名南将棋大会ブログ 名古屋

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20161230今日の一手(その440): 相手の力を利用する

2016-12-30 | 今日の一手
20161230今日の一手

12月4日の名南将棋大会から、NさんとOさんの対局です。形勢判断と次の一手を考えてください。



一昨日の一手の回答

☆ 形勢判断をします。
駒の損得はありません。
玉の堅さは同程度。42角と53銀も加えると後手のほうが堅いです。
先手の攻め駒は58飛1枚。
後手の攻め駒は73桂1枚。

総合すれば互角です。

☆ 大局観として
先手は四間飛車で66銀の形から中飛車にして、後手は右桂を跳ねたところです。後手のねらいは64歩同歩同銀で、その時に58の飛車が成れないという意味なのでしょう、変わった囲い方をしています。
58飛とまわったのですから、中央で戦いを起こすというのが先手のねらいです。でも66の銀が動くと65桂がカウンターになります。だからどう動くべきか、というより動くべきか待つべきかという選択肢です。

55銀と進撃してうまくいくかどうか。その時には77角58飛37桂と連携して4枚攻めないと駄目でしょう。このとき後手玉が22ではなくて21であること、65桂で反撃されること、さらには84飛の横利きも考えねばなりません。92香はともかく、後手に遊び駒がないですね。

待っていたらどうか。後手は64歩か75歩か86歩か、歩を突き捨てたり交換したりで84飛73桂53銀42角を使ってきます。今度は先手がカウンターの手段を考える番で、飛車成りとか5筋に歩をたらすとか、65桂に77桂とぶつけるとか、を考えるわけです。この時には後手の53銀や42角が動きだしますから、後手の囲いは金銀3枚で先手の美濃囲いと同等の堅さになります。ですから攻めさせるほうが無難な選択だと考えます。


△ 実戦は45歩と突いて

右桂も攻めに使おうとしました。45同歩に55銀75歩

飛車の横利きで44歩を防がれてしまいました。それでも44歩はあって、44同銀右同銀同銀52飛成

というのは65桂はあっても先手が有利でしょう。

実戦では44歩を見送って75同歩65桂59角44銀左

で決戦です。勢いで54同銀同飛同飛同銀35歩

銀交換飛車交換で終盤戦です。43銀34歩同銀35歩同銀34歩36歩

と進み、33歩成37歩成同銀33角52飛36歩

後手は35の銀も攻め駒に使えそうで4枚の攻め、また後手玉が21で安定しているので、寄せ合いは後手勝ちです。終わってみると左桂が遊んだままというのも気になりますね。この後、後手の65桂は活躍できました。

さて、後手の75歩と飛車の横利きを通したのは(実は)受けになっていなかったはずなので、65桂と跳ねるくらいです。

66角57歩68飛83飛44歩54銀

くらいの進行でこれからの戦い方次第です。後手の65桂(と89桂の違い)も大きいですが、44歩も拠点になるので良い勝負でしょう。


△ 45歩を突かないで55銀と出ると

65桂には66角57歩68飛83飛77桂

という展開で1局です。45歩同歩としていないので桂交換しやすいです。(後手の46桂がない)

あるいは55銀に54歩とおとなしく打って

66銀64歩同歩同銀には63歩

というのがうまいカウンターです。82飛は利かされですし、86歩に同角

があるのが悩みの種。

といって突き捨てなければ75歩62歩成76歩59角65銀48角

後手の攻撃もさほどの威力はなく、と金も大きいです。


△ 68飛なら65の歩を守れますが

直前に58飛としたところなので2手損です。でも形勢は互角というか実は先手が少し指しやすいです。65桂だけ防いでしまえば何とでもなります。


○ 59角は65桂の当たりを避けた手で

75歩のねらい(同歩には同銀か78飛)があります。後手の手が難しくて、54銀右77桂55歩同銀同銀同飛

なら後手は歩切れです。

戻って77桂に86歩同歩同飛には55歩

76飛にはあわてず56飛で銀を取れそうです。

54銀左なら

銀は死にませんが、56金55歩同金同銀同飛

というのも後手は歩切れで困っています。

もう一回戻って64歩は

64同歩同銀63歩

もう利かされでも82飛しかなくて、75歩65銀74歩同銀75歩63銀64歩同銀74歩

飛車が素通しなので桂頭をいじれば手になっています。


○ 59飛は攻守含みの待機策で

後の65桂~57歩の当たりを避けています。64歩同歩同銀には55銀

とぶつけて指せます。(63歩でもよいのですが)

59飛には86歩同歩88歩

と攻める筋が生じるのですが、97桂95歩同歩同香85桂

でさばけます。

また、86歩には同角

という指し方でも十分です。


○ まとめ

攻めるなら実戦の45歩同歩55銀という筋です。44歩と打つ筋を作れば攻撃手段が広がります。ただし後手に65桂からの反撃があるので難しい中盤です。

黙って55銀では銀を追い返されますが、歩を打たせたなら悪い取引でもありません。後手は42角の筋が通っていないので銀を繰り出してゆっくり(手厚く)攻めるしかないのでカウンターを狙います。
54歩を打たなければ65桂からの戦い。このときは77桂とぶつけてさばく筋を忘れずに。

65桂の筋を避けるあるいは緩和する59角や59飛が(昔の)振り飛車らしい手で、59角は75歩をみせて攻めさせる感じです。59飛は1手待って45歩同歩55銀の含みです。
どちらも振り飛車が十分指せると思います。

このごろは攻める振り飛車が流行りますが、自分から攻めるよりも相手の手に乗ってカウンターを決めるほうが破壊力が高いです。(なんだか明日のジョーを思い出しますが。クロスカウンター!)
少し力をためて待ち、動かないと攻めますよ、と催促する感じです。相手は反撃をわかっていても攻めるしかないというのが理想なのです。
ジャンル:
レトロ
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