つむじ風

世の中のこと、あれこれ。
見たこと、聞いたこと、思ったこと。

幻の男

2017年06月16日 11時20分10秒 | Review

 夏樹静子/文春文庫

 2002年7月10日初版。著者の作品は初めてお目に掛かる。あまりにもたくさん作品があり、あまりにも有名で、また、本よりTVドラマの方で活躍しているのではないだろうか。「月曜ドラマスペシャル」「火曜サスペンス劇場」「水曜ドラマスペシャル」「金曜女のドラマスペシャル」「金曜プレステージ」「土曜ワイド劇場」「ゴールデンワイド劇場」「東芝日曜劇場」「夏樹静子サスペンス」とチャネルを適当に回せばどこかでやっていると思うくらい「夏樹静子」であふれている。そのためか、なんだか既にタップリと読んだような気にもなってくるのは無理もない。しかし、TVと本では印象も異なるので、本の方はどんな印象になるのか興味はあった。文庫本の「幻の男」には以下の3篇が集録されている。

( )は著者に無断で勝手に付けた副題
○光る干潟  (自業自得)
○揺らぐ灯  (負のスパイラル)
○幻の男   (欲望の果て)

 いずれも一筋縄ではいかない。しかも肝心の原因(動機)は書いていない。その一歩手前で終わっている。何が犯人に「殺意」を起こさせたのか、読者に暗示するにとどめている。それは、欲望であったり嫉妬であったり裏切りであったり、復讐であったり、、。なるほどやはりTVよりはるかに面白い。ひとつひとつの作品の細かなニュアンス、個性的な部分がTVでは紋切り型、ワンパターンになっているような気がする。何度か見ると、同じような流れになっているように感じるのだけれど、著作は少しもそんなことを感じさせない。


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