名南将棋大会ブログ 名古屋

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20170619今日の一手(その526);相手の立場で考える

2017-06-19 | 今日の一手
20170619今日の一手

6月10日の名南将棋大会から、SさんとTさんの対局です。形勢判断と次の一手を考えてください。


一昨日の一手の回答
序盤から見てみます。

後手の角交換四間飛車に、私は右の金銀桂を使い、さらに玉頭の位も取ったのですが、これはやや指しすぎかもしれません。後手のMさんは自陣角を打ちました。

金で角頭を攻めるのですが

ここに歩を打たないで23角~34角成のほうが良かったです。

角を転回されて44歩に同歩ではなく36歩なら私が悪かったと思います。これを取ってもらえたので

飛車先を突破しやすくなりました。桂頭を攻められて、取れないのですが、45桂と逃げるほうが良かったです。23歩成37歩成24飛52飛33と22歩で問題図。

22に歩を打たれて、こんなことなら32と が正しかった、と後悔していました。

☆ 形勢判断をします。
先手の桂損です。
玉の堅さは後手のほうが堅いです。
先手の攻め駒は24飛33と 持ち駒角で3枚。
後手の攻め駒は37と 持ち駒桂で2枚。

総合すれば後手有利です。

☆ 大局観として
32に と金を入っていれば、21の桂を取ってほぼ駒の損得なし(先手が竜を作ってわずかに駒得になる)はずだったのですが、当てが外れました。
玉頭位取りも8筋の歩を突いていないので、玉頭で戦う展開にはならなさそうです。(玉を上にかわして粘ることはできるかも。)
先手の主張は攻め駒が多い、つまり飛角の働きが良いということですね。駒損でも後手の飛角を抑え込んでいます。

後手からは46歩~47歩成のゆっくりですが確実な攻めがあります。玉の堅さがあるので、先手の攻めが遅ければ次第に有利になっていきます。

つまり抑え込みで完封、とはいかないわけです。と金を消去することができればよかったのですが。
駒損を回復しつつ、寄せ合いに持っていけるようにしたいです。


△ 22同と は考えにくいですが

46歩11と47歩成21飛成

駒損は一応回復して、後手の飛角も抑えています。桂香も使って後手の と金攻めを受けつつ、33歩成からの反撃を間に合わせられるかどうか。形勢は互角です。


× 22同飛成では後手の飛をさばかせます。

24同飛同と47と

次の38飛が厳しすぎます。


× 自然なのは43歩成ですが

35の金を取られます。35角52と24角61と同銀

美濃囲いは崩れたものの、後手の飛角をさばかせてしまいました。まだ駒損ですし、寄せ合いで負けそうです。


○ 43と ならば

43同銀しかなく、同歩成35角

やはり金を取られますが、52と24角61と同銀

これは前の43歩成の変化と比べると、33にいた と金と54銀が交換になっています。駒損は消えて、玉の堅さも逆転しています。飛角をさばかれた、というのは同じですが、寄せ合いで有利なはず。31飛に62金か71金と打つか、後手の受けの形もあまり良くないです。
この手は次の日位に気が付きました。


○ 他には、35の金にひもを付ける手で、17角

が一番良さそう。46歩43歩成同銀同と51飛22飛成

で52銀を見れば寄せ合い勝ちです。

後手は51桂

と我慢します。歩切れなので43歩成同桂44金くらい。44同角

と切ってしまい、44同角46歩43と同銀22角成47歩成21馬

は少し先手が良さそうです。


× 42と と捨てるのは筋のようですが、42同飛

の時に歩切れです。31角~22角成や、33歩成同桂34金などでは厳しくないです。1歩持っていれば33歩成同桂34歩でまあまあなのですが。


△ これはゆっくりしていますが、31角と打って

46歩42と53飛22角成47歩成11馬

というのはまあまあか。最初に22同と としてしまうのと似ています。

途中43歩成とやってしまうと

43同銀同と同飛

銀を取っても飛角をさばかれてしまいますから注意。


× 実戦は41角と打って

飛は逃げるのかなあと思っていた、というのは、47と52角成同金22飛成

が気持ちよいからなのですが、51金21竜46角36金57と

角で飛をとるというのは、後手の飛をさばかせたということなのです。と金を使って攻められました。46金68と同玉46歩52歩61金31飛47歩成

61歩成を受けてもらえるものだと思っていました。2回手抜かれてまずかったようです。61飛成同銀同竜38飛77玉71金

攻め駒5枚なので、なんとかなりそうに思えたのですが、詰めろを続けられずに敗勢です。(71同竜同角61桂が詰めろですが、72桂と受けられて詰めろが続かない。)


× 32角と打って

43歩成とか22飛成とか狙うのも、32同飛同と46角

喜んで飛を切られてだめです。25飛に13桂がぴったり。


☆ まとめ
対局中は33と を悔やんでいましたが、こういう疑問手(後の手がわかっていれば疑問ではなかったわけですが)を指した後が大切です。疑問手悪手を重ねないことです。こういう時はしっかり形勢判断を行って、今後の方針を決めるのが良いです。

43歩成あるいは43と というのは駒の取り合いになります。35金24飛を取られる間に、52飛61金を取るだけでは悪そうです。43と ならば54銀も取れるので話が違いました。

35金をかわすとかひもを付けるのも有力でした。(これはなかなか見えなかった。)17角が一番良さそうで、駒得での寄せ合いになります。寄せ合いなら駒得の効果は小さいのですが、攻め駒が多いし、受けにも使えるという意味です。


後手の飛角を抑えたままにしておこう、と思えば、22同と や31角が候補です。これは少し悪いのかもしれませんが、桂香を拾って受けに使えるので頑張れます。

実戦の41角あるいは32角も同じことですが、持ち駒の角を使って52飛を動かそう(取ろう)というのはだめでした。後手玉が堅いので、少々損だとしても、52飛が角と交換できるなら構わなかった、ということなのです。桂を取り返して2枚飛車で攻める、というのもやりたくなるのですけどね。

どういう展開なら勝てるか、というのを互いの立場で考えてみる、というのは有効です。こういうのは大局観の応用ですが、盤面をひっくり返して(ひふみんアイと呼ばれます)

後手(下側)を持ったら、飛角をさばきたいなあ、と思いますよね。69角に逃げるわけもなかったです。59飛とかわされても難しいと思っていたのですが。
嫌なのは と金で駒を取られることです。でも43歩成なら35角なので歓迎でしょう。だから43とで裏をかくとか、35金にひもを付けるとか、が有効です。
88同と などならどうにかなりそう、時間を稼いだので、と金を使って悪くないと思うでしょう。ただやってみれば大変でした。


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