宇宙の歩き方

The Astrogators' Guide to the Charted Space.

宙域散歩(番外編2) フローリア人とフローリア連盟

2012-06-11 | Traveller
 フローリア人(Floriani)は、フローリア星系(ユグドラシル星域/トロージャン・リーチ宙域)およびその周辺星系に居住している人類系群小種族です。見た目は人類的で、考古学的にも地球に起源を持つと思われるフローリア人は、しかしながら、遺伝子学的には人類どころかヒト科ですらありません。
 彼らは、太古種族によってフローリアに移植され、遺伝子改造を受けた人類の末裔です。その遺伝子構造は、いくつかの遺伝子配列こそ他の人類と同じですが、大部分は全く異なります。
 そして、フローリア人は2つの「種族」に分かれています。バーナイ(Barnai)フェスカル(Feskals)と呼ばれるこの分類は、社会的立場を表す以前に、遺伝子レベルで全く違う存在であり、両者間で(他の人類も含めて)子供を残すことはできません。ですが、一見「主人と奴隷」のように見える両者の関係は、お互いを必要としあう共生関係にあり、他種族から奇妙に思われるほどに、彼らはその関係に満足しあっているのです。


◆フローリア人の歴史
 生物学者や歴史学者は、フローリア星系で約30万年前まで太古種族が活動を行っていたと考えています。研究によれば、太古種族は地球から持ち込んだ人類に遺伝子改造を施し、バーナイとフェスカルを作り上げました。
 両方のフローリア種は、おそらく太古種族の「助手」となるよう設計されており、バーナイには知的労働に向いた高度な知性が与えられる一方で、主を凌駕しないように創造的な考えは苦手なようにされ、肉体労働に最適化されたフェスカルは、理想的な労働者として性格は卑屈なほど従順にされたのだと思われます。
 最終戦争によって太古種族ががフローリアを去った後、残された原始フローリア人は何とか状況に適応しました。太古種族に代わってバーナイがフェスカルの「主人」となり、太古種族が作った機械を動かして生活を営みました。やがて機械が動かなくなると、彼らはゼロから文明を再建しました。今わかっているフローリア最古の文明は、約5万年前の農耕文明です。
 新たな指導者となったバーナイは新しい物事を考え出す能力が欠けさせられていた上に、フローリア星系が周囲から隔離された環境にもあったので(フローリアに最も近い星でも3パーセク離れています)、フローリア文明はまるで氷河の歩みのように非常にゆっくりと進歩していきました。新技術や新しい文化様式が取り入れられるまで、時には数千年を要しました。フローリアで最初の宇宙探査機がやっと投入されたのは、暗黒時代中期の-1000年頃です。
 そのような状況は、-170年に突如終わりました。この年、ミスジャンプを起こしたアスラン偵察艦が惑星フローリアの軌道に入って来ました。難破船を調査したフローリア人は、そこで死んだ「異星人の」乗組員と未知の機械を見て、衝撃を受けました。船は軌道上で分解され、あらゆる機構は精密に調べられました。
 バーナイは創造性には乏しいですが、技術を模倣したり新たな改善を加える能力には非常に長けています。動作原理がわからなくても、彼らは技術を自分のものとすることができるのです。この時でも、ジャンプドライブを解析したフローリア人は、わずか10年後には自分たちで建造した恒星間宇宙船で星々への探検に出かけています。
 フローリア人はゆっくりと、そして秩序だって、近隣の世界を調べていきました。新しい星に到達すると、彼らはまずそこを完全に調べてから、次の星の探検へと向かいました。しかし彼らの保守性も手伝って、一つの前哨基地の建設にも数十年を要しました。
 「生きている」異星人との最初の遭遇は、帝国暦50年頃にトロサックス星系(メノリアル星域/トロージャン・リーチ宙域)においてでした。トロサックスの住民は、第一帝国崩壊後のヴィラニ人難民を起源としていました(※ただしトロサックスという名前は明らかにソロマニ系言語なので、現地では使われていない、帝国偵察局がその星に付けた名前かもしれません)。バーナイは現地人のヴィラニ語を素早く学び、資源交換などの交流が始まりました。当時のフローリア人は未知のアスランの存在に脅威を感じていたので、同じ人類と知り合えたことに感謝しました。
 150年頃、フローリア人は帝国とも接触しました。当初は情報交換のみが行われただけでしたが、185年には正式な外交折衝が始まりました。またゾダーン人も200年頃には当時のフローリア人領域の端に到達し、フローリア人と接触しています。
 これらの事態は、あまりに変化の乏しかったフローリア社会に変革を迫りました。一旦国境を閉鎖したフローリア人は、その間に恒星間情勢を学び、自分たちを守るために恒星間国家としての基盤が必要であると認識しました。
 こうして506年、フローリアと近隣の親しい星系は「フローリア連盟(Florian League)」を結成しました。連盟は帝国、ゾダーン、ソードワールズ、ダリアンなどの勢力と用心深く接触し、自分たちの母星の位置を秘密にしながら、新しいテクノロジーを学びました。
 第一次辺境戦争の勃発で交流は589年に中断され、連盟は孤立主義に戻りました。その後連盟は、周辺のソロマニ人入植地などを(平和的に、特には武力で)取り込みながらゆっくりと拡大を続け、700年頃にはおよそ2星域にまたがる現在の領土に達しました。その頃、首都フローリアから連盟の端まで、中央政府が直接干渉するのに時間が大きくかかっていましたが、フローリア人は組織の新しい形を探すよりも、単に拡大を停止しました。
 近年、フローリア人は自分たちが孤立し続けることができないという事実に対処し始めました。アスランからの増大する圧力は国境付近で紛争を起こしていますし、連盟の世界各地には様々な外国の貿易商人や、太古種族の遺跡目当ての観光客がやって来ています。
 それでもフローリア人は、今もなお非常に保守的です。

