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20180106今日の一手(その625); 飛交換して良いかどうか

2018-01-06 | 今日の一手
20180106今日の一手

10月7日の名南将棋大会から、KさんとSさんの対局です。形勢判断と次の一手を考えてください。


一昨日の一手の回答

☆ 形勢判断をします。
桂香と銀歩歩の交換で馬VS成香 と金を作り合っています。後手の歩切れが気になりますが、駒割りはほぼ互角です。
玉の堅さは先手の方が堅いか。ただし右側が壁なので左から攻められたら弱いです。
先手の攻め駒は83馬1枚。85飛が働くかどうか。
後手の攻め駒は44飛96角87と89成桂、さらに持ち駒桂で5枚あります。

総合すればやや後手もちか。

☆ 大局観として

角換わりで後手の棒銀に先手が筋違い角を打った、という珍しい組み合わせで、終盤に入ろうかというところです。
先手は28の飛を25~85と使ったら、後手に角を打たれました。
先手の狙いは馬を移動して81飛成、それを阻止できるかどうかという攻防です。
後手のねらいは飛取りのほかに87と と使うことでしょう。

さて飛取りをどうするかですが、手抜きはありません。方針は逃げておくか、飛交換に持ち込むか、飛角交換にするか、三択です。
先手玉は後手玉よりも堅いのですが、飛交換(あるいは飛を切る、捨てる)して良いかどうかは玉の堅さの判断だけでは不十分です。どちらの使い道が厳しいかも考えねばなりません。
後手玉攻略に飛は欲しいですが、71飛42玉61馬でも詰めろにはなりません。先手は攻め駒が少ないので激しい寄せ合いはやりにくいです。
先手玉は飛を渡すと98飛とか 87と とか、右が壁なので左から攻められると厳しいです。(逆に46飛や24飛も馬の利きがありますから右からは大丈夫。)

ということで飛を渡さないのが正解だったのですが。


× 実戦では84飛とぶつけました。

84同飛同銀98飛68金87と

飛交換で銀を使えるのも良い感じではあるのですが、手番を渡していて、明らかに後手の攻めが速いです。


× 他には45歩として

(24飛ならどうするかということもありますが、)85角45歩と取り合っても98飛68金87と

角の筋がずれていても負けそうです。


× ひねると86銀引

で角と交換しますが、85角同銀98飛68金87と

これも後手優勢でしょう。


× 飛を横に逃げるなら35飛

が金取りで先手は取れます。33銀68金87と

でも後手から87と の攻めがあり、先に逃げてみましたが66銀78と58金左は69と で詰まされます。銀か金を取られるのが仕方ないとすれば後手有利です。35の飛も取られるかもしれません。


○ 飛は縦に逃げるしかなく86飛で

後手の攻めを制限しています。46飛で85歩を狙われたら84飛で

また我慢します。ずいぶん利かされたようでも、85歩に47馬

47同飛成81飛成42玉47銀87と42歩

最後の42歩は格好いい手ですが、普通に71飛62金84銀~73銀成という寄せ方でも良いです。これは先手優勢になりそう。

後手も85歩ではなく71桂

と受けるべきか。馬はどこに逃げても83歩です。72馬83歩86飛74角

47歩に26飛39金か、同角成か。互いに難しくて形勢互角です。

もう少し派手な手順が良ければ46飛に47馬

と踏み込んでみます。85歩96飛47飛成同銀96と

飛角総交換で銀取りが残って悪い、ではないです。47銀の形になったので、右の壁が解消しました。しかも先手番です。71飛42玉に21飛成31金34桂

飛を渡して攻めることになる(33玉22桂成21金同成桂)か


81の桂をとって

34桂を狙いにしておくか。
今度は98飛が緩和されていて先手も指せるでしょう。


○ パッと見えるのは61馬でしょう。

受けにも利いていたのでもったいないところですが。61同玉と玉を呼びだすことができます。81飛成62玉91竜

87と同金同角成は82竜で王手馬取りです。

あるいは81竜に71桂と合駒して

83桂51玉71桂成42玉

87と は防いでいます。

どちらにせよ少し駒損ですが、形勢は互角です。元は後手もちですから悪くはなっていません。


☆ まとめ

玉の堅さで上回っているから飛交換、というのは失敗することがあります。相手玉よりも堅いだけではだめで、そのあとの使い道まで考えねばなりません。
よくあるのは居飛穴で堅いから飛交換した、けれど振り飛車陣には打ち込む場所がなかったとか、取る駒がなかったとか。
少し前には向い飛車で玉が堅いから24歩同歩同飛、とやってみたけれど、角が浮いてしまうので取られたらまずかったという問題が続きました。
やはりそのあとのことを考えねばならないのです。

この場合は先手は飛を欲しいけれど、71飛42玉では攻め駒が足りません。
後手も飛を持つと98飛があって、こちらのほうがかなり厳しいのです。

ちょっと無理な感じではありますが、61馬と捨てるのもまあまあ指せます。
もし無理だと判断したら、86飛と自重しておくべきです。後手が歩切れなのでまだ対応できていました。

また、86飛46飛に47馬だと事情が変わってきます。派手な取り合いになって、飛角の総交換。右の壁が消えれば悪い取引ではありません。

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