恋の終わりは涙じゃないの
     それは思い出の始まりなのよ   
     知っていました別れはくると
     だからいいのよ 言い訳なんか
      誰にも負けずにあなたを愛した私なの
      今ではひたすら あなたの幸せ祈るだけ
     恋は消えても残る想い出
     指で数えて私は生きる


 これもまたヒットする。


 『今日でお別れ』は、四五年年末のレコード大賞を受賞した。
 福住哲弥には初めての受賞だった。
 なかにし礼は、黛ジュンの『天使の誘惑』に続く二度目の大賞受賞で、一流作詞家として、一躍時代の寵児となった。
 そして、加藤登紀子は、
 翌四六年、二度目の歌唱賞を受賞し、実力派歌手の名声を獲得する。


 昭和四六年末。
 菅原洋一、加藤登紀子という実力派歌手二人を大輪に育て上げた福住哲弥は、
 ポリドールレコードを背負う一流ディレクターになっていた。
 しかし、
 それは同時に、彼の人生の転換点ともなった。
 彼は管理職に抜擢され、レコード制作現場から離れる。
 本人は気づきようもなかったが、
 偶然にも、その頃から、日本歌謡は、フォークソングという抗いようのない新しい大波に襲いかかられ、
 悪戦苦闘を余儀なくされ、
 その戦いに敗れ、
 衰退を余儀なくされ、
 二度と再び、あの輝かしい場所に戻ることはなく、今日に至っている。


 福住哲弥は、
 歌謡曲が歌謡曲であった時代を、あたかも、流星のように、飛び、輝き、消えていった存在として、
 今も語り継がれている。
 
 





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有意義に過ぎた一日だった。

2017年02月25日 22時48分31秒 | 近況報告篇


    有意義に過ぎた一日だった。




 作文三昧で夜が来た。

 今日も、
 タクシーでDVDを返しに行って、また借りて来て、
 途中のコンビニで煙草を買って、
 「4番町スクエア」で赤飯を2パック買って、
 たったそれだけの外出だった。

 口を利いたのは、
 運転手さんと赤飯を売ってるお菓子屋の大奥さんだけ。
 人間不要な生活を送り続けている。


 これは、昔々の10年間ほどのネットカフェ時代の生活とまったく同じで、
 違うのは、
 夜になって、宿代の心配をしなくてよくなったことだけだ。
 しかし、これが一番大切なことで、
 同じ部屋に何日も閉じこもってパソコンを打てる幸福を、
 <僕の神さま>に感謝している。


 ネットカフェで原稿を書いていた頃は、
 半年間くらい、
 誰とも口を利かず、
 毎日、15時間20時間、パソコンを打ち続ける生活で、
 それが全然嫌でなく、むしろ、没頭できて、
 おかげで、独りの生活が当たり前の男になった。
 自分以外の誰かと暮らしたがる人間の心理が、僕にはよくわからない。
 思考の邪魔をされてイラつくだけだろうに。


 最近になって、
 なんで、ここでの生活でDVDと歌を好むのか、
 その理由がわかった。
 これらは、
 人間の声が聴こえては来るが、
 返事をしなくてもいいのだ。
 そして、いつでも止められる。
 これが作文に夢中になっている僕には、
 とっても過ごしやすい生活環境なのだ。

 
 10日くらい前につくったキムチチゲから、
 キムチの匂いが全く消え、
 その後、本だしや白だしやみりんを注ぎ足していったら、
 今はもうすっかり、別の味になっていて、
 だけど、これに野菜をぶち込むのが、僕には一番の節食料理なので、
 そればっかりで過ごしている。
 人が見たら気味悪い料理だろうに、
 全然嫌にならないから不思議なものだ。


 今日は一日、パソコンを打つ手が滑らかで、
 頭も、僕にしては明晰に過ぎ、
 かなりの量の文章を書いた。
 ここの日記も、本日4回目だ。
 ただ、
 眼はかなり疲れたので、
 今から少し仮眠をとる。


 研一郎のお蔭で、レコチョクで古い歌を探せ、
 古いけど僕には新鮮な歌謡曲をいくつか登録し、
 懐かしく聴かせてもらっている。
 どの歌にも、それなりの想い出のあるので、
 また書かせてもらおう。

