イタリアンでも食べルッカ

おいしい物と個性豊かな料理人達に囲まれた料理学校での日常記

若鮎

2012-06-02 15:32:26 | 雑詠
うちは和菓子屋でも何でもないのに、なぜか「若鮎」用の焼きごてがあります。
冬に遊びに来た友人に見せたら大受けし「体験してみたい」とリクエストされたので
前日にぎゅうひ、当日皮を焼いて成形まですませて、いよいよ画龍点睛の一瞬。
同じようにやっているつもりでも、ちょっと角度が違ったり位置がずれると
クジラみたいになったり、こいのぼりみたいになったり、千差万別。
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ルッカの知名度はやはり低かった……

2012-05-25 22:45:22 | 雑詠
アメリカCNN系列の観光情報サイトが発表した
「世界の美しい町ベストテン」にルッカが入ったと友人が
ご注進してくれたのですが(下記http参照)
「美しい」だけじゃなくて「知名度が高くない」のが審査のポイントらしく
やっぱり知られてないのか……とあらためて納得してしまった。

http://www.excite.co.jp/News/chn_soc/20120521/Recordchina_20120521026.html

在住日本人は10人かそこららしいし、
日本語の観光パンフレットもないし(昨秋ささやかなのをやっと作りました!)、
観光客が迷子になって観光案内所に飛び込んだ時には
職員が「日本人がいるならあそこだ」とわが校に電話してきたくらいだし
(ちなみに全然関係ない一般ツーリストの方でした)
フィレンツェやピサやシエナやサンジミニャーノやアレッツォや、
要するにほとんどのトスカーナの町の名声に隠れてますが
治安はいいし、食べ物はおいしいし(なにせわが校がある!?!)
まんざら捨てたトコじゃないので、皆さまもぜひどうぞ。






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熊楠生誕日記念・庭のチェンニーナ化計画

2012-05-18 15:42:16 | 雑詠
ルッカのことを書かないで、トルコのことばかり書いているので
お察しのように、8月まで日本帰省中です。
日課のひとつが、庭の手入れ。
暖かくなり、我が家で一番元気がいいのは、雑草。
きりがないので抜くのは1日200本までと決めているが、相手は無限。

お寺では掃除も修行の一環というけど、納得。
「草むしりに比べれば、単語の暗記なんか簡単だ!」との心境に容易に達する。
イタリア語だって常用単語は2500語くらいでしょ(活用はあるけど)?
いつかは終わる。今ラジオの英語とフランス語とドイツ語とスペイン語とイタリア語と
あとトルコ語テープを同時に聴いているので総計何語になるのかよくわからないが、
しょせん有限だ!はい頑張りましょう〜

抜かれる草あればまかれる種あり。
ダメもとでまいたネペタ(カラミンサ)と野生のフェンネルのタネが
元気に育ってます。
コンポストも買ったし、もうじきチェーンソーで木も少し切るし、
環境が整ったらじか植えの予定です。
ネペタと野生のフェンネルが茂る家なんて
他人が見たらあばら家にしか見えないでしょうが
懐かしのシエナ時代の学舎だった「チェンニーナ」を象徴する?
ハーブなのでよいのです。
あとはニオイスミレとオリーブとレモンだな……





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イスタンブールの不安点・3 男たち 1

2012-05-06 00:09:37 | イスタンブール
写真は、ある日の昼食。
メゼという、スペインのタパスに相当する、前菜の盛り合わせと
ヨーグルトドリンク「アイラン」、トルコパン。

みんなすでにできあがっていて、セルフサービスの食堂みたいに
「コレとコレ」と指させば盛り合わせてくれるので、早くて楽だわと
飛び込んだはいいが、開店最初の客だったので
サービススタッフの男性3人の格好のひまつぶしにされてしまった。

と言っても、一番若い1人は英語ができないので、聞き役である。
残りの2人が彼を指さして
「お前は独身か?だったらこいつも独身だ。こいつと結婚しろ」

命令口調で言われる筋合いはないぞ〜。
ま、でも、ケンカするのもエネルギーの無駄だし。
「え〜、でも、この人、私には若すぎます」(せいぜい30歳と見た)

「こいつはオールドウーマンが好きだから大丈夫だ」

……英語がヘタなだけで、悪気はない(?)のだとはわかりますけどサァ、
老女は勘弁してよ。

「じゃあ今度うちの祖母を紹介するよ」(実は2人とも鬼籍に入ってますが)

何の因果でイスタンブールまで来て漫才のような会話をせにゃならんのだ?

そうこうするうちに客が入り出したので食事に集中できたが
こっちが現地語ができれば、こんな展開にはならないよなあ、としみじみ思う。
イタリアでも多少似たような傾向はあるし(ここまでひどくないけど)。

次回までにトルコ語の勉強を再開しよう!

というわけで、最近、ひまさえあれば大昔にダビングしてもらった
トルコ語の会話テープを聞いてます。逆境が(大げさな)人を作るのだぞ。
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イスタンブールの不安点2・治安

2012-04-23 00:37:22 | イスタンブール
イスタンブールの宿はヨーロッパ側の新市街。
トプカプ宮殿やブルー・モスク、バザールなど名所旧跡はおおむね旧市街にあるが、「道が入り組んでいて個人客にはわかりにくい」。ならば方向音痴にかけては右に出るもののない私が宿を取るのは自殺行為と言わずして何と言おう。

空港からのアクセスもリムジンバスで乗り換えなし、天気晴朗にして英語も通じ、「町の中心」タクシン広場にスムーズに降り立つ。ここから延びるイシュタクラール大通りを数百メートル進み、右に折れればホテルがあるはず。あった。が、悪い予感。
小さな安宿なのは覚悟していたが、むこう三軒両隣がすべて居酒屋、スナック、ライブハウス、カラオケバーetc.なのである。幸い午後の4時頃だったからいずれも準備中だが、周辺にいる(「たむろしている」という日本語がふさわしい)のは全員男性。そこにキャリーバッグをゴロゴロ言わせる東洋の女が登場したのだから、まあその視線の熱いこと熱いこと。この後おいおい実感していくことだが、いくらトルコが「政治と宗教を分離した世俗国家」でイスタンブールが「半分ヨーロッパ大陸側に位置した国際都市」(そのわりには英語が通じないな〜)とはいえ国民の大半はイスラム教徒、店にしろ往来にしろ女性の姿が圧倒的に少ない。ブルカで全身を隠した女性(トルコ人とは限らないが)も珍しくないのに、こちらはTシャツ1枚ですからな。

荷ほどきを終えたらまずは散歩して周辺の地理を把握し−繰り返すが方向音痴ゆえこれは死活問題である−、その後ゆっくり夕食の店を物色……と考えていた予定は大幅な変更を余儀なくされた。
幸い夏時間で9時頃までは明るい。何でもいいから早めに夕食を済ませてしまって、スナックやカラオケバーが本格的な営業に入る前に部屋に戻るのだ。

ちなみに店を物色するのはとても難しい。人件費が安いのかトルコの商法のひとつなのか、どの店にも入口に客引きがいて、メニューを見ようと立ち止まると即、ブロークンな英語で話しかけてくるため、落ち着いて料理名も読めないのだ。逆手にとって「カルヌヤルクはあるか」と聞くと自信満々で「あります!ホレここに」と指さす。見ると全然関係ない料理である。材料も違う。「ピーマンの揚げ物って書いてあるけど」と指摘するとハッと身構え、「メニューを書いたのはオレじゃない!こいつです」と同僚を指さす。疲れるだけなので、翌日からは朝、店が閉まっている間に看板や品書きを写真にとって比較検討することにした。しかしさすがに世界三大料理の1つだけあり、どんなに適当に選んだ店でも「マズイ」と思うことは一度もなかった。それよりあまり遅くなって、治安の面でマズイことがあっては困る。

初日のこの日もごくごく一般的な、「ベリーダンスも観られる」ツーリスト向けの店で手を打ち、急いでイシュタクラール通りに戻って来たところ、縁日ででもあるのかと思うくらいの人出。若者だけじゃなく老夫婦、孫を連れたおじいちゃん等もいて、酔っぱらいなど皆無。店も3軒に1軒は開いているし、少しくらいなら腹ごなしに歩いても平気かな……となるべく明るい界隈を選んで歩いてみるが、またしても四方八方から熱い視線を浴びる。外国人観光客がいないわけではないのだが、さすがに1人で歩いている、しかも東洋人の女性など皆無なのだ。かように衆人の注目の的になるのは生涯最初で最後だろう。考えてみれば何と安全なことか。通行人の9割が注目している人間を狙うスリやかっぱらいがどこにいる?

写真は翌朝、ホテルの近くにて。
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イスタンブールの不安点1・言語

2012-04-12 17:10:13 | イスタンブール
ずいぶん昔だがトルコ政府観光局のパーティーにも行ったことがあるし、
トルコ語も5か月間習ったことがある。
ために、我が家にはトルコ語の辞書、教科書、文法書、カセットテープ、
トルコ地図、イスタンブール市街地図、ガイドブック、紀行書、
ついでに「邪悪な目」を避けるための護符までが完備しているが
まさか今回イスタンブール行きが実現するとは思わなかったので
以上は全部日本の自宅に、そして5か月間に習ったことは忘却の彼方に
置きざりにしたままとりあえず航空券とホテルを押さえた。

フンダちゃんに会えればコミュニケーションはイタリア語で問題ないだろうが
その国の公用語がわからない状態で旅行するのは久しぶりである。
旅行経験のある友人に「トルコって何語が通じるの?」と聞いても
「トルコ語」という至極あたりまえの返事が返ってくるだけ
(空港、ホテル、観光案内所では英語が通じる。要するに日本と同じだ)。

地図つきのガイドブックなど買ってみたが、これがドイツで出版されたものを
イタリア語に翻訳しただけ、いや時々翻訳モレも混じっているものなので
「イタリアあての手紙/はがき用の切手をください」のトルコ語訳が
「アルマンヤ/アヴストリャ/イスヴィチェレイェ……」などとなっている。
明らかに「ドイツ、オーストリア、スイスあての……」だと思う。
ま、料金は同じだと思うけど。
Schmerztablettenって何?トルコ語では agri tableti。
agrilarが「痛み」、とすると「痛み止め」か。
ドイツ語も勉強できる便利なガイドブック?

トルコ語の何を覚えているだろう?
「ありがとう」「チャオ」「さようなら」……
「私は日本から来ました」なら言える。
ベン・ヤポンダン・ゲリヨルム。
「私は来る」geliyorumという語の語感がなんか凄いですね。
「おなかをこわした夢を夜見ました」みたいで。

そんな事を思いつつ学院に向かって朝歩いていたら
いきなり頭の中に「エクメック」という単語が降ってきた。
語感からしてトルコ語に違いない。講習開始前に急いで調べる。

ekmek=「パン」

その瞬間、トルコ語がわからなくても、仮にフンダちゃんに会えなくても
トルコで食べる物には困らない、という確信が生まれたのだった。

写真はフンダちゃんに連れて行ってもらった
トルコ蜜飴ことハルヴァの老舗「コスカ」本店。



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トルコ航空バンザイ

2011-06-15 15:47:47 | イスタンブール

さてフンダちゃんからまったく音沙汰がないまま、とりあえずイスタンブールに発つ。時に2011年6月9日。

予定では早朝(悪い予感)のアリタリア航空(さらに悪い予感)で発つはずが、フィレンツェ〜ローマ便が2時間遅れで発つことになったため、ローマ〜イスタンブールがいきなりトルコ航空便に変更となった。

これが大当たり。昼過ぎの出発だったため機内食が出たのだが、「チキンかビーフか(イスラム教徒が大多数の国なので、豚という選択肢は当然ない)」と聞かれて「チキン」と答えたところ、出てきたのは、ギリシャ料理でおなじみムサカのような、ただし丸揚げ(?)したナスの中に詰められているのがミンチでなく鶏もも肉、というトマト風味の料理であった。

これが美味しかったのです。機内食をおいしいと思ったのは初めて。大量調理の上に作り置きして再加熱しているのに。

その後トルコ人に聞くと「ナスが形のまま残っているなら、それはカルヌヤルクだ」と言われ、いらいレストランのメニューで見るたびに注文してみたのだが、だいたいは「ない」(だったらメニューに載せるな〜)と言われ、あると言われた店ではどこで食べても中身はミンチで、しかもこの機内食の味には及ばなかった。もっとも私の訪れた店が全部ハズレだったのかもしれないが。

フンダちゃん(結局会えました)によると、トルコ航空は顧客獲得のためサービスに力を入れていて、機内食担当に実力派の料理人を雇ったらしい。英断である!機内誌(英語とトルコ語の2か国語版)も料理の記事が充実していたし、トルコに行くなら絶対トルコ航空をお勧めいたします。

 

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いきなりイスタンブールへ

2011-06-03 22:59:39 | 雑詠

変則的に4月初旬にスタートした日本人向けコースは6月末に終わるから、

アメリカはサンディエゴからやってくる叔母たちと合流してトスカーナ小旅行を―

と思っていたら震災やらなんやらで6月のコースがキャンセルに。

(そういえば2001・9・11の時もキャンセルが相次ぎました)

ではさっさと帰国する?やりかけの編み物と山のような書物と雑用が私を待っている。

でも叔母たちはイタリア語できないし見捨てて帰れない気が...

で、このさい小旅行して時間を有効に使うことに。

世界三大料理のひとつ、トルコ料理を楽しみに、8日〜14日までイスタンブールに行ってまいります。

トルコ語は昔5か月習ったけどすっかり忘れているので、語学学校時代の友人フンダ嬢が頼りである。

おいしい「トルコ蜜飴」こと「ハルヴァ」が見つかるよう、INAさん、三宅嬢、祈っていてください。

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「ルッカの幸せな料理から」に清き一票を!

2010-11-19 23:05:14 | 料理学院
お久しぶりです。おかげさまで元気ですが、
やることが多く時間が少ないのでついついブログに手が伸びません。

唐突ですが生まれて初めて英会話なるものを習い始めました。
場所はもちろんルッカです。
今年だってブラジル、米国(カンサス)、ロシア、メキシコ、アルバニア、
モロッコ、オーストラリア、カナダ、フィリピン、アイルランド、
あちこちから生徒が来て日本人はマイノリティ状態なのであります。

基本的にPCを使って、世界標準でプログラムされた教材をこなすのですが、
4回に1回は(じつは今日も)インストラクターや同レベルの生徒たちとの
レベルチェック兼小テストがあり、イタリア人と英語で話すという新鮮な経験をしてます。

さて。
イタリアに造詣の深いフードジャーナリスト
貝谷郁子さん著「ルッカの幸せな料理から」。
ルッカの料理が取り上げられていて
生徒さんたちの購入希望本ナンバー1なのですが
なぜか品切れで古本市場に行かないと入手できないので
このたび「復刊ドットコム」にリクエストを出しました。
ルッカ&トスカーナ&イタリア料理のお好きな方、
よろしければ投票に参加してくださいませ。
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うまい・まずい

2009-10-07 05:35:17 | 料理学院
先日ゲストに来た、カナダで牧畜業をやっているという人が言ってた話。

牛肉の味は屠畜前の90日間で決まる。自然に生きている(または放牧されている)牛が食べるのは草だが、いくらいい草を食べさせても体重は増えるが、それだけでは食用としてはダメ。最後の3か月にトウモロコシなど炭水化物を含んだ餌をやらないと、脂肪の質が変化せず(味は脂肪の質で決まるらしい)、おいしい肉質にならないのだそうだ。いくら配合飼料を使用せず自然な餌だけで育てているといっても、牧草地じゃ逆立ちしても口に入らないという意味ではじゅうぶん不自然な餌を与えているわけですな。ちなみに飼っているのはスコットランド原産のアンガス種だそうです。

ちなみにトウモロコシといえばアメリカ大陸原産ですが、コロンブス以前の牛はもっと自然な餌ばかり食べてたんでしょうか。それともやっぱり炭水化物を食べさせられていたんでしょうか(ま、人間の食糧事情にそんな余裕はなかったと思うが)

そういえば、犬養道子さんの「聖書を旅する」の第2巻だったか3巻だったかに、フランスで一番最初にロマネスクの教会が建てられた地方というのはきまって土地が tellement riche (非常に肥沃)で、そういうところの牛は非常においしいとあったのを興味深く読んだ覚えがある。
産業だの商業だのが発達する前の富の源泉は農業だもんなあ。作物が豊かに実り牛が肥える土地でなきゃ富は蓄積できず大伽藍は建たなかったのダ。
「だったら古い大教会が残っている土地を訪ね歩けばおいしい肉が食べられる。きっと道路網も整備されているし」とマジメな巡礼者が聞いたら憤慨しそうな感想を抱いたものだが、元来「すごく豊かな」土地の草だけ食べた牛ってのもやっぱりトウモロコシのお世話になってるんでしょうか、草オンリーなんでしょうか。後者だったら一度は食べてみたい。

と考えつつ昼にも食べたブドウ入りフォカッチャを夕食にも食べていたら、近くの席の生徒さんが「やっぱりフォカッチャは焼きたてでないとダメですねえ、固くなっちゃっておいしくない」と言っていた。おいしくなくなったものをいかにして「少しでもマシにするにはどうしたらいいか」と知恵を絞ることで食文化ってのは発達してきたと思うのですがね。最近発明される料理にロクなものがないのは、保存がよくなり小金ができまずいものを拒否できる人間ばかりになってきたからか。

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