こんにちは…二日酔いでちょっと気持ち悪いセロ猫です。沖縄の暑さと夏っぽさが頭痛に拍車をかける…
昨日は定期演奏会がありました。自分がのったのは《フィンランディア》と《悲愴》でした。
今回、学生指揮者が棒を振る《フィンランディア》
すごく緊張していたようですね。
この学指揮くんについて、何代か前の学指揮は「あいつの指揮は『巨匠のテンポ』だ」と評していました。
本番も相変わらず巨匠のテンポ。「金管の皆さんがんばってねー」と思いつつ見てました。
そして《悲愴》
自分はいきなりやってしまいました。とある目立つ箇所で、
１小節早く飛び出しました
反省…チェロの皆さんごめんね。
その他、細かいミスがちょこちょこありました。本番になると思いもよらないミスが増えますね。
隣のチェロ２年生も緊張していたのか、何度か弓順があわず、セロ猫の腕に
ぶすっ、ぶすっと弓を刺してくることがありました。気が散るんだよ
。
でも、仕方ない。そういう事もあります。
うーん。本番に限っていろいろ起こる。
みんな、色々やらかしたようですが、まあ、学生アマオケの醍醐味と言うかなんと言うか…
ところで、みなさんが演奏していて一番怖いのは何ですか？ソロが落ちるのは焦りますが、それ以上に怖いのは、曲が止まってしまうこと
。
《悲愴》一楽章。危ういイベントが発生。
オケが指揮者をおいて走りまくりました
。もう止まらない
。止めれない
。
弾いてる自分も焦ったが、指揮者の先生の内心を思うと…指揮者って大変なんですね。
でも、悪いことが起こるばかりではないですよ。
二楽章冒頭。チェロの見せ場です。
いつものように、ハードな一楽章が終わったばかりで、
石のような表情をしているチェロに向かって、これまたいつものように先生が、
「顔、顔」
と小声で言ってきました。
…本番中です。
事前に何度も言われていましたが、やっぱり表情が硬かったようですね。
顔を治し…直して弾き始めた二楽章。
集中力がいつもより増していたのか、つぶさに音が聞こえ、自分の音をより良く、周りとシンクロして出すことができたと思います。
演奏会後に、聴きにきてくれた友達に感想を聞いたら、なかなかいい評判だったので満足しています。
三楽章。今度は先生のテンポが速い速い。「指が追いつかないよー」と思いつつ、同じフレーズを繰り返す部分に到達すると…
スピードアーーーーッッッップ
ちょっと…さっきの仕返しですか、先生？
三楽章終了後には、やはりと言うか、
拍手。普通、楽章間に拍手はしないのですが、まあ、《悲愴》のように三楽章を派手に終わり、四楽章を静かに終わる曲だと仕方ない気もします。
そして、四楽章。
冒頭から張り詰めた緊張感の中、美しい旋律が流れます。
まさに《悲愴》！すばらしい。…ヴァイオリンがフライングしたけど素晴らしい。細かい音符が
グリッサンドみたいな時もあるけどスバラシイ。
そして、締めはチェロ。迫力満点。緊張感ばっちり。凪いだ湖面のごとき静寂。
余韻に浸る観客は拍手も忘れるほ…
「ブラボー!!」
こら！一年生！空気を読め！
曲終了後にブラボーと叫ぶように指導されていた一年生達（笑）通称ブラボー隊。やってくれました
先生が怖かったんだよね。先輩が怖かったんだよね。
まあこれもいい思い出かなと。
飲み会の後、店の外で号泣していたブラボーの男の子。可愛らしいものです。
今後、彼らが舞台に立つ頃には「あの時のブラボーは…」と笑って話せる様になっている事でしょう。
今回で、団員としては最後の定期演奏会になります。
去り行く者としては、後輩に「生涯忘れぬ、素晴らしい音楽ライフを…」と思わずにはいれません。
。水曜日は中だるみ気味のセロ猫です。
！