 本日は、なかなか有意義な一日であった。





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いくつかのニュースに 2・25

2017年02月25日 19時07分47秒 | 日々のニュースに


      いくつかのニュースに 2・25




 保険料の徴収しか能の無かった厚労省の役人たちが、
 禁煙対象店の拡大に懸命みたいだ。
 警察の駐車違反やスピード違反の取り締まりみたいな「日銭」を稼ぐ術を持たなかった厚労省、
 罰金制にして、
 違反店や違反者を摘発し、
 罰金という名の、勝手に遣える「日銭」を稼ぎたいのかもしれない。


 平成日本、
 官僚たちのやりたい放題の社会になりつつあるが、
 土壇場に来たら上には弱い日本国民、
 喫煙愛好家たちの抵抗も大したことはないみたいだから、
 最期は、官僚が狙ったとおりの全店禁煙になることだろう。
 まあ、
 僕は、あまり外に出ることはないので、
 たまに行くかもしれないスナックが喫煙可能なら、それでいい。


 森友学園とかいう学校法人の土地払い下げ問題で、
 マスコミと野党が、やたらと勢いづいている。
 安倍晋三首相の脇の甘い嫁さんがボロばっかりだすから、
 ここぞとばかりの勢いだ。 
 これから、いろいろな情報が出て来て、
 マスコミはちょいとしたお祭り気分になって、
 お祭り好きな国民を楽しませてくれることだろう。


 僕は、
 この事件で安倍政権が吹っ飛ぶことはないだろう、という認識でいる。

 僕の、若い時からの持論は、
 資本主義は、ご用のある間は、人を殺さない。
 しかし、不要になったら、どんな地位にいようと、抹殺に向かう。
 というもので、
 今の安倍晋三は、まだ日本社会には「ご用のある人物」だと認識していて、
 大勢の人が彼の擁護に走り、
 彼には傷のつかないように処理するだろう、
 と思っている。

 そして、
 万が一、安倍晋三が退陣しても、
 政権が民進党を核とする野党勢に移ることなど絶対になく、
 後継内閣は自民党内で組閣され、
 その後継内閣は、安倍政権の経済政策を踏襲するだろう。
 そう確信している。

 まあ、反自民人間たちは、そう思っていないだろうが、
 それは、彼や彼女たちが、庶民大衆の意識をまるで把握できず、
 自分たちの願望や好き嫌いで判断するからに過ぎない。


 たった一つ呆れたのは、
 今どき、生徒に教育勅語を読ませる小学校を開校しようとする人間がいたという事実だ。
 これには、正直、呆れた。
 人間社会にはいろいろな人が存在するものだな。


 最近、
 麻生太郎財務大臣が、いい男っぷりを見せていて、
 僕は、拍手を送っている。

 この間は、
「煙草の喫えないシガーバーには行かないよ。」
 と言い切り、
 今度は、民進党議員の質問に、
「なにを調子いいことを言ってんだか。」
 そう言ってのけたらしい。

 こういう時の麻生太郎って、
 政治家としての格の違いを感じさせてくれて、
 僕は好きだな。





 
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松崎しげる『おもいで』

2017年02月25日 12時34分35秒 | 自選 歌が呼ぶ思い出


     松崎しげる『おもいで』




 僕が、まだ20歳そこそこだった時期、
 それは、具体的に言うと、昭和50(1975)年前だったが、

 その頃のパチンコ店というのは、結構のどかな憩いの場で、
 開店から閉店まで、有線放送の歌謡曲が流れていて、
 今のパチンコ店みたいに気の狂いそうになるような騒音はなかったから、
 僕たちは、結構、そこで歌謡曲を覚えた。


 その当時、
 どこの誰がうたっているのか、てんでわからないけれど、
 その街の有線放送の好みだったのだろうか、
 3曲、
 しょっちゅう流れてくる歌があった。
       
 
 何年かして、3曲とも、その曲名を知ることになるのだが、
 当時は、曲名も、うたっている歌手名も、まったく知らず、
 ただ、
 あまりにも頻繁にかかるものだから、
 その歌詞や曲のサワリの部分だけは、否応なく覚えた。


 一曲は、


    グッドバイ・マイラブ この花束を
    どこかの知らない海へ
    捨ててください 
    二人の恋の終わりに
    グッドバイ・マイラブ いつもように
    笑ってみせてください 
    二人が初めて出逢った時のように

    抱きしめて 夢を見て
    逃げていきたい 二人の世界へ
    もう一度  一度だけ
    忘れたい すべてを


 よくかかっていた。

 記憶に強く残って、
 誰がうたっているのか知らずに、
 時には、サビの箇所を口ずさんだものだ。
 後になって、
 岡崎広志の『グッドバイ・マイラブ』という歌だと知った。

