つむじ風

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秋田殺人事件

2017年07月06日 16時28分22秒 | Review

―浅見光彦シリーズ84―
 内田康夫/光文社文庫

 2004年12月20日初版、2008年11月10日第2刷。ときどき、社会(政治、政治家、公務官僚、警察組織、暴力団など等)に対する怒りが爆発する。浅見の口を借りて、その怒りをぶちまける訳だが、これは著者の本音だろう。だからと言って著者が「社会派」とまでは思わない。「社会派」でなくても「怒り」を覚える出来事は多々あるのが現実で、特別なことではないように思う。

 秋住事件:秋田県木造住宅(株)昭和57年(1982)10月6日に設立。平成10年(1998)2月26日に破産決定がなされるまでの間の経緯実録は今もNet上に残る。その後の損害賠償請求訴訟の被告席に座るのは秋田県、 秋田銀行、 北都銀行、そして秋田県木造住宅(株)の取締役11名および監査役4名である。

 こんな現実の事件を背景にして、地方都市の人間関係、郷土愛と同時に既得権益に群がる人間の弱さ、組織刷新の困難さが浮き彫りになる。刑事局長といえども簡単には手が出せない。警察も役所も県議もグルのようなものだから。しかし、副知事として乗り込んだ望月世津子はカッコ良かったな。このイメージ何処かで見たような、 、 、 。


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