名南将棋大会ブログ 名古屋

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大山将棋研究(673);四間飛車に居飛車穴熊(関根茂)

2017-10-15 | 大山将棋研究
☆ 昨日の復習

先手番大山先生の次の手は?

☆ 今日の棋譜20171015
昭和57年6月、関根茂先生と第41期棋聖戦です。

大山先生の四間飛車に関根先生は居飛車穴熊です。関根先生も指すほどブームになったのかなあ?

36歩は居飛穴を指し慣れていない感じがします。どうせなら59銀~68銀と固めたいところ。76歩を狙われてしまいました。

代償に3筋を攻めるのですが

1歩かすめ取られると穴熊に隙ができやすくなります。

引き角に戻して2筋を狙いますが、それなら86角としないほうが良かったです。

大山先生は飛を浮いて軽く受けます。

28歩が間に合うかどうか。

香を取っておきます。ここで関根先生は33歩成で勝負するしかなかったか。歩切れなので76香は痛いのですが、

歩を取っても香は打たれます。

金を剥がされて、やっと得た香をこんなところに打って

23歩成ですが

大山先生は45桂が利くのです。桂を捨てて角を切り

77歩。これは79歩には35歩くらいでよしなのですが最初から35歩としないのは、77同桂を誘った感じです。

先手を取らせて飛車を餌にして攻めます。桂を取って65桂を打ち

88玉には69銀を打っておくのがぬかりないところです。

投了図。

このころは左美濃(四枚美濃)とともに居飛穴も流行り出して、対振り飛車のバリエーションが増えた面白い時代でした。関根先生はその最新の居飛穴ですが、序盤研究が足りません。大山先生はその手慣れていないところをうまくついた感じです。
後手をもって気持ちよく並べましょう。

#KIF version=2.0 encoding=Shift_JIS
# ---- Kifu for Windows V7 V7.31 棋譜ファイル ----
手合割:平手  
先手:関根茂8段
後手:大山王将
手数----指手--
1 7六歩(77)
2 3四歩(33)
3 2六歩(27)
4 4四歩(43)
5 4八銀(39)
6 3二銀(31)
7 6八玉(59)
8 4二飛(82)
9 7八玉(68)
10 6二玉(51)
11 7七角(88)
12 7二玉(62)
13 8八玉(78)
14 4三銀(32)
15 5八金(49)
16 8二玉(72)
17 9八香(99)
18 5四銀(43)
19 2五歩(26)
20 3三角(22)
21 9九玉(88)
22 7二銀(71)
23 8八銀(79)
24 5二金(41)
25 7九金(69)
26 9四歩(93)
27 6八金(58)
28 6四歩(63)
29 7八金(68)
30 7四歩(73)
31 3六歩(37)
32 6五銀(54)
33 3五歩(36)
34 同 歩(34)
35 3八飛(28)
36 5四歩(53)
37 3五飛(38)
38 7六銀(65)
39 8六角(77)
40 6三金(52)
41 2四歩(25)
42 同 歩(23)
43 3六飛(35)
44 8五銀(76)
45 6八角(86)
46 7五歩(74)
47 3四歩打
48 2二角(33)
49 5六歩(57)
50 4三飛(42)
51 2四角(68)
52 2三飛(43)
53 2五歩打
54 4三飛(23)
55 5七角(24)
56 2八歩打
57 3七桂(29)
58 2九歩成(28)
59 2四歩(25)
60 1九と(29)
61 7五角(57)
62 7三香打
63 5七角(75)
64 7八香成(73)
65 同 金(79)
66 4五歩(44)
67 3三香打
68 4六歩(45)
69 同 歩(47)
70 3三桂(21)
71 2三歩成(24)
72 4五桂(33)
73 同 桂(37)
74 8八角成(22)
75 同 金(78)
76 2三飛(43)
77 2六歩打
78 7七歩打
79 同 桂(89)
80 7六銀(85)
81 3三歩成(34)
82 7七銀成(76)
83 同 金(88)
84 6五桂打
85 8八玉(99)
86 6九銀打
87 7八歩打
88 7七桂成(65)
89 同 玉(88)
90 7六歩打
91 8八玉(77)
92 7七金打
93 投了
まで92手で後手の勝ち


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