(※なお、シンダル帝国を専門とする歴史学者の研究によれば、シンダル帝国はスピンワード方面の「子供のような」種族と交易を行っていたようです。実際、帝国企業のFTC(Florian Trade Company)社は創立当初(171年~200年頃)、この説を元に中期シンダル様式を再現した貨物船とシンダル式の貿易儀礼を用いて、一時的ですがフローリア交易で莫大な利益を得ています。ということは、フローリア人のファースト・コンタクトの時期は大幅に早まるのですが、なぜこの接触が歴史の中に消えてしまったのかは謎です)


◆フローリア人の身体的特徴
 フローリア社会におけるバーナイとフェスカルは、お互いを切り離しては生きていけない一対の共生関係にあります。例えるなら、バーナイは「頭」で、フェスカルは「体」といったところです。
 両者は遺伝子レベルで全く異なる生命体ですが、共通点もあります、指は4本で、褐色の肌を持ち、眼窩は深くくぼみ、赤か青色の瞳をしています。また、他の人類に多く見られる「盲腸」や「親知らず」がありません。さらに彼らは、この30万年の間全く変化していないことが研究で明らかになっています。どうやら太古種族は、彼らの遺伝子に突然変異を起こさせないような細工を施したようです。
 フローリア人は、母星の1日32時間という自転周期と寒冷な気候によく適応しています。ただし彼らは1日の6割を睡眠に充てる上に、日中でさえ頻繁に居眠りをし、一旦眠った彼らを起こすのは困難です。また、フローリア人は気温約30度を越える環境には逆に耐えられず、そのような環境下では脱水症状を起こしてしまいます。
 さらにフローリア人には、味覚と嗅覚の鋭敏な感覚があります。彼らは料理を高級な芸術と捉えていますし、どんな場所でも清潔さを非常に気にします。また時として知人を匂いによって特定することもできます。
 フローリア人はあまり感情を表に出しません(太古種族は従者には感情は不必要だと考えたのでしょう)。極限の状況まで追い込まれて、ようやく怒りを見せるぐらいです。

バーナイの特徴
 平均的なバーナイは、身長150~160cm、体重55kgほどです。彼らは貧弱と言えるほどに痩せていて、細い手足と長い指を持ちます。加えて彼らは他の人類よりもやや大きな頭蓋を持ち、それらが彼らをやや子供っぽく見せています。またバーナイは黒や茶色の髪や体毛を伸ばしています。
 彼らの痩せた体型と大きな頭は、生物学的にバーナイ女性の妊娠出産を難しくしています。特に多子出産は非常に危険です。