 アンルイスの『グッバイ・マイラブ』という歌がヒットしてから、
 同じタイトルのこの歌は、耳にすることがなくなったが、
 僕は好きだった。


 もう一曲は、


    妻あるあなたと知りつつ惹かれて
    秘かに身を焼く 女のつらさ
    人の噂が怖い 傷つけるわ
    あなたを愛しては けない私


 これも男の声だった。
 後に調べたら、
 おさだたいじという歌手の『妻あるあなたに』という歌で、
 作詞は千家和也で、作曲が『春うらら』の田山雅充で、
 「なるほどな。」と納得した記憶がある。


 その当時知っていた山口市の場末のクラブのおばはんが、
「店で、奥さんのある男に惚れた女たちが、
 この歌ばっかりうたんうんだよ。
 まあ、辛気臭い歌だよね。
 私、こんな歌、大嫌いだ。」
 そう言っていて、
 ある日、招かれて、そのおばはんの部屋にお茶飲みに行ったら、
 場末のクラブのホステスによく似合った侘しそうな室内で、
 僕にネスカフェのインスタントコーヒーを入れたコーヒーカップを差し出した後、
「私には弟が一人いたけど、
 死んだんだよ。
 弟の同級生がいてネ、
 こいつ、ろくでなしなんだけど、
 弟みたいな気がして、何か、可愛くてね、
 馬鹿ばっかりやってるのに、捨てきれなくて、一緒に暮らしているんだ…。」
 そんなことをポツリと呟いたのを、
 この歌を聴く度に思い出す。
 何でだろう?


 三曲目が、
 うたっているのは、松崎しげるで、
 題名が『おもいで』であることは知っていたし、
 作詞が、若書きの阿久悠であることも知っていたが、
 『愛のメモリー』で声量たっぷりの歌い方に転じた彼とは曲風が異なったせいか、
 その歌が手に入らなくて、
 聴くことも出できない。
 そんな風に40年が過ぎた。


 先日、
 研一郎がレコチョクをきちんとしてくれて、
 折角なので、そこの歌を眺めていたら、
 松崎しげるがあって、
 調べたら、
 『おもいで』、
 とあった。


     坂道の市街電車がなくなって
     町中の川のボートもなくなった
     知らぬ間に時の流れが押し寄せて
     おもいでも古い写真のよう
     たしかこのあたり 広い花園だった
     忘れるはずがない 忘れはしない
     あの人に恋を告げ
     あの人の涙見た花園だった


 何十年かぶりに、再び聴き、
 押し寄せてくる過去の光景がたくさんあった。


     あの人はすぐに結婚したけれど
     三年で何故か別れていったとか
     住む家も 今は見知らぬ人の名で
     おもいでも ここでプツリと切れる
     たしかこのあたり 広い花園だった
     忘れるはずがない 忘れはしない
     あの人が泣きじゃくり
     あの人が背を向けた花園だった


 若書きの頃の阿久悠は、
 中途半端を生きる青年たちの心に滲みこむような歌謡詞を書く、
 本当にいい作詞家だったなあ。





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表現者の矜持  ~「コメント」に

2017年02月25日 10時16分58秒 | コメント回答篇


    表現者の矜持 ~「コメント」に




 午前8時半に目覚めて、パソコンを覗いたら、
 「焼きまんじゅう」というHNが「コメント」をくれて、
 西条八十の『夕笛』という歌詞は三木露風の「遺言」だったから「盗作」ではない。
 と書いていた。

 そんな阿呆な「遺言」の出典も書かれていないし、
 そんな事を「遺言」にする三木露風だったのか?
 という点において、
 「はいはい。そうでしたか。」と流し読みすればいい類の「コメント」なのだが、
 この「焼きまんじゅう」という人物は、
 <表現>というものがまるでわかっていない人みたいなので、
 ひと言だけ書いておく。


 仮に、それが、真実、三木露風の「遺言」だったとしても、
 <表現>で生きている人間には、死んでも遵守しなければいけない戒律が存在する。 
 それは、
 たとえ拙かろうとも、
 自分自身の感性と自分自身の習得語彙と自分自身の表現力で表現する、
 それが、たとえ、大家西条八十であろうと「しがない物書き世川行介」ではあろうと、
 遵守しなければいけない「表現者の基本姿勢」であり、
 表現者の矜持だ。


