Seachang's room

見に行った展覧会の私的な感想です。皆様の展覧会行脚にお役立てください☆
コメントお待ちしてます。

没後60年 師・劉生、そして家族とともに 椿貞雄

2017-06-24 01:49:26 | Weblog
千葉市美術館 2017年6月7日~7月30日
 
 ずっと劉生が好きだった、というか、劉生を慕うー椿貞雄ーという感じ。椿貞雄は死ぬ前に千葉大の病院に入院してるのだ。岸田劉生もそこそこ出てて、あら、この椿貞雄垢ぬけてる、と思って近づくと劉生だったりする。『骨董集』~から「犬を連れた禿」までは犬を引っ張るロープがあったのに、春を表す絵になったら手には梅の枝を持っていたも。劉生「狗をひく童女」は足元がはだし。「童子像」(下関市立美術館)、トミーズ雅に似ている。日本人専門のモデル(日本人専門、てのがすごい)アンドレって男の名前と思ってたけど、そうじゃないのか。「洋装せる菊子立像」(米沢市上杉博物館)の背景の町が中国と西洋のミックスなのが気になった。劉生との関係とか美術史向きなこともあって面白い人だし、展覧会もよく練られてたけど、何せ劉生を慕ったみっちりと描き込んだ絵も多いもので、もう少し展覧会規模が小さくてもよかったかもと思った。
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水墨の風 長谷川等伯と雪舟

2017-06-24 01:31:36 | Weblog
出光美術館 2017年6月10日~7月17日

 雪舟と長谷川等伯、じゃなくて長谷川等伯と雪舟なのか。雪舟が接したような中国絵画も展示。谷文晁もやっぱり浙派だよね。ちょっと近世の水墨画とはうまくつながらなかった感じもあるけど、雪舟・中国絵画・等伯・室町水墨のあたりは見たことある作品も新鮮に見える展示だった。呉春・岸駒「群仙図屏風」は八仙人の構成員が入ってて、八人いるから当然八仙図として見られたでしょう。右隻で紙で蝶々切ってる人は張九歌かな。右の剣に乗ってる人は呂洞賓に見えなくもないが左の松に手をついてる人もルックス的には呂洞賓の範囲。
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名刀礼賛 もののふ達の美学

2017-06-24 01:20:12 | Weblog
住友コレクション泉屋博古館 2017年6月1日~8月4日

 黒川古文化研究所の刀の展覧会。絵画は途中で展示替えあるというので行ってきました。刀はなかなか用語が覚えられない。徳川斉脩「牡丹小禽図」で岩が白く、また妙に形式化した鮮やかな牡丹の花が面白かった。武士の絵はたしなみとか、修業的な意味の他、売らないまでも贈答文化の中で元手のあんまりかからない贈答品を作るということと思っている。
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