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20180110今日の一手(その627);駒得か手厚さか

2018-01-10 | 今日の一手
20180110今日の一手

10月7日の名南将棋大会から、KさんとMさんの対局です。形勢判断と次の一手を考えてください。


一昨日の一手の回答

☆ 形勢判断をします。
駒の損得はありません。
玉の堅さは同程度か。後手は美濃囲いの桂馬を攻めに使いました。
先手の攻め駒は88角1枚。
後手の攻め駒は33角65桂で2枚。

総合すれば互角です。

☆ 大局観として
後手は守りの桂馬を使って攻めてきました。他の攻め駒は角だけですし、42飛を働かせないようにすればよいでしょう。32銀が活躍していないのですから怖い攻めではありません。むしろ指し過ぎではないか、と考えます。
方針としては、駒得を目指すか、じっくりした戦いを目指すか。選択は棋風によります。具体的にどういう指し方を考えますか?


○ 実戦は33角成と居飛車から角交換です。

33同銀に66銀64歩77桂

77同桂成同銀46歩同銀54桂

46を受ける手もありましたが、55桂46桂同歩73金43角54角

駒損でやや苦しい展開でしょうか。しばらく進んで

この図です。先手玉はまだ詰まないので73歩成と攻め合うか、受けるなら69金打か、というところでした。実戦では69金と引いたのが薄い受けで、85桂73歩成89銀

と迫られて寄せ合い負けに終わりました。

途中66銀では48銀左がどうか。

「桂馬の高飛び歩の餌食」です。44角66歩64歩46歩

後手は桂を助けるには自陣角を打つのですが、その角が安定していないのでいじめることができます。これは先手が指しやすそうで、例えば46同歩同銀66角同金46飛に55角

飛車を追って65金を狙えます。

後手は角を安定させるために54歩とすると

31角があります。64歩42角成同銀24歩

というのも先手が良いです。


△ 最初に48銀左は

88角成同玉33角66歩

今度は後手の角が安定しています。けれど55角を打てる(ここで54歩とは突きにくい)ので、43銀55角同角同歩33角

65歩54銀78玉65銀57銀55角77角

という小競り合いです。先手は歩切れで歩歩と桂の交換では威張れません。形勢互角でしょう。


○ 最初に66銀とすると

64歩48飛43銀46歩

65桂が目障りですが、後手の左銀の進出が遅いので、中央は先手が制圧できそうです。これがじっくりとした戦い方です。


△ 他には48銀右だと

57桂成同銀88角成同玉33銀

銀桂交換でも後手の守りの桂と先手の攻めの銀の交換ですから悪いことはありません。玉の堅さでは先手の方が堅くなりそうです。好んで指したいとは思いませんが。


× 64歩と打つのは

64同金に66銀

というのを期待した手で、歩損でもまあまあ。

でも57桂成とされたら

63歩成67成桂同金63銀

駒損さらに歩切れも痛く、55桂52銀63金72金

64角が良いタイミングで打てれば先手よしですが、後手の受けが間に合っています。


× 24歩は

24同歩と取らせたら得になる変化が生じるかも。でも57桂成23歩成67成桂同金88角成同玉66歩77金39角

2筋は無視して攻められたら先手不利です。

とすれば57桂成を同金上と取るしかなく

88角成同玉24歩66歩33銀

では後手が指しやすそうです。


☆ まとめ
問題図は後手が少し無理な動きを見せたところでした。とがめる手はないか、と考えます。

一つは銀を引いて桂馬を取りに行く指し方。この時には先手玉がまとまっている方が良いので、33角成同銀48銀左というのが良い組み合わせです。66歩から桂馬を取り切れれば有利になります。

もう一つは後手の美濃囲いが薄くなったし、左銀が立ち遅れていることに着目して、66銀からじっくり、という指し方です。厚みを生かすためには角交換しない方が良いので、単に66銀としておいて、右銀と飛を4筋で使います。

角を交換するか、させるか、避けるか。57銀を上に逃げるか、下に逃げるか、取らせるか。組み合わせに悩むかもしれませんが、その先の方針があれば考えがまとまってくるでしょう。
言い換えれば、大局観をもって手を(手の組み合わせを)考えるということです。

ジャンル:
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