あの日の思いを残しておきたいと思いました。
大袈裟かもしれませんが、ダイビング人生で2度とないことかもしれませんので。。
今日のブログはあくまで個人的な日記(ここに書いておけば絶対に無くならない!)ですのでお気にせずに!
「ザトウクジラを見た日。」(2012年2月1日)
その日は何故か早朝4時起き。。
前日、腹をくくってエントリーを済ませたサイパンマラソンの”50キロ”という距離に刺激されたか?
いや、心のどこかで練習しなきゃと思いつつなまけていたとこに、ちょうどゲストで来ていたコツカ氏(筋肉バカ)に、
車で移動中「フルマラソンは精神的な強さが必要だから、練習で得る自信は必要ですよね。」みたいなことを言われて、
「生意気な〜。(笑)」と思いつつも、、こやつはオレよりフルマラソンも全然速い訳で(ベストは3時間半切ります!)、
サーフィンもショートでガチガチにやってるやつで、おまけに職業は消防で、完全に体力的には完敗なので、
「あ〜そうだよな・・。」、なんて実は妙に納得したりして。
なので多分この発言が頭に残ってて目が覚めてしまったのだろう。。かな?!
ということで、じゃあちょっくら朝ランでもするかなと、
5時〜6時の1時間、ビーチロードを(12キロ位かな)まだ暗いなか走ることに。
その後帰宅し、一度シャワーを浴びて、コツカ氏(筋肉バカ)をハファダイホテルへピックアップ。
(5分前行動のオレにはやや待つ結果となります・笑)
そして、早起き&朝ランが効いてあくびをしつつ・・、お客さんにはとっても失礼な態度ですいません。
(コツカ氏(筋肉バカ)限定で見せる油断ということに)一番乗りでグロットへ到着!
車を降りると波音全然なし。
念のため展望台へ行きエントリー口を見るも波はいたって穏やか。
前日の海況チェックを兼ねた他ショップのブログで、グロットは穏やかだという情報を得ていたし、
まだ風が弱い状態が続く予報だったので「予想通り!」と太鼓判。
するとパーキングには、途中のガラパンの交差点で見かけたピースダイバーズのダイシ氏も到着。
おっ、「こりゃ気心知れた2チームでしかもマンツー同士で貸切か。」なんて思いつつ準備しますが、
基本のんびりのコツカ氏(筋肉バカ)の準備が遅い。。
「これからイントラになるやつが何をたらたらしてんだ。」なんて密かに思っていると、
「やっぱりダイシ先生チームに先を越されてしまう。。
ちょっと「イラっ。。」としつつもこっちは男2人だから、
(ダイシ先生チームのゲストは女性のユキちゃん(サイパンヘビーリピーターなんで顔見知りです))
「後で追いつくかな。」と言い聞かせ、心を落ち着かせる。(笑)
基本、せっかちです。
階段を下りていくと、やっぱり朝ランの疲れが少々。。
でも、2012年初グロにしては意外に軽い足取り。(どっちやねん!)
エントリーの岩場へ行くと、やっぱりダイシ先生に追いつくことに。
まぁそこでは朝一のおふざけで、エントリーするダイシ先生をちょこっと押して
D氏:「おおぉ〜、危ないっすよ〜。」
GO:「よく耐えたね〜。」
みたいに遊んだりして。(笑)
僕らは2本続けてグロット予定だったので(後から知るも、ダイシチームはグロ&ラウ)、
朝一だから1本目は右奥へ行って、ちょっとした大物系(ギンガメアジ・バラクーダ・マダラエイ・カメ)が見れればいいかな、
的な感覚で。
2本目は左へ行ってサメ穴のヘルフチェックでも見ようかな、と。
ちなみにコツカ氏(筋肉バカ)は魚にこだわり等がないので、コースはまるっきり僕任せでした。
で、潜行するとダイシチームも右へ行きそうな気配。
洞窟内の透明度は良好!