 その矜持を棄てた表現者は、
 <表現>を愛好する人たちによって、「表現の園」から追放される。
 それが、<表現の神>が破戒僧に与える罰則だ。


 この人がどこまで戦後歌謡史を知っているかどうか、僕は知らないが、
 西条八十の発表した作品の歴史をつぶさに検証してごらん。
 昭和43年のこの『夕笛』を最後にして、
 西条八十の発表作品は激減し、
 ヒット曲はなくなり、
 やがて、彼は死んでいる。
 この作品が原因だとは言わないが、
 そうした偶然も必然かと思わせる事態を、
 <表現の神>は呼び寄せるのだよ。


 日本の歌謡界は、著作権にはがめついが、そういうことには結構無頓着で、
 無学者の武田鉄矢は中原中也の詩句をパクって平気な顔をして生き延びてきたし、
 今は大御所の加藤登紀子も、
 若い日は、「幾時代かがありまして」などと、
 中原中也のパクリを平気で歌にしていた。

 この連中は真の意味で<表現者>ではないから、どうでもいいが、
 西条八十が三木露風の、


    君泣くや 母となりても

 を

    君泣くや 妻となりても


 とパクった時、
 天才歌謡詩人西条八十は、
 高齢のせいもあったかもしれないが、
 三木露風の詩句をパクらねばならないほどに枯渇していた。
 そう見るのが順当な見方であって、
 あれは三木露風の遺言だった。などという言い訳は、
 「表現の園」では通用しない。


 表現者の矜持を、<表現>において守り抜くことは、
 大変なことなのだ。
 西条八十の『夕笛』は、
 僕たちに、それを教えてくれている。





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人口減少と徴兵制?

2017年02月24日 21時01分02秒 | 自選 時々への発言


     人口減少と徴兵制?



 「~備忘録』の会員読者である「岡山のS」さんという人は、
 海上自衛隊の幹部だった人で、
 防衛大学出で、なかなかの見識の持ち主のため、
 年に一度か二度、
 <防衛>ということについて、講義を受ける。

 今回も、
 昨夕から今日の午後まで、
 かなり大量な知識を伝授され、
 自衛隊の内情など知らない僕には、とても為になった。


 この二日間の講義で、
「なるほど。そう言えばそうか。」
 と認識を改めせられたのは、
 国家公務員である自衛隊には「組合」がないという、単純な事実だった。
 僕は、29歳から14年間ほど、
 末端の国家機関である郵便局の長をしていたので、
 労働現場には労働組合が存在して、
 組合との兼ね合いの中で円満な職場をつくる努力をするのが当たり前の光景だ、
 と思っていたが、
 そうでない国家機関もあるという事実に改めて気づき、
 そうした職場光景をあれこれ伝授され、
 給与体系、勤務時間、諸手当の有無、住居環境、年休消化…、
 非常にためになった。


 その次に、「ふ~ん。」と思ったのは、
 自衛隊は、基本、24時間勤務のため、
 残業代が一切つかない。そのために基本給が他の国家公務員よりも高く設定してある、
 という事実だった。
 「残業代をもらえない公務員」というのは、
 僕には、予想したこともなかったので、
 人の話は謙虚に聴いてみるもんだな、と思った次第。


 もう一つ、
 Sさんの話で、一番、「なるほどなあ。」と考えさせられたのは、
 日本の人口減少と国防、ということだった。


「世川さんネ。
 日本が、このまま人口が減少していったら、
 自衛隊に入ってくる人間がいなくなるんですよ。
 理屈がどうとかこうとかではなく、
 25万規模の人員を必要とする自衛隊に入る人間が極端に足りなくなって、
 国が十全に守れなくなくる、
 という観点から、
 徴兵制が論議されて来る日があると思いますよ。

 いくら最新式の武器を所有したって、
 それを使う人間がいなくちゃ、話になりませんからね。
 今だって、100人乗りの艦に70人80人と、切り詰めた人員でやってますけど、
 いくらなんでも、100人乗りの艦に50人じゃ、艦は動かせないでしょう。
 この人口減少というのは、国防にとっては、切実な問題なんです。
 そういう問題点に気づいている人たちは、
 今、もう、
 そういう観点からの徴兵制実現の有無について考え始めていますよ。」


 Sさんのこの意見は、
 僕には、意外も意外、横っ面を突然ぶん殴られた感じだった。
 人口減少問題と国防、
 そんなこと、考えたこともなかった。


 それらを聞いて、
 今すぐ、どうこうの意見陳述は、僕には出来ないが、
 考えさせられた。
 読者諸氏も考えてみてはいかがか。





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