『円城寺美希』~脳科学・生理学・心理学/行動分析・行動療法・認知療法を活用したパフォーマンス向上のコンサルタント~

人間を科学した「仕事と人生の設計」
「人財マネジメント」「目標管理」「論理的問題解決」「顧客心理」を担当。

育脳は、0歳~10歳で決まる 「脳の機能を高めるために」

2016年09月27日 | 脳の本質・神経細胞の...
生まれたときに過積載された脳の神経細胞は、
成長過程で、不要な神経細胞をそぎ落とし、
減らしながら神経回路を発達させていきます。

「0歳から10歳」で、この脳の発達が起こります。
この時期の「育脳」をうまく行うことで、
才能豊かで、性格円満な子供に育っていきます。

脳の機能を高めるためには、
脳の理解力・思考力・記憶力を高めることが必要です。

理解力・思考力・記憶力の機能は、ドリルを解いたり、
脳トレゲームをしたぐらいで、すぐに高まるほど単純では
ありません(林成之,2011)。

「脳の機能は、脳の本能と心」が、三位一体となったときに
発揮されます。

したがって、脳のパフォーマンスを高めるためには、
脳の本能を磨くこと、良い心を育むことが絶対に必要です。

脳は、情報を受け取ると、大脳皮質神経細胞に入り
A10神経群で情報を識別し、「好き」、「嫌い」、「興味がある」と
いうレッテルを貼ります。

「好き」、「興味がある」というレッテルが貼られた情報は、
しっかり理解でき、思考が深まり、覚えやすくなります。

「嫌い」、「興味がない」というレッテルが貼られた情報は、
理解が浅く、思考も深まらず、記憶もしづらくなります。

つまり、脳の理解力や思考力を引き出すためには、
「好き」、「興味がある」というレッテルが貼られることが必要です。

A10神経群には、
・好き嫌いの判断をする「側坐核」
・言語や表情を司る「尾状核」
・危機感を察知する「扁桃核」
・意欲や自律神経をつかさどる「視床下部」
があり、感情を生成して、感情識別のレッテルを貼ります。

プラスのレッテルを貼られると、脳の機能は高まり
マイナスのレッテルを貼られると、脳は働かなくなります。

その後に、前頭前野に情報が入り、理解・判断され、
自己報酬神経群から線条体へと、情報が入っていきます。

この自己報酬群は、自分でやろうと決めたことを成し遂げようとするもので、
自主的に、主体性を持った時に、脳の思考が深まり、記憶力が高まるという
ものです。

したがって、
「なるほどなぁ」、「すごいなぁ」と感動すればするほど、
脳の機能が高まるということです。

明日は、「脳の本能」について記述します。


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