普段なら、ちょっと天邪鬼も入ってる僕は「じゃあオレらは左へ行こう。」、
なんて思ったりするのですが、ダイシ先生とはしつこいですが気心知れてますんで、
こりゃ便乗もかねて「2人のガイドでなんか大物でも探せばちょっとは確率あがるかな?!」
なんて勝手に思って、ちょっと急ぎ気味に泳いで後をつけます。
先に泳いでいたダイシチームが外洋に出るのですが、その時に大きな亀が左の方へ泳いでいくのが見えました。
「おっ早速カメか!」と、ちょっとテンションあがりつつも、「まぁこの時間ならカメはまた見れるでしょ。」
と、距離もあったので軽くながしました。(多分、筋肉(コツカ氏)は気づかず。)
僕らもダイシチームに続いて外洋へ出ていくと、透明度はまずまずいいかなと。
で、その時は右の壁沿いを進み、大きな岩が出てきたら、さらにその横を通り過ぎて、
筋肉(コツカ氏)は泳げるしエアーももつのでいつもより遠目に行こうかな、なんて漠然と思ってました。
が、外洋に出てちょっと進んだところで、低い声でクジラらしき鳴き声が
(イルカは高い声だし、イルカの鳴き声だけは何度も聞いているのですぐわかります)聞こえてきました。
「おっと、これが最近噂のクジラの鳴き声か。おっさんの声、というかゲップみたいだな。。」なんて思いつつ。
(まさか会えるとは思えずちょっと軽くみてます。)
他ショップのスタッフから聞いていたラウラウやグロットで聞いたというクジラの鳴き声情報が頭に浮かぶ。
僕もボート上からザトウクジラらしき親子を2度見ているので、それほど違和感は感じず。
ただ、その時は見られるとはこれっぽっちも思ってないから、「思わせぶりやな〜。」なんて思ってたり。
で、ちょっと進んでいくと、「あれ?さっきよりちょっと声大きめになってる?」
みたいに思って、D氏を見ると「おっと?!これ近いんじゃないんですか?!」的な目を。(あくまで僕の予想)
じゃあ、せっかくのこのメンバー・この状況なんで、「ちょっと軽く探してみる?!」的なアイコンタクトを送ると、
D氏も理解したのか(当然!ですよと思ったのか)、右寄りだったコースを沖に向かうコースへ針路変更。
この辺でちょっとワクワク・ドキドキしてきましたが、ここまではたま〜にある様な出来事。
遭遇はまだ「まさか・まさか。」の段階。
が、さらに進んでいくとちょっと質の違う鳴き声が混じってきたり、
さらに大きな声になってたり。。
ここで僕は「声だけでも動画に入るかな?」と思い動画を10秒ほど撮る。
で、そんなことしてるとカメさん登場。
何故かこっちに向かってくる。
普段だったら大喜びで食いつくとこですが、それなりにいい写真(自分なりに)を撮って軽くスルー。
だってクジラの方が大事ですから!(笑)
しかも一度離れていったのにまた近づいてきそうだったので、「もういいから!」みたいに思ったりも。(笑)
で、またまたさらに進むと鳴き声がまた大きくなり、低くなり、だんだん緊張感のあるものに変化してる。
そこでまたダイシ先生と何回目かのアイコンタクト。
で、お互い「こりゃ、まじであるかも!」的なムードに。
水面の方を見ると鱗のようなものがいくつもキラキラしながら降ってくる。
あれは何だったんだろう?
イケカツオの群れ(20匹程)も辺りをウロウロ。
僕らはクジラの声の方向を確認しつつ、帰る方向も確認しつつ(この時点で普段来ない沖まで来てます・・。汗)、
とにかく上下左右360度チェックし続けます。
で、またほんのちょっと時間が経過していくと(たぶん1分とか)、クジラの鳴き声が確実に怒り口調にチェンジ。
そしてすぐ近くにいるだろうと思える程迫力ある力強い声に。
その声はお腹に響いてきて恐怖感もじわじわと。。
そこでもD氏とは役割分担は完璧に近く、沖に向かって左は僕、右はD氏が入念にチェック、
当然この間も沖へ沖へ向かって泳いでます。
しつこいですがすでに、一人では来ない、いや来たくない程(笑)沖です。
体が振動するような低いうなり声は確実に方向もわかるほどに変化。
そしてまた30秒〜1分弱程たった位で、水面付近を中心に見ていた僕の予想外にD氏がシャリンシャリンと呼び鈴を鳴らし、
「出た出た!見て見て!!」と興奮しながら水底を指さすじゃないっすか!
反射的に僕も「ついてに出たか?!」と思い水底に視線を送ると、どでかい黒い影が現れます!
僕らが泳いでいたのは10m付近、その巨大な黒い影が泳いでいたのは水深30〜40m。
「そうきたか!下からか〜!」と思いつつ(すでにダッシュしてます&動画撮影をスタート!)
「くっきりは見えないけど、とにかくでかい!」
追いかけつつもあまりの速さにクジラはすぐに遠のく・・・。
「う〜んこれまでか・・。」と思ってると、
なんとUターンしてくる!
しかも深度をあげて来てる!
大興奮はMAXに!!!
ここら辺でかなりはっきり・くっきりとザトウクジラを確認!
体長は8m程はありそう!そして体が滅茶苦茶分厚い!!
泳ぎ方は下半身(っていうのかな?)部分を大きくしならせてドルフィンスイムのよう。
加えて長い大きな胸ビレをグワングワンに振り回してる。
しつこいですが想像以上に速く、その体の躍動感たるや半端ないっす。
ここで興奮にプラスされてちらつく恐怖感。。
完全に圧倒されてます。。
チュウバッカのようなでかいうなり声もガンガンお腹に響いてきてました。
ダイシ氏はクジラに大接近していたので僕の視界にはいってましたが、ダイシ氏のゲストのユキちゃんがいない。。
さっきまであんなに猛ダッシュしてクジラを追いかけていたのに。。
ふと後ろを振り向くと、なんだか気配を消して(笑)、小さくなって、僕の後ろ越しから遠慮がちにクジラを見てる。
あとから聞いたらやっぱり怖かったそうです。(笑)
クジラは僕らのすぐ近くをすごいスピードで通り過ぎていく。
体の割に小さな目は鋭い眼光を放ち、僕らを完全に睨みつけていました。
ここら辺で「静止画も一枚くらい!」と思って動画撮影もストップし、急いでシャッターを押す。
この1秒もない時間がえらい長く感じる!(笑)
で、それよりも何よりも驚いたのは筋肉(コツカ氏ね)が滅茶苦茶クジラに大接近してる!
「ヒレに当たりそう!」と思うほど。(でも冷静に見返すと5mは離れてたはず)
「あいつ怖くないのか?!」と思う反面「うらやましい!」と。。
で、クジラはあっという間に僕らの見えないとこへ。
でも僕らの視線はまだクジラを追ってる。
またUターンしてくるかな?と密かに期待するも・・・。。
一瞬の夢のような出会いが過ぎたとこで、僕は「うぉ〜〜〜!!」と叫び、「よっしゃ〜〜〜!!」と何度もガッツポーズ!
まさかクジラの声を聞いて、探して、本当に遭遇するとは・・。
この奇跡に感謝!このメンバーに感謝!
今日、今までした行動が走馬灯のように頭をよぎります。
どこかで違う行動をとっていたら、この奇跡には巡り会えなかったかも。
と考えると感慨深すぎで。。
ひとしきり皆でこのラッキーな出来事を水中でたたえあい味わった後は、
「よし!戻ろう!」とまたダイシ氏とアイコンタクトを。
みんなマスク越しからも完全に瞳孔開きまくってるのがわかる。(笑)
来た時と同じように10m位の深度を泳いで戻っていく。
何をしたいのかわからないが、早くエキジットして、早く陸に上がりたい。。
エアーが落ち着かない。。
ふと皆を見るとやはりバフバフ。(笑)
あれだけ水中に響き渡っていたクジラの声は全くしなくなっていた。
母親クジラだとしたら僕らの存在を確認したから、子供を連れてこの付近からは離れてしまったのか。
子供のクジラだとしたら、母親を探して必死に辺りをウロウロしていたのか。
それだったらちょっと悪いことしたかな・・・、なんて思えたり。。
普段行かないかなり沖ま出ていたので、いつも見ている景色が出てきたらやっと落ち着いてきた。
洞窟内へ戻り、まどろっこしいけど安全停止。(笑)
その間、撮った動画を何度も見直す。
あの興奮はいっこうに覚める気配なし。。
3分が経過し、水面へ浮上しエキジット。
まず僕とコツカ氏が。
「すげぇ〜〜!」・「やばかったね〜〜!!」と、
そんな単純な言葉しか出てこない。(笑)
続いてダイシチームも浮上。
そこで思わず僕はあの瞬間の溜め込んでいた興奮を吐き出すように、柄にもなく雄たけびを。。
あがってきたダイシ氏ともがっつり握手を。
4人とも満面の笑み。
グロット名物のしんどい階段も全然しんどくない。(笑)
器材を下ろしたらまだまだみんな興奮冷めやらずに、ひとしきりあの瞬間に思っていたことを各々語る。
ちょっと落ち着いたら今度は脱力感が。。
今すぐにでもビールを飲んでわ〜っと騒ぎたい気分。
僕とコツカ氏は午後予定していたパドルボードは即却下。(笑)
満腹過ぎて2ダイブ目はしなくてもいいかなと皆思うも、ダイシとユキちゃんはラウラウへ向かい、
僕とコツカ氏はまたグロットに潜ったのでした。。
あれから2週間以上経ちますが、動画は欠かさず毎日見てます。
翌日はなんだかボ〜として思考回路も停止してるような感覚。
3日間、1週間は余韻に浸ってました。(笑)
あの日の僕らの行動、そしていくつもの選択肢があった中で起こったあの奇跡。
あの出来事の直後は「この先これ以上の興奮や感動がダイビングであるのか?」と思ってしまいましたが、
今では”クジラとの奇跡の遭遇”を超える出来事と、それに巡り会えるチャンスを常に狙う気持ちを持って1本1本潜れてます!
あの日・あのメンバー・あのクジラ、そしてグロットに、サイパンに、感謝!!!
<ログデータ>
LOCATION:GROTTO
ENT:8:10
EXT:8:43
BOTTOM TIME:33
DEPTH(MAX):13,7m(AVR:10.0m)
TEMPERATURE:28℃
VISIBILITY:30m
僕の間違いなく一生もんのお宝動画!
ダイビングはこれだからやめられない!!!
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