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バイク好きオヤジのひとりごと

アルミ(ジュラルミン)合金の材質について・・・2

2014年02月27日 | ジュラルミン
以前書いたジュラルミンの材質の事ですが
間違いがあったので訂正しておきます。

JIS規格にあるA2017という材質、一般的には「ジュラルミン」と
呼ばれているアルミ合金ですが

(株)UACJ(旧住友軽金属と旧古河スカイが経営統合)の資料によると
17Sという呼び名は旧住友軽金属の社内呼称であり
旧住友軽金属で作られたA2017は全てJIS規格のA2017となりますが
A2017のうち、UACJの旧住友軽金属で作ったものだけが17Sで
同じUACJで作られたA2017でも 旧古河スカイで作られたものは
17Sの呼称は付きません。

一般的に呼ばれる軽合金の材質として
ジュラルミン・・・・・・A2017
超ジュラルミン・・・・・A2024
超超ジュラルミン・・・・A7075
の3種類がありますが

その材質について ちょっと書こうと思います。

アルミ工業会の資料によると
1919年(大正8年)住友伸銅所が「ジュラルミン」の試作に成功
1936年(昭和11年)に住友金属工業が「超超ジュラルミン」を完成
また別の資料では
昭和10年にドイツの研究資料を基に「超ジュラルミン」を開発となっています。

試作や完成、開発の「言葉」の違いが気になったので調べると

住友伸銅所が「ジュラルミン」の試作に成功したのは大正8年ですが
実は、1912年(大正元年)に建造されたドイツの飛行船
ツェッペリン号にはジュラルミン製の骨組が採用されていました。

ツェッペリン号は1916年(大正5年)にロンドンに出撃して撃墜されています。
その破片を英国在住の日本人武官が入手して日本に送られ
大正8年に住友伸銅所で同じ物性の軽金属が精錬された事になっています。

ということは、ジュラルミン=A2017とすると
A2017(旧住友軽金属呼称17S)は住友伸銅所が開発したのではなく
ツェッペリン飛行船の破片を真似して作ったことになりますね。
独自に開発したのと真似して作ったのではえらい違いですから・・・

A2014(旧住友軽金属呼称24S)や
A7075(旧住友軽金属呼称75S)は住友金属が開発したのでしょうが
旧住友軽金属製の材料に付く「S」は住友金属が開発したという証ではなく
単に旧住友軽金属が作った製品に付けられる社内呼称ではないのでしょうか?

日本ではJIS(日本工業規格)に従い工業製品を作る事になっているので
作成する図面にもJISに規定された材質を記載することになっています。
と言う事は、17Sという1企業の呼称は使わないと言うより使えません。

だから、
JIS規格に存在しない「17S」を図面に記載するのは明らかに間違いです。


とは言っても、ネットの情報って 私が書き込んだ事も含め
結構いい加減な情報も多いので安易に信じない方が良いと思います。
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アルミ(ジュラルミン)合金の材質について

2013年09月18日 | ジュラルミン
バイクの部品の材質、いろいろな書籍やネットで検索していると
「17S」という名称の材料が出てきます。

設計をやっている人は一般的に「17S」という名称は使わないので
バイク部品を扱っている加工屋さんには通じるかもしれませんが
一般の機械加工屋さんには通じません。

「17S」と呼ばれる材料は 一般的には「A2017」と呼ばれるもので
ほとんどの部品が板材(厚さ100mmでも板材があるので)から削り出すので
表す記号は PLATEの頭文字が「P」なので「A2017P」です。

「17S」だと 「A2017S」ということでしょうか?
「S」の記号は押出形材(アルミサッシのフレームのような形状)を表し
「A2017」の押出形材は一般的には入手できません。

とりあえず板でも棒でも「A2017」で通じると思います。

何故「17S」と呼ばれるようになったのかは判りませんが
日本国内ではJIS規格に存在しないので 明らかに間違いです。

アルミ合金でもA2017より強度がある7000番台の材料も存在しますが
たまに
A2017で作ったものと全く同じ形状で7000番台で作った部品を
さも有難いような感じで紹介しているショップもあります。
強い材料の場合 強度計算してギリギリまで薄くしたり肉抜きすれば
軽量化出来るので使う意味もありますが
A2017使って充分な強度の形状のものを7000番台の材料で作っても
材料費が上がるだけで何の意味もありません。

日本人って 不必要なスペックを求めたがりますからね
何も知らない素人さんは「強度がある」という意味さえ理解していませんから
仕方ないのかもしれません。

朝の気温

ついに20℃を切っていました、秋ですねぇ・・・
もう北海道も寒いのかなぁ?


「アルミ(ジュラルミン)合金の材質について・・・2」でも書いていますが
上の記事の内容に一部間違いがあったので 下に訂正しておきます。

最後の「S」は
住友軽金属が開発した証として「S」が付いていると以前指摘されました


JIS規格にあるA2017という材質、一般的には「ジュラルミン」と
呼ばれているアルミ合金ですが

(株)UACJ(旧住友軽金属と旧古河スカイが経営統合)の資料によると
17Sという呼び名は旧住友軽金属の社内呼称であり
旧住友軽金属で作られたA2017は全てJIS規格のA2017となりますが
A2017のうち、UACJの旧住友軽金属で作ったものだけが17Sで
同じUACJで作られたA2017でも 旧古河スカイで作られたものは
17Sの呼称は付きません。

一般的に呼ばれる軽合金の材質として
ジュラルミン・・・・・・A2017
超ジュラルミン・・・・・A2024
超超ジュラルミン・・・・A7075
の3種類がありますが

その材質について ちょっと書こうと思います。

アルミ工業会の資料によると
1919年(大正8年)住友伸銅所が「ジュラルミン」の試作に成功
1936年(昭和11年)に住友金属工業が「超超ジュラルミン」を完成
また別の資料では
昭和10年にドイツの研究資料を基に「超ジュラルミン」を開発となっています。

試作や完成、開発の「言葉」の違いが気になったので調べると

住友伸銅所が「ジュラルミン」の試作に成功したのは大正8年ですが
実は、1912年(大正元年)に建造されたドイツの飛行船
ツェッペリン号にはジュラルミン製の骨組が採用されていました。

ツェッペリン号は1916年(大正5年)にロンドンに出撃して撃墜されています。
その破片を英国在住の日本人武官が入手して日本に送られ
大正8年に住友伸銅所で同じ物性の軽金属が精錬された事になっています。

ということは、ジュラルミン=A2017とすると
A2017(旧住友軽金属呼称17S)は住友伸銅所が開発したのではなく
ツェッペリン飛行船の破片を真似して作ったことになりますね。
独自に開発したのと真似して作ったのではえらい違いですから・・・

A2014(旧住友軽金属呼称24S)や
A7075(旧住友軽金属呼称75S)は住友金属が開発したのでしょうが
旧住友軽金属製の材料に付く「S」は住友金属が開発したという証ではなく
単に旧住友軽金属が作った製品に付けられる社内呼称ではないのでしょうか?

日本ではJIS(日本工業規格)に従い工業製品を作る事になっているので
作成する図面にもJISに規定された材質を記載することになっています。
と言う事は、17Sという1企業の呼称は使わないと言うより使えません。

だから、
JIS規格に存在しない「17S」を図面に記載するのは明らかに間違いです。
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