名南将棋大会ブログ 名古屋

名南将棋大会告知や結果のほか、
将棋が強くなるための記事を書きます。
まずは将棋上達法則を見てください。

将棋の上達法則(21)

2015-05-19 | 将棋上達法則
少しそれますが、棋譜をつける方法について書いておきます。

テクニック(知識)やコントロール(形勢判断、大局観)を訓練するためには、棋譜をつける習慣を身につけましょう。また、自分がどれだけ強くなったかも振り返ることができます。

単に棋譜をつけろと言っても、すぐにすべての人ができるわけではありません。先崎先生が奨励会級位者のころは帰ってから並べられなかったと聞きます。周りの人に聞いてみると、棋力に比例してできるようになるわけでもありませんでした。記憶力の問題でもないような気はします。

どうしても棋譜並べができない人だったとして、人間は才能が欠如しているとその近くの能力でカバーするものなので、別のすごい才能があるのかもしれませんから、悲観することではないのですが、代替の方法はあります。
名南将棋大会に参加される方でも、手帳に対戦相手や、レーティング点数、先手後手、をつけている方は意外におおいです。だからもう少し膨らませて、戦型や勝因敗因も書いてみたらどうでしょうか。図面用紙に気になる局面を書いておくとより進化しますね。相手に断わって携帯で写真を撮っておくのもいいと思います。
対局しながら棋譜をつけていらっしゃる方がいて、いつも感心します。

棋譜がなぜつけられるのか、つけられないのか、ずっと疑問に思っていたのですが、昨日思い当りました(ひらめきですね)。棋譜並べをすれば棋譜が付けられるようになると。
記憶の才能ではなく、棋譜並べの習慣があるかどうかで決まるのではないでしょうか。
プロの棋譜(新聞とか将棋年鑑とか専門誌とかにあります)を少し考えながら並べて、終わったら最初からできるだけ見ないで並べます。これができるようになれば自分の棋譜はつけられるようになります。一日4局とか指して、全部は難しいかもしれませんが(10年以上やっているので私はほとんどできます)1局はつけられるように、手帳に覚えを書いておいて家で清書すればいいのです。

私の棋譜は2002年からあります。この時にパソコンの将棋ソフト(柿木将棋IV)を買って、これが棋譜をつけるのに便利だったのです。家に帰ってから棋譜をつける時は、時に先手後手を間違ってみたり、変化を間違ってみたりします。手書きの棋譜は修正するのが面倒で嫌になるのですが、ソフトなら(慣れれば)すぐに修正できます。印刷すれば手書きよりきれいです。さらにその時に考えたことをコメントで書いておくことができます。変化を棋譜の中に枝分かれさせることもできます。さらにはソフトに検討させることもできるのです。やりだすとどんどん訓練の効率が上がりそうです。

将棋アンテナ棒銀くん
にまとめがありますが、
Kifu for Windows
が柿木さんのHPから無料でダウンロードできますし、
柿木将棋IX
は1080円です。

将棋ソフトはもちろん大学の後輩の山下君が作った
AI将棋 Version 18 for Windows
を勧めますが、
激指は廉価版が手に入れやすいのでこっちでもいいです。

携帯やスマホで棋譜をつけるアプリもあるようですが、残念ながら私は詳しくありません。方法を検索してみてください。そういえば対局が終わったらスマホやタブレットで棋譜をつけている方もみえました。
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アマ連レーティング点数

2015-04-25 | 名南将棋大会
レーティングの分布を見てみましょう。

アマ連HPからデータを拾います。30局以上ですが、全国3133人に対して東海3県で686人。人口では12278万人に対して1130万人なので普及率では2倍以上です。グラフを見るとすぐにわかることですが、東海3県では100点くらいからなだらかに分布しています。最頻値帯1600-1649に対して1300-1349です。

東海3県では、レーティング点数が低い人も含めて幅広く普及しているといえるでしょう。子供教室やクラブ活動の支援で活躍されている指導者も多いと思います。子供に付き添う熱心な親御さんもよく見かけます。全国タイトルホルダーも2人みえますし、いずれも素晴らしい環境であるといえましょう。

名南将棋大会を1400点で分けているのは特に意味はないのですが、奇数の場合は上のクラスに私も出場するのでこちらの人数を減らしてあります。会場の収容人数が上限に近付いたので日程を分けました。

レーティング点数と棋力の関係ですが、1400点は2級とされています。でもこれは厳しい。1400点初段で、1600点2段、1800点3段、2000点4段、2200点5段というくらいが妥当だと思います。1200点1級、1000点2級、800点3級、600点4級、400点5級、200点6級として差し支えないかと思います。

ただし点数は絶対評価のようでいて、母集団や時代で変動します。東海地区でいえば、アマ連発足のころ(詳しくないのですが30年前?)はもっとインフレで、そこから子供が低い点数から始めて次第に増えていくので大人の点数が目減りしていき、現在のところに落ち着いたのだろうと想像しています。アマ連も時々ボーナス点を与えています。参加者の棋力向上につれて全体の点数も上がっていくべきですね。大人がレーティング点数をキープできれば大したものです。勝率も5割切っても悲観することはありません。全体のレベルが上がっているのですから。

私が少年だったころと比べれば、プロの棋譜を入手しやすくなり棋書も増え(情報が増えた)、対局機会も選択肢が増えたので、アマチュアのレベルはかなり上がりました。でも上達の方法論についてはまだ整備されたとはいえないので、今後書き留めていこうと思っています。


追記
レーティングで200点の差があると、上位者勝ちで+8点下位者-24点になります。3勝1敗くらいの力量差です。これで1段級違うというのは妥当ではないでしょうか。
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