| 福田誠一郎(ふくだせいいちろう) | 大学に落ちているごみに嫌気が差し、退学しようとするが思い直し、仲間と共にごみ拾いから環境問題を考えるサークルHEPを立ち上げる。 | | | |
こんにちは皆さん。
さて前回までで、自分が愛・地球博に関わってきた経緯をご説明した形となりました。今回は、愛・地球博期間中の3月の出来事についてふりかえりをしてみたいと思います。
地球☆スカベンジ大計画!としてスタートし、ほぼ毎日のように打ち合わせや作業に追われていた2~3月。週末には伝説の合宿と自分たちが呼んでいる、「徹夜での泊り込み打ち合わせ」を行ってきました。今思えば、大学生たちは休みという時間をうまく使っていたのだと思われます。
そして、万博の会場へ行き現地を下見してきたり、記者会見を行ったり、ラジオに出演したり、普段経験することはできないことを学生という力とノリですごさせていただきました。この期間、社会人の皆さんはかなり大変だったと思います。ありがとうございました。
また、表向きは数名の若者たちが手探りで一つの形をつくろうとしていたわけです。もちろん裏には、多くの立派な大人の方たちのサポートがありました。その時は、9月までや未来のイメージをする余裕はなかったといえます。
なぜかというと、3月25日のオープニングの次の日、3月26日に愛・地球博の会場で「スカベンジフォーラム」なる企画を展開するということだったからだと思います。万博会場の対話劇場を1時間30分使わせていただくという大規模なものであり、エンディングに行うくらいのものだったと今は思います。
海外からのゲストも招聘され、地球☆スカベンジ大計画!に関わってきたメンバーは増え、盛り上がりは最高潮!目先のことで一杯一杯でした。この段階で半年先のイメージをするという作業を私はまだ行ったことはありませんでした。いつもは、その時々にやるべきことが現れて、そのことに常にトライし、道を見つけていくスタンスだったからです。
さらに、3月27日には愛・地球博が行われる名古屋市へ感謝の気持ちをこめて名古屋の知人たちとスカベンジを行うという企画も平行していたということもあります。そのために、事前準備をすることがギリギリまで終わらなかったのです。
紙媒体の印刷物の変わりに、ゴミ拾いで使用するゴミ袋に宣伝を盛り込んだ、「フライヤーゴミ袋」の完成もギリギリでした。
また、名古屋市内のスカベンジの許可などは電話では行ってきましたが、正式に現地に伺い許可申請やスカベンジしたごみの処理をおこなったのは3月23日入りしてからでした。その時に事前に連絡をしておいた、地元で活動している団体の方とお会いして仲良くなったりもしました。
今でもその活動家とは友人です。そして事前申請や記者会見から興味を持ってくださった、NHK名古屋の方たちとは、ずいぶん長い付き合いになることになります。このギリギリと出会いを堪能しつつも、一つのスタートをきったという事実が3月には残りました。
そして、とても多くの方たちが関わってくださいました。これほど楽しかったことはないですね。色々と、アクシデントがありましたが、これから始まる物語の最高のスタートは切れたわけです。自分自身が未熟だったこともあり、その最高のスタートからそれに見合った形で結果を出すことはできてないかもしれませんが、まだまだこれからです。勉強させていただいております。
出会えたみなさん、この文章を読んでくださっている皆さん、ありがとうございます。
オープニングを終え、ふりかえりをした結果、1つの報告書ができあがりました。
その中のページからメッセージを引っ張ってきました。
地球☆スカベンジ大計画!Earth Scavenge Project
陽気に楽しく、地球への感謝の気持ちを表現しよう。“スカベンジ”をきっかけとしたネットワークを構築し、若者のライフスタイルが浮かび上がるような情報をやりとりしていきませんか?未来はみんなの手の中。さぁ皆さん、やりまスカ!
京都議定書の発効、そして「自然の叡智」「環境の共生」を謳う愛知万博の開催、2005年は環境の年。そんな中、愛知万博の市民プロジェクトをきっかけに、環境改善活動をそれぞれ実践してきた若者が集まり、チームを結成。それがこの「地球☆スカベンジ大計画!」です。
“スカベンジ”
にはごみ拾いや活性酸素を消去除去する働きという意味があります。
皆さん「自分一人がごみ拾いとか、何かやったって環境なんて何も変わらないよ」と思ったことはありませんか?でも、“自分”という文字を見つめてみてください。”自然の一部分”の略に見えてきませんか?私たちは一人ひとりが、自然の一部分だと思っています。この想いを胸に”スカベンジ”という言葉が持つ意味を様々な事柄に当てはめ、環境問題に挑戦していきます。
まずは、誰でも参加できるごみ拾いイベントを行います。こうしたイベントやインターネットを通じて、環境に配慮した情報やメッセージを発表していきます。そして、若者の新しいライフスタイルが浮かび上がるような情報のやりとりをしていきましょう!
これに伴い、ステキなサイトも出来てきました。
http://www.scavenger.jpです。ものすごい努力をしてがんばったメンバーたちに拍手です。見てくださってきた方たちに感謝です。これから見てくださる方たちに、ありがとうございます!
オープニングのスカベンジフォーラムには多くの方々にお世話になりました。この場を借りてお礼申し上げます。そして、これからもよろしくお願いいたします。
福田誠一郎