この冬胃の調子が悪く、食べる事など考える気力もなかったのだが、クリスマス頃から少しずつ楽になってきたので、のんびりしていたらあっという間に年が明けてしまった。
この冬は異常な暖冬で妙な感じがあって、お正月を迎えた気がしない。いや、暖冬のせいばかりではないかもしれない。年々そういった気分が湧かなくなっている。
さて、年末に中国人の友人宅でナズナと挽肉の餡が入ったワンタンを戴いて、それがとても美味しかった。
畑道や空き地で地味に棲息しているナズナはよく見れば可愛らしい花や実が付く。
子供の頃、三角形をした果実が並ぶ茎を折り、一つ一つの果実を繊維に沿って取れてしまわない様にそっと引っ張り、すべての果実をユラユラと茎にぶる下げる。その茎をつまんで軽く振るとかすかにシャラシャラと音をたてる。そんなたわいないことを楽しんだ。
春の七草の籠にもなずなが入っていたが、その味は記憶にはなかった。
かの友人がワンタンの餡にはナズナが絶品だとなんども語るので、私の興味は深々だったが、なかなか大きな株が見当たらない、見つけて鉢に植えてみると暫くして消えてしまう。野草からは人間の言う事など聞かないぞという意思の様なものを感じる。
"よく見れば薺花咲く垣根かな " 芭蕉
とまれ、友人はせっせと葉を集めては冷凍保存していたらしい。新しい根も美味しそうな香りがあって食べる。
日本では春の七草粥に使われる事しか私は知らないが、中国でも韓国でも喜ばれる春の野草らしい。
今日、散歩中畑の脇に立派ななずなが生えていた。この陽気の中、小さな花まで付けている。
雨あがりの畑の縁は土もゆるんでスイスイと草を抜くことが出来たので、早速小さなビニール袋にいっぱい集めて帰ってきた。
天生此物為幽人山居之為 (世捨て人の為に天がナズナを与えた)
蘇東坡がなずなを評して語った言葉だそうだ。
新年摘み草始め
*効用
利尿作用/胃腸病改善/便秘改善/ガン予防/皮膚病予防/動脈硬化予防/高血圧予防/低血圧予防解毒作用/糖尿病予防/高騰血改善/止血作用
前に間違って食べた葉っぱは”タネツケグサ”というのだと昨日わかりました。
タネツケグサも食べられないものじゃないらしいのでいいのですが。
こちらも少々胃がお疲れです。
タネツケバナは全く問題ありません。私は春によくサラダに入れていました。お粥にも。私流七草に入れようと思っているくらいです。笑
ナズナワンタンオススメです。少しの挽肉と混ぜて。。。又は豆腐と一緒にこねて餡を作っても良いかと。。。
あけましておめでとうございます!
ドイツの野原を歩いて、葉っぱを見つけて 蘇東坡のことばといっしょに味わうって ほんとにseedsbookさんならではの素敵な新春ですね。
七草粥で胃の調子を整えて・・・2016年どうぞお元気で過ごされますように。
今年も良い年になりますように。
ナズナ食べてみました。
友人のところで食べたワンタンは美味しかったのに、自分で作った物はなんだかそれほどではなく。。。。味は薄め
でも、楽しいです。