何が楽しくてこんなことするのかサッパリ分からない
という高所恐怖症の私にとっては、恐怖絶叫ホラーに
値する作品に間違いないため公開時はもちろんスルー。
名画座フリーパスなので観に行った。が、案の定!手
に汗握るどころか掌びっしょり!その手を置いていた
膝まで手形の汗!いやいやいや…非常に怖かったけど、
さすがはゼメキス。見せ場は綱渡りだけとなる物語を
見事にエンタメ化。最後まで全く飽きない見事な作 . . . 本文を読む
セデック族による武装蜂起「霧社事件」を描いている。
現在の日本と台湾の関係を思うと不思議なくらいで
日本統治時代はセデック族に恨まれたことが分かる。
一部で襲撃までを一気に観せ、二部で日本軍の反撃
を描いていくが、長さを感じさせないさすがの迫力。
日本人キャストも好演。次々と殺され首を狩られる
(女子供まで)の悲惨がセデックには伝統であっても
日本人には観ていられない惨劇に映るがこれも現実。
誇り . . . 本文を読む
構成や流れに纏まりがないのはワザとだろうか。
ミステリーというより青春残酷物語が延々続き、
現代の若者が抱える心の闇が次々と見えてくる。
昨今のテロまがいの大量殺人など、中高年には
理解できない若者の苦しみが今作でも語られる。
引き換え水を用いた瑞々しい映像や沼の異様感
が昭和の学校風景のようで懐かしい。人間関係
が希薄になれば繋がりを追い求め、他人を騙す
ことで自己満足を得る愚かさが痛切に語られ . . . 本文を読む
私も犬派なので、どこがそんなに可愛いんだろう的な
猫好きがキュンキュンする猫の愛らしさが満載な作品
なんだろうと思っていた。ボクサー志望と侍ボス猫と
いうかけ方は巧いと思うが、後半が若干長い。主人公
と猫が同じベクトルで成長していき、しかし猫は先に
逝ってしまう運命の儚さが切ないが、この二匹は本当
に幸せだったと思う。大家さんが猫好きで良かったね。
★★★☆
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映画というより舞台を観ている感覚で説明は一切ない。
今や大女優となった女性が20年後同じ舞台の中年役を
依頼されたことでとことん苦悩しづづける葛藤を描く。
まさに大女優のビノシュが演じたことで真実味が増し、
お相手に若手新進女優のクロエを宛がったのも面白い。
可哀想なのがマネージャー役を務めたクリステン嬢で
彼女に同情することしきり。いやはや難しい職業だな。
★★★
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男女七人と聞くと日本ではお馴染みのあのドラマが
浮かんでしまうが、もっとうら若き学生時代のお話。
初恋や純愛に下ネタ話まで男の子のアレコレが回想
シーンであちこちに見受けられて楽しいがやや長い。
結局初恋は実らないと連想させるラストは上手いが、
私的にはお相手のオッサンぶりが面白くてずいぶん
実用的な男を選んだな~と笑った。好みは変わるね。
★★★
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公開前に運悪く事故が起こって公開が延期になった本作。
相変わらずのハチャメチャな脱線ネタや舞台演劇らしい
演出のオンパレードで、楽しい映像には事欠かないけど、
コレ映画なのか?といつもながらに思ってしまう中弛み
感もハンパない。青年は冒頭間もなく地獄に堕ちるので
あとは輪廻転生の繰り返し、さらに地獄と現世を10年と
いう隔たりが時を進める…あっという間に、オバサン➝
おばあさん…となっていくヒロイ . . . 本文を読む
いや~面白かった!怖い題材内容なんだけどかなり面白い。
まさに「愚直」ってこういうことなのかと思うくらい綾野剛
演じる主人公がバカ素直で泣ける。彼が悪事に手を染める
のは、先輩に指示されたから。上司がやれ!と言ったから。
オイオイ…お前、バカなの?と聞いて呆れるほどのこれらが
忠誠心はもちろん、正義感からくる行動だったという有様。
道警の方々これを観てどう思う?先日も確か不祥事がねぇ。
日本の警察 . . . 本文を読む
原作を全く知らないので内容に興味津々で観に行ったが
予想に反して意外な展開、テーマは犯人探しというより
主人公の自立問題だった。実兄が終身刑、しかも自分の
証言が唯一の証拠。ってこんなトラウマ抱えたら誰もが
人生狂わせるに違いないと思うのだがもちろんセロンも
その一人。莫大な信託財産も底をつき、金目当てで過去
に近づいていく…っていう、けっこうリアルな導入部に
あららら…と思ってしまったが、ここか . . . 本文を読む
私が若い頃にDJと呼んでいたのは主にラジオ番組の司会者
の方だったもんで、今のDJブームはまったく分からない。
いわゆる選曲者の方なのね。だからEDMの略称で呼ばれている
エレクトロニック・ダンス・ミュージックも本作でお勉強^^;
アイドルだった?ザックは今回もしっかり役にハマっている。
田舎町(そうでもないと思うが)から抜け出して大儲けしたい
若者はそこらじゅうにいるだろうが、一歩抜きん出た才能 . . . 本文を読む
鑑賞後に嫌な気分になることこの上ないクリーピーな作品。
あぁ気持ち悪いな(今思い出しても)香川照之だけじゃない、
あんな造りの家、ある?名作を持ち出して申し訳ないけど、
ある意味これも「ルーム」じゃないのと身が縮む思いがした。
冒頭から気味の悪い隣人男が登場するので何かあることは
すぐ分かるし、その未解決事件の真相もコイツが握ってる
んだろうと察しはつく。が、証拠がない。遺された娘の話
もどうも曖 . . . 本文を読む
結局これが続編といえるのかどうか、が論議されてるみたい
だけど、ある意味続編でしょう。だって外では同じことが…
っていう大きな意味でそうなるわけだから。はてさて、中が
恐怖か、外が恐怖か、どっちも恐怖か?っていうのが映画の
ミソ。ジョン演じる親父が謎だらけで本当に分からん~^^;と
いうのをドーンと最後まで引っ張ります。さぁどっちだろう!
緊張感と、エェ!?な驚きを巧みに配し、飽きないように~、
. . . 本文を読む
ヒトラーのソックリ芸人として捉えれば単なるコメディ、
でも本人だったらゾゾーッというのがよく描かれている。
私にしても実際の戦争を知らない世代がヒトラーの残虐
ぶりの真実を知る筈がない。老女が見抜くのはさすがで
経験した人間にしか分からない恐ろしさが伝わってくる。
突撃インタビューの形で国民の意見や表情を映していき、
ドイツの今を如実に映し出している。彼が次々と人々を
洗脳(魅了)していく様子には . . . 本文を読む
待ちに待った後編。原作もドラマも未見だったため、
さぁどうなるかと思ってはいたのだが…。前編最後
に流れた予告がほぼ答えを握っていたかなぁという
印象がどうも残る。64真犯人が誰なのかは早々に
分かるのだが、彼がなんで少女を殺してしまったか
最後まで疑問が残る。誰もが自分の子供に対し抱く
感情を様々な人間に当てはめて示すことは成功する
がその心中まで深く入っていかないのが理解できず。
どうも中途半 . . . 本文を読む
もっとコメディに趣をおいた話と思っていたので若干
薄味な笑いと、既視感ありありな展開と、哲学だらけ
の前半の講釈に(初めて)眠気を感じたりしたのだが…
なんでホアキン?と思った違和感がするすると解ける
中盤からの展開には、なるほどと思えた。似合ってる。
彼のような善悪こなせる顔に鬱と妄想癖がありそうな
性格をプラスして考えると(失礼)この物語に合ってた。
最後に仕掛けるアレに、あ~それってここで使 . . . 本文を読む