フェスカルの特徴
 対照的にフェスカルの体格は他の種族よりも抜きん出ています。平均的フェスカルは身長2m、体重135kgにもなります。全てのフェスカルはかなり筋肉質で、とても高い持久力を示します。
 バーナイとは逆に、フェスカルは髪や体毛を決して伸ばしません。その代わりに、彼らは見かけと違って体内に厚い脂肪の層を持ち、体型を丸くしています。この脂肪層は彼らが寒冷気候に耐えることを助けますが、バーナイよりも暑さにさらに影響されやすくもします。
 体格に恵まれているフェスカル女性は簡単に子供を産めますし、多子出産は普通に見られます。よって人口比率は、バーナイ1人に対してフェスカルが5人ほどになります。
 フェスカルの体は、肉体労働のために最適化されています。彼らの筋肉はよく発達している上に、背骨もより重くなっています。また、バーナイや他の人類と比べて皮膚の神経の密度が低いため、フェスカルは痛みをあまり感じません。


◆フローリア人の精神構造
 フローリア人はよく「非創造的な種族」と評されることがあります。間違ってはいないとはいえ、それほど彼らは単純ではありません。
 バーナイは知的で、注目に値する推理能力を備えています。彼らは高いレベルの記憶力を持ち、数学や言語学の才能もあります。それにもかかわらず、バーナイは非常に保守的です(彼らに比べれば、保守的で有名なヴィラニ人ですら急進過激派です)。彼らは創造的な発想や、思考の飛躍がとても苦手です。彼らは変化や革新を悪とは考えていませんが、そういった方向の考えになかなか至りません。
 フェスカルには物凄い身体能力がある一方、彼らは鈍くて、不注意で、抽象的思考がとても苦手です。少数の者しか読み書きはできず、ましてや日常生活や自分の仕事に関係のないことは学ぼうともしません。また彼らは非常に素直で従順でもあります。バーナイがフェスカルに、仮に素手で鉱山を掘るように命令したら、フェスカルの労働者は決して疑わずに応じるでしょう。そして、道具を使うことさえ考えません。
 これらのハンディキャップにより、フローリア人は革新から遠ざかっていますが、特にバーナイには、テクノロジーやアイデアを模倣したり、新たな改善を加える素晴らしい能力があります。
 バーナイの技術者は機械を分解し、機能とメカニズムを観察から推論します。大部分の技術者はある物品がどうやって動くのかを知らず、基本的な科学原理を学ぶことにも関心がありません(そのためフローリアの研究機関にいるのは非フローリア人です)。しかし彼らは、調べ上げたその機械の複製品を、驚くほど早く生産することができます。
 その結果、フローリア社会は保守的であっても決して停滞はしていません。他者のテクノロジーをコピーする機会さえあれば、かつて難破船が漂着しただけでTL8からTL12に駆け上がったように、彼らは物凄い速度で発展することができるのです。
 ただし彼らの技術はあくまで模倣なので、そのスタイルはごちゃ混ぜです。フローリア人は、アスラン型のジャンプドライブを積んだソロマニ様式の宇宙船に乗り、ゾダーン風のプラズマライフルで戦うのです。


◆フローリア人の宗教観
 バーナイは、フェスカルとの1対5の人口比を信仰にも適用しています。教えによると、バーナイには1人につき5人の守護霊がついていて、それらの頂点に宇宙と同等視される全能の神がいます。
 バーナイは魂が死後に、より高位の姿に生まれ変わると信じています。特に賞賛に値する人生を送ったバーナイは、バーナイとして生まれ変わらずに守護霊の段階に進めます。そこから彼は知恵と安らぎのより大いなる極みに昇っていくのです。
 信仰の掟に従って人生を送り、霊界に昇天できるよう努力することは、各々のバーナイの義務とされています。バーナイの信者は、瞑想して、ヨガのような儀式を行うことに時間を費やします。
 フェスカルは、宗教には直接関わりません。一般的な見解では、フェスカルの「奴隷状態」は、魂の進歩における必要な段階であるということです。また、知性の兆候を示したフェスカルは、バーナイへと生まれ変わる段階に進む準備ができていると考えられています。
 異星種族と接触した時、フローリア人の宗教観は大きな修正が必要となりました。多くの議論と瞑想の後、他の人類は「フローリア人に生まれ変わる段階にまだ到達していない魂」であると決められました。さらに非人類の異星人は、動物よりも格が下で、死後に魂は消滅する運命にあるとされています。


◆フローリア連盟
 フローリア連盟は、トロージャン・リーチ宙域で最も安定していて安全な政府です。その小さな版図にもかかわらず、フローリア連盟は多くの異文化を取り込んでいます。フローリア人以外にも、多数の非フローリア系人類や、中には連盟市民となったアスランやヴァルグルさえいます。今や連盟内のフローリア人は全人口の4割程度に過ぎません。
 連盟の社会構造は、これらの多様な集団の全てが彼ら自身の習慣で生活することを許容しています。

バーナイの社会
 バーナイは大家族で生活しています。そこでは、数人の大人が責任と性的関係を共有するために同棲しています。バーナイの間には結婚の概念がなく、法律上は個人同士が単純な相互同意によって家族に加わるとしています。
 バーナイは、(苦労して産んだ、貴重な)自分たちの子供を大切に育てます。家族の子供たちは皆、家族の大人たちの協力によって成長します。教育を受けたバーナイが20歳で成人すると、数年の間何らかの公共奉仕を果たすことになっていて、兵役や、連盟を支える官僚機構での仕事に就きます。その後は好きなように民間で仕事に就くことができますし、自分自身で事業を起こすこともできます。
 バーナイは一つの職業に生涯勤めようとする傾向があり、職業を変えようとすると、ひねくれ者であると思われます。

フェスカルの社会
 子供たちと深く結びついたバーナイの家族と異なり、フェスカルは早い年齢で職業訓練のために子供を手放します。稀なケースで、フェスカルの夫婦が子供を手元で大切に育てようとしますが、これは精神病の一種であるとみなされます。
 フェスカルはバーナイによって所有されるわけではありません。しかし、あらゆるフェスカルは、彼に命令を与えて彼の行動に対して責任を持つバーナイの「主人」に割り当てられます。
 フェスカルは、フローリア連盟内でのほぼ全ての肉体労働をこなします。他国ではロボット化されているような場所でも、(高放射線環境のような場所を除いて)ここではフェスカルが働いています。彼らは特定の仕事のために子供の頃からずっと訓練され、仕事を決して変えません。
 フェスカルは、装備の修理や大型兵器の運用のために、技術を学ぶことがあります。そのような技術力を持つフェスカルは、フェスカル社会の上流階級であると見られます。
 フェスカルは、政治的権利をほとんど持ちませんが(そもそも理解もできませんが)、彼らはバーナイの「主人」から食事付きの部屋と適度な賃金を与えられています。休みの時は、彼らは様々な娯楽を楽しんでいます。
 奉仕するには歳を取り過ぎたフェスカルは国営の施設に引退し、そこで静かに余生を送ります。また重い病気にかかるか、致命傷を負ったフェスカルは、安楽死させられる場合があります。

政府機構
 政治哲学は、フローリア人が外世界の模倣をしなかった領域です。フローリア連盟の現在の政府は(産業化前の都市国家時代からほとんど不変の)議会制民主主義を採用しています。
 連盟内ではそれぞれの世界が、テニー(Tenee)と呼ばれる地方議会を持ち、色々な委員会が議会の立法過程を監視しています。1期が約4年のテニーの議席は、抽選で無作為に市民の中から選ばれます。法律によって議員を2期務めることは禁止されているので、一度議員になるとその者の名前はくじの名簿から削除されます。さらに、それぞれのテニーは、フローリア連盟全体の議会であるコンリー(Conlee)のメンバーを選出します。こうして彼らは政治が特定の団体などに左右されることを防いでいるのです。
 連盟内では、全ての加盟世界は中央議会の打ち出した方針に従います。法律は地元の状況によって変化はしますが、総じて軽いものです。連盟市民である全ての知的種族には平等の権利があり、他者を奴隷として扱うことは連盟内では違法です。
 一方でフェスカルは正式な市民ではありません。フェスカルはバーナイの「主人」と共にあるからです。しかしこれは彼らにとっては奴隷制ではなく、お互いの権利を尊重しあったあくまで「平等な関係」であると考えられています。

 現在の連盟内では、帝国のXボート制度に似た「フローリア・メールサービス」というシステムが運用され、ジャンプ-4の郵便船(もちろん帝国のXボートのコピーです)が郵便や小包や情報を各星系とやり取りしています。

 外交の唯一の目的は連盟を守ることです。フローリア連盟は帝国や、ビヨンド宙域のいくつかの勢力と通商・外交関係があります。また、彼らはアスランとも時折外交会談を行っています。ちなみに、外交や外国との貿易の際には、バーナイは(異星人どころかフェスカルにすら難解な)フローリア語ではなく、主に(トロサックス訛りの)ヴィラニ語を使用します(銀河公用語(Galanglic)や主要なアスラン語を話せる者もいます)。

 フローリア連盟内の通商取引は帝国で見られるよりも少ない量です。これは、アスランの攻撃に備えてなるべく各世界が自給自足するよう運営されているからです。よって、外国とのも含めて大部分の恒星間交易では贅沢品が扱われます。
 連盟の通貨はトレンティル(Tlientir)です。トレンティルには帝国クレジットと同じ購買力があります。連盟に加盟するには、このトレンティルの受諾と、全ての貿易障壁の解放が必須とされています。
 連盟の税関パトロールは、危険なテクノロジーの物品などを捜査します。そのような物品は差し押さえられ、まずは詳細に研究されます。
 フローリア企業は連盟の外ではあまり活動を行いませんが、数少ない例外としてグリ・フォン・ウリ・カ(Gli! Fong! Uric! Ka)という商船会社が周辺宙域で貿易商品を探しています。彼らは過去には抗老化薬、ヴァルグル美術品、ライブラリデータ、織物、コインといった物を仕入れています。目先の利く商人は、彼らの船を尾行してフローリア人が今何を求めているか予測しています。

軍組織
 フローリア連盟軍であるアノス(A'noss)は、外敵、特にアスラン氏族に対する連盟の防衛の要です。軍は地上軍と宇宙軍から成ります。彼らは何百年もの間アスランと戦い続け、たいてい勝利しています。アスランは偉大で勇敢な敵手である彼らに、大きな敬意を払っています。ただしこの過大な評価は、フェスカルが命令さえあれば負傷や死を恐れないからであり、連盟市民もフェスカル兵を「消耗品」とみなして死線に送っているからでもあります。またフローリア人はアスランの戦術を研究し尽くしていて、彼らを手玉に取っています。
 宇宙艦隊にはフローリア人を優先して職員を配置しています。知的なバーナイが士官や上級技術者として勤め、フェスカルは熟練した乗組員となるべく特訓を受けます。海軍の中には他の種族の者はほとんどいませんが、いくつかの艦船には連盟内のアスラン乗組員を乗せています。
 地上軍では、フェスカルは優れた兵士として用いられ、戦いを楽しんでいます。彼らには下士官や尉官への道が用意されています。フローリア人ではない人類やバーナイは、将校として司令部に勤めています。初期の連盟ではバーナイが命令系統の上部を占めていましたが、結局、彼らは他の人類がより闘争本能があることを認めました。その結果、今では連盟地上軍の最高幹部でさえ、多くの非フローリア人が含まれています。


◆ゲーム内におけるフローリア人
 バーナイのキャラクターは、筋力と耐久力に-2、知力と教育度に+2されます。逆にフェスカルのキャラクターには、筋力と耐久力に+2、知力と教育度に-2されます。社会身分度は、バーナイは1D+6、フェスカルは1Dで決定されます。
 経歴部門は、バーナイなら陸軍、海軍、偵察局、商人、エージェント、学者、市民の中から、フェスカルなら陸軍、海軍、商人、市民から選びます。また、バーナイは各期ごとにサイコロを振り、12が出た場合はその期だけは(議員に選ばれたので)貴族の経歴部門に進みます。また、議員になっている間の社会身分度は一時的にD(13)となります。
 加えて、バーナイには1+社会身分度DM人のフェスカル従者が付いています。
(※これらはマングース版のルールに合わせてあります。また、フェスカルは(マングース版コアルールにはない)宇宙鉱夫にもなれると思います)


【参考文献】
・GURPS Traveller Humaniti (Steve Jackson Games)
・Traveller Alien Module 1: Aslan (Mongoose Publishing)
・Third Imperium Fanzine #8
ジャンル:
その他
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2 Comments

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楽しいです (舞方雅人)
2012-06-18 10:21:44
いつもすごく楽しく拝見させていただいております。
今回のフローリア同盟もすごく興味深く拝見しました。
いつもいろいろと大変とは思いますが、これからも楽しみにしております。
応援しております。
毎度どうもです (町田真琴)
2012-06-18 21:39:12
 今回は結構文章削ったつもりだったんですが、それでも約1万字行ってしまって、ちょっと説明がくどすぎるかなーと冷や冷やしながらアップしました(汗)。
 本当はダリアン人とかを解説した方が皆の役に立てそうなのですが、メジャー人類はそれだけ資料の量も半端じゃないので…(大汗)。
 そういえば、ダリアン人の見かけがエルフっぽいのは有名ですが、今回のバーナイは小柄で体毛伸ばしっぱなしで器用、というのはドワーフっぽいですね(笑)。フェスカルはジャイアントと言うよりはお相撲さんですが(爆)。

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