世川行介放浪日記

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彦根って、なんて暮らしやすい街なんだ。

2017年05月11日 01時12分37秒 | 彦根放浪篇


    彦根って、なんて暮らしやすい街なんだ。




 夕方、
 風邪薬が切れたので、小森病院に薬をもらいに行き、
 読書が好きだという小森先生に、
「先生。また本を出しました。読んでやってくださいな。」
『貧乏歌舞伎町篇』を贈呈した。
 受け取った小森先生、
 帯の、「住所不明」、「生死不明」、「行方不明」の文字を見て、
「……?」
 さかんに首をかしげていた。
 まあ、いいか。


 薬をもらって午後6時、「本のがんこ堂」に寄ってしゃべっていたら、
 電話が一本。


「世川さん。
 今から少しつき合ってもらえませんか。」
 ふむ。今日はこっちか。
「まあ、少しならいいよ。」
「じゃあ、今から。」
「わかった。」
 ということで、
「おい。明日取りに来るから、
 自転車、預かっておいてくれよ。」
 がんこ堂に自転車のキーを預けるなり、
 僕は、駅前からタクシーに乗り込んだであった。


 話せば長くなることだし、
 話しても、いつもと同じことなので、
 詳細説明は省略するが、


 で、
 4時間ほど、
 見知らぬ3人のおじさんたちと、
「リーチ。」とか、「ポン。」とか、実に楽しく語らって、
「もう11時か。
 じゃあ、帰るわ。」
 立ち上がりかけると、
 マスターが、
「世川さん。
 今日のお車代を。」
 などと言いながら、小さな紙袋を差し出す。

「そうかい。」
 と、紙袋を覗くと、
「おい。おい。マスター。
 そんな、たった4時間ほど語らっただけで、17000円もお車代なんて、
 そりゃあ、多すぎるよ。」
 僕は断ったのだけれど、
「いやあ。
 電話一本で嫌な顔もせずに来ていただいて、
 3人とも感謝感激です。
 これくらいじゃ少ないとは思いますが、
 受け取ってくださいよ。」
 マスターがそう言って、押しつけてくる。
「そ、そ、そうかい?
 そこまで言ってくれるなら、
 じゃあ、遠慮なくいただこうか。」
 僕は、深くお辞儀をして、その紙袋を頂戴したのであった。


 時給4000円!
 昨日のパチンコ「1BAN」の時給2万円には及ばないが、
 この国の最低賃金と比べたら、破格の時間給だ。
 ホント、
 彦根って、だんだん住みやすい街になってくるな。
 毎日毎日、財布の中が膨らんでくるよ。まいったなあ。


 帰り、彦根タクシーに来てもらったのだが、
 運転手さんが、僕に一言。
「世川さん。
 最近はこんな遠い所まで来るようになったんですか。
 世川さんも、好きですねえ。」
「う、うん…、」
 次の言葉が出てこなかった。


 彦根はいい。
 とってもいい。
 こんな、生活にメリハリのつく街だとは、
 つい最近まで、思ってもいなかった。
 たった10万の街なのに、
 放浪者にもこんなにきめ細かな配慮をしてくれる街だったんだな。
 見直した。
  この充実感!
 いいぞ。彦根。

 
 なんか、
 三日もこんな生活をすると、
 あの放浪時代に戻ったような気分になって、
 作文の気力が湧いてくる。
 やっぱり僕はこれでなくっちゃねえ。


 よ~し。
 今から明け方まで、
 いい文章を書いてやろう!





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