最適化問題に対する超高速&安定計算

大規模最適化問題、グラフ探索、機械学習やデジタルツインなどの研究のお話が中心

SDPA 7.0.2 + GotoBLAS 1.15 その3

2007年07月05日 06時23分27秒 | Weblog
SDPA 7.0.2 + GotoBLAS 1.15 の組合せは良好で、問題によっては SDPARA (MPI 並列)よりも速くなっている。現時点で判明しているのは以下の通り。
1: 現在確認した中では数十問中でわずか二問だけだが、SDPA 7.0.2 + GotoBLAS 1.15 + lapack 3.1.1 で解けない問題が存在する。具体的には双対問題の実行可能解が発見できない、ステップサイズが取れない等の減少から探索方向の計算が何らかの原因で正しく計算出来ていないのではないかと推測される
2: ただし 1 の現象は Fedora 6 や 7 などの 64bit OS 上で(gcc はそれぞれ 4.1.1 と 4.1.2)、作成した GotoBLAS のみに見られる。現在まで確認した CPU は Xeon 5160と Core2Duo E6600 のみだが、その両方で異常が見られる
3: 2 の環境上でも SDPA 7.0.2 + LAPACK(BLAS) 3.1.1 と SDPA 7.0.2 + ATLAS(3.7.34) + LAPACK 3.1.1 の組合せでは正常に動作する
4: Opteron 270 + CentOS 5 for x86_64 で作成した SDPA 7.0.2 + GotoBLAS 1.15 では 1 の二問も正常に解ける。この Opteron バイナリを Xeon 5160 + Fedora Core 6 の環境で実行しても同じく正常に解ける
5: SDPA 内で使用している LAPACK, BLAS の関数は以下の通り。
dtrsm
dsyrk
dcopy
daxpy
dgemm
dgemv
dscal
dtrsv
dtrmv
ddot
dtrmm
ilaenv
dsteqr
dsyev
dpotrf
今後は具体的にどの関数で異常が発生しているのかを調べる予定。


コメント (8)
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