名南将棋大会ブログ 名古屋

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20170109今日の一手(その445): 実戦心理

2017-01-09 | 今日の一手
20170109今日の一手

12月11日の名南将棋大会から、私とMさんの対局です。形勢判断と次の一手を考えてください。



一昨日の一手の回答

☆ 形勢判断をします。
先手の1歩損です。持ち歩がないので後手が少し駒得です。
玉の堅さは比較が難しいのですが同程度としておきます。
先手の攻め駒は56飛と持ち駒角銀桂で4枚。数は十分です。
後手の攻め駒は86桂と持ち駒銀で2枚。潜在的には64角や81飛91香も攻め駒にできるかもしれません。

総合すれば互角か先手が指しやすいか。
ただ、実戦で私は嫌な筋を読んでいて、先手玉が薄いので悪いのだと思い込んでいました。

☆ 大局観として
攻め駒が4枚あるので後手玉を寄せる準備をすればよいのですが、56の飛車の働きが悪くて、54の歩に当たっているだけなので(54の地点を)攻める手段が難しいです。

後手からは97歩成同香98歩が詰めろ。97歩成同玉は78桂成ですし、97同桂は96歩。ですからこの筋をどうにかしなければ悪いのだと思っていました。後で気が付いたのですが、97歩成同香98歩には69金左(後で図面があります)でまだもつのです。後手の攻め駒が2枚しかないのでまだ怖くなかったのですね。

97歩成が怖くなければ、後手のねらいは19角成あるいは95香ということになります。それを避けるかもっと有効な手を探します。
先手が攻めるのは8,9筋です。歩がないので小技が利かないのですが、右玉の玉頭に近いのですから強引でも攻めが続けば十分指せます。


× 自然な手は86歩と桂を取る手ですが、86同歩で

後手の飛角が働いてきます。(だから最初の86桂を取らずに78の金を引いたのです。)
86同銀同角87歩64角(97銀とかも怖い)86銀85銀

となっても受けきれません。まあこれを選択する人はいないでしょう。


× すぐに逆襲するのは94桂です。

19角成82銀51飛81角

と迫るのですが、61玉91銀不成52玉

というのは難しいとはいえ、角銀桂の働きが悪くて後手が指しやすいのでしょう。


○ とすれば自然な指し手で96香

と歩を補充してみます。98歩69金左19角成94歩

これを(86歩がだめなので)最初に考えたわけです。でもかなり危なく見えてやめてしまいました。
99歩成同玉55馬93歩成56馬

飛車を取られて詰めろで、困ったようなのですが98歩と打ってみると案外持ちます。後手玉は94角の筋があるので、98歩に61玉56歩52玉92と

くらいか。まだまだ先手玉が安定したとはいえないのですが、飛車をいじめつつ入玉を目指します。これなら十分指せました。


× 実戦では97歩成を同玉と取れるようにしようと75歩

と突きだしたのですが、75同歩に96香くらい。Aさんは76歩同飛75銀

と玉頭から攻めてきました。対局中は最善とは思わなかったのですが、進行してみると案外に有力です。
56飛76歩同銀同銀同飛75銀56飛78歩

7筋の歩が切れたのでここに打たれてしまいました。腹をくくって69金左と指すのだったかもしれません。
78同金左同桂成同玉86歩同歩同銀

8筋を破られそうです。でも持ち駒が多いので84歩同飛85歩同桂(同飛には76銀)76桂

で指せるのかと思ったら87銀不成

やはり好手がありました。取れば97桂成です。69玉76銀成同飛75歩36飛76桂

と進めば敗勢です。実戦では後手に緩手が2つあり、逆転したかと思ったのですが後手玉が詰まずに負け。幸運はありませんでした。


○ 他には17香

あるいは18香でもよいのですが、香を逃げておく手がありました。
28角成なら96香98歩

というのが、99銀97玉の時に78桂成が王手にならないのでかなり甘いのです。つまり17香28角成は先手の得。

95香なら

92銀82飛に93角

という攻め方があります。(実戦では94角の方を考えていましたが、こちらのほうが良いです。)
次は84桂なので、92飛としても84桂83玉92桂成同玉71角成

は詰めろ金取りなので先手の勝ち。

怖いのは97歩成で

これが見えたので避けなければ負けると思ったのですが、(97同玉は78桂成、97同桂は96歩です。)
97同香98歩69金左

というのは、問題図で96香98歩69金左よりも、香を取られる変化がないだけ得なのです。97香と96香の位置の違いは関係なさそうです。


☆ まとめ
97香か96香の形で98歩69金左の形が何度か出てきましたが、その時の先手玉の安全度が問題でした。実戦心理では気持ちが悪くてとても選べないのですが、後手から見てみろと(画面をひっくり返して見てください)攻め駒が少ないので決まらないのです。
盤面をひっくり返してみるというスキルを見につけたらいいのかなあ?と思っているところです。補助的には形勢判断で、相手の攻め駒を数えてみることが重要で、攻め駒2枚なのに恐れてみたり、4枚あるのに受けに専念してみたり、ということでは形勢が悪くなります。

「実戦心理は難しい」で片付けずに、ではどうしたらよいだろう?と自問して、棋譜を検討したり訓練法を考えたりすべきなのです。自分に聞いて見ると、案外に答えが見つかるものです。

なお技術的には右玉の端を攻めるのが有効になることが多いので、端に手はないか、と考えてみるとよいです。
ジャンル:
レトロ
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