しましましっぽ

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「7人目の子」  エーリク・ヴァレア  

2017年06月18日 | 読書
「7人目の子」  エーリク・ヴァレア   ハヤカワ・ミステリ文庫    上・下巻
 DET SYVENDE BARN     長谷川圭・訳

デンマークで最も権威のある児童養護施設「コングスロン」。スコボーの海岸通りにある。
2008年5月5日。
国務省参謀管理局長のオアラ・ピル・ベルントセンに1通の手紙が届く。
中には1組のベビーソックスと、1961年の雑誌の2ページをコピーした紙と、1枚の養子縁組申請書だった。
コピーには古い屋敷と、7人のこどもたち。
養子縁組申請書には1つの名前が書かれていた。ヨーン・ビエルグストランと。
オアラは、古い屋敷が当時コングスロン養護院と呼ばれた所で、写真の中の1人が自分である事が直ぐに分かる。
しかし、ヨーン・ビエルグストランには心当たりはなかった。
そして、同じ手紙が他に人たちにも届いていた。
その中の一人に記者のクヌーズ・トーシンがいた。
クヌーズは、コングスロンの養子縁組が権力者のスキャンダルをもみ消す役割の担っていたのではないかと推測する。







同じ時にコングスロン養護施設にいた5人の男の子と2人に女の子。
青い象が描かれた〈ゾウのへや〉にいた7人。
その中の誰が「ヨーン・ビエルグストラン」なのか。
それぞれの子どもの頃と養父母の話があり探って行く。
誰もが人に死に関わってきているエピソード。
語られる時期も行ったり来たりで、どれが誰も物語だったのか、なかなか把握出来ない。
ページを振り返り、確かめて読み進むのに時間が掛かる。
始めに女性の死体が発見された所から始まり、謎が提示されてその後どうなるのかと思ったが。
なかなか物語は進んで行かない。
謎は他にもたくさんあるようで、その後も、殺人か事故かという形で人が死んで行く。
重苦しい雰囲気と、不可思議なこと。

最後まで読んで、語り手のマリーがこの物語を支配しているのだと分かり、やっと納得が行く。
読み手も惑わされていたのだ。
最後まではっきりと書かれていないものもあるので、すっきりとはいかないが。
全体が見えて、何だか凄い物語だったのだと思う。

それにしても、エヴァは一目見てマリーの存在を認識したのに。
マリーには全くそんな事がなかったのは不思議。
その時にエヴァが発した言葉に、マリーには何も思わなかのだろうか